お高い冬用シュラフって本当に必要!?「私はこの方法で買わずに冬キャンプをしています」

2019/01/28 更新

冬キャンプをはじめるときの不安要素といえば、「寒さ」がダントツで一位でしょう。しかし冬用の高性能なダウンシュラフを家族分買いそろえるとなると、高級テントが買えるような出費に……。そこで「買わなくていい方法」を考案、実践してみました。


記事中画像撮影:筆者
※こちらで紹介するアイデアは、あくまで個人の実体験によるものです。少しでも不安な方は、しっかりと対策を講じて冬キャンプを楽しんでください

冬キャンプの難敵は就寝中の寒さ

出典:PIXTA
初心者キャンパーが冬キャンプに挑戦する際、もっとも高いハードルとなるのが「就寝中の寒さ」。

起きている間は焚き火などで暖かくとも、寝袋に入ってからの深夜から早朝の冷え込みは非常に厄介です。克服するにはどうしたらいいんでしょう?

高性能シュラフがあれば万事OKですが…

出典:mont-bell
いちばんシンプルな克服方法は、高性能なシュラフを使うこと。写真はモンベルの「ダウンハガー650 #0」ですが、使用可能となる温度の下限はなんと-14℃! これを家族分買いそろえればバッチリですね……って、4人家族で15万円を超える出費になってしまいます。

これは高級テントの代名詞・ヒルバーグの4人用テントに手が届きそうな金額ですから、やはり冬キャンプのハードルは高いと言わざるを得ません。なんとか出費を抑えて、冬キャンプにおける就寝中の寒さを克服できないものでしょうか。


まず基本は「底冷え」をシャットアウト

マットはマスト!

撮影:筆者
どんなシュラフを使おうとも、冷えは地面からやってきます。夜更けに地面自体の温度が下がるということもありますが、シュラフは体温で膨らみ、空気の断熱層をつくることで保温するので、ペチャンコになる地面側は冷たく感じられるんです。

そこで必要となるのがマット。冬キャンプもそれなりにやっている方なら、地面から距離を取れるコットだけで寝て結局すごく寒く寒かった……って失敗は、実体験としてあることでしょう。

財布にやさしい銀マット

撮影:筆者
空気を入れるタイプや折りたたむタイプなど、キャンプ用のマットは数多く存在しますが、コスパを最優先するならいわゆる銀マットが最強でしょう。写真は厚さが15mmの極厚タイプで購入価格は1枚2,000円ちょっと。数千円で家族全員分のマットが用意できました。

コンパクト性に乏しく、車載時にいつも悩まされますが、底冷え防止性能に不満はありません。

これまでに体験した失敗パターン

出典:Amazon
まず筆者が使っているシュラフを紹介しておくと、コールマンの「パフォーマー2」です。快適な使用温度は5℃というスペックで、経験上は最低気温が10℃ぐらいまでなら快適、5℃だと寒く感じられます。

これまで、このパフォーマー2でさまざまな寒さ対策をしてきました。結論を言ってしまうと、今では氷点下の冬キャンプでも快適に使用できていますが、その前に試行錯誤時の失敗パターンから紹介していきます。

湯たんぽは朝方にパワーダウン

撮影:筆者
とにかく目先の寒さを回避したくて、採用したのが湯たんぽ。足元に忍ばせておくとシュラフに入った瞬間は極楽でした。

しかし朝方にはぬる~くなってしまい、同時に首~肩まわりを漂う冷気をどうすることもできず、完敗の冬キャンプに……。

エマージェンシーシートはびしょ濡れに

撮影:筆者
アルミを蒸着させたエマージェンシーシート。災害時に活躍している様子をニュースなどで見かけたことがあるはずです。これなら寒さに耐えられるんじゃないかと試してみたことも。

結果は、成功! 暖かく眠れました。しかしシートの内側がびしょ濡れになっていたので、当然シュラフも濡れ濡れ状態……不快極まりない目覚めに。洗濯機で丸洗いできるパフォーマー2だからよかったものの、やはり透湿性能がないシートは、あくまでも緊急用なのでした。

これで私は成功しました!「高いシュラフを買わなくていい方法」

ダウンを着込めばイケる!

撮影:筆者
ダウンシュラフがないのなら、ダウンを着込めばいいじゃない! というわけで、ダウンを着て寝る作戦です。活動していたそのままの格好であることに抵抗がなければ、かなり有効な方法です。丸洗いできるシュラフですし。

下半身にはしっかりと保温性能の高いアンダーウェアを履いておくことも大切。どうしても下半身が冷える場合は、シュラフの上から毛布をかけていました。
撮影:筆者
ダウン着込み作戦を追求した結果、下半身用にダウンパンツを使うように。

ファストファッションでも買えるダウンジャケットと違い、パンツになると途端に高価になりますが、「寝るときだけじゃなく日中から使える」という点が高性能シュラフと決定的に異なります。つまりコスパ的にはアリかなと。
撮影:筆者
上下ダウン+パフォーマー2の組み合わせで、朝方には氷点下になるような状況でもぐっすりと眠れます。実体験です。

ちなみにダウンパンツはナンガの「TAKIBI DOWN PANTS」。持っているダウンジャケットよりも性能が高いようで、膝まわりがいちばん暖かいという、不思議な寝心地を提供してくれています。
ITEM
ナンガ TAKIBI DOWN PANTS
●サイズ:S~XL
●素材:表地/40dnナイロン 67%・20dnポリエステル 33% 混合 裏地/50dnポリエステル 100% 中綿/ダウン 80%・フェザー20%(650FP) 羽毛量/30g 日本製



シュラフを重ねる!

撮影:筆者
ノーブランドの安いシュラフを購入して、2枚重ねにする作戦。この方法がいちばん気に入っています。手前の赤いシュラフがそうなんですが、その安さときたら1,980円(購入時)! 某通販サイトで、貯まったポイントで購入しました。
撮影:筆者
「耐寒温度-10℃」という触れ込みでした。分厚い化繊により、袋に収納しても丸々とボリューム充分。ダウン製品に比べるとコンパクト性は劣りますが、購入価格は1/20と圧倒的にお値段がコンパクトです。
ITEM
LICLI 寝袋
●サイズ:縦220cm(フード部分 30cm) 横 75cm(展開時 150cm)厚み2cm
●重量:約1.8kg
●最低使用温度:-10度

撮影:筆者
写真ではコットを使っていますが、地面によっては不要。とにかくしっかりマットを敷くことが大事で、ときには2枚重ねにすることも。

上下とも長袖のアンダーウェアのみで、氷点下に達する状況でも快適に眠れています。予報を下回る最低気温に負けそうなときもありますが、そのときは前述のダウン作戦を同時展開すれば問題ありません。
撮影:筆者
ちなみにシュラフを重ねる作戦は、家族キャンプでも活用しています。妻子に「ダウンを着たまま寝ろ」とは言いにくいですし、ダウンパンツを家族分そろえたら、けっこうな出費になってしまいますから。

それでも不安が残る場合は、電源付きサイトを選べばOK!

電源サイトなら安心!

撮影:筆者
いくら対策をしたといっても、子供のことを考えると不安は消えません。しかし電源付きのサイトがあるキャンプ場を選べば安心! 家で使っているコタツやホットカーペットをそのまま持って行ってしまいましょう。

電気の暖房器具でぽかぽか

電源付きサイトならコタツを持って行って「お座敷スタイル」に挑戦してもいいですし、就寝時はホットカーペットや電気毛布が大活躍です。底冷えどころか下から熱が伝わってきて、自宅以上に暖かく眠れるかも……?

電源サイトのうまい使い方は、こちらの記事を参考に

有効活用したい電源サイトですが、あまり使ったことがない人はどう使えばわかりづらいですよね。事例と共に活用方法を下の記事からチェックしてみましょう。また、使えないワット数の家電などもあるので、知っておくと便利ですよ。

冬キャンプに繰り出そう!

出典:pixta
以上、冬キャンプをはじめたいキャンパー向けに、高性能シュラフを買わなくても済む方法をご紹介しました。ファミリーキャンプの場合、電源付きサイトを選んで、さらにシュラフを2枚重ねにするのがもっとも有効ではないでしょうか。

夏と違って虫もいないし、キャンプ場も空いているし、景色や星空がくっきりと楽しめる冬キャンプ。せっかくテントがあるのなら、挑戦しても損はありませんよ。

キャンプでの寒さ対策に有効な情報はこちら



※こちらで紹介するアイデアは、あくまで個人の実体験によるものです。少しでも不安な方は、しっかりと対策を講じて冬キャンプを楽しんでください

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秋葉 実

なかなかキャンプスタイルが定まらない迷走キャンパー。一度しか使わないギアが増える一方だが本人は幸せである。趣味は飲み歩きで、吉田類を敬愛し甲類焼酎を好む。

公式プロライター

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