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フォルクスワーゲンが生んだ魅惑のカクカク1BOX「ヴァナゴン」5つの謎に迫る!(2ページ目)

謎2.「ヴァナゴン」てどういう意味?

販売用の愛称のようなもの

出典:T-WORKS

もともとは、フォルクスワーゲンの「トランスポーター」と総称されるシリーズにカテゴライズされるヴァナゴン。

シリーズ3代目の「T3」から北米市場で「ヴァナゴン」の名で販売されます。その後1990年に日本で乗用モデルが販売される際に、その販売名称が正式に日本に上陸したのです。

バンとワゴンを組み合わせた造語

出典:Instagram by @vwgakuya

なんとも言えない愛嬌のある響きを持つ「ヴァナゴン」という名前。じつは、「Van(ヴァン)」と「Wagon(ワゴン)」を組み合わせた、フォルクスワーゲン社の造語なんです。

由来はいたってシンプルですが、今となってはこれ以上ないほどクルマの雰囲気とマッチしたネーミングですね。

謎3.なんで人気なの?

ヴァナゴンのルーツなど概要が分かってきたところで、いよいよその魅力に迫っていきますよ!

生産終了後も世界中のファンを魅了してやまないヴァナゴン。その人気には、一体どんな理由があるのでしょうか?

クラシックで角ばった独特なルックス

やはり人気の一番の理由は、直線的でレトロなそのルックスにあるでしょう。

流線形デザインが主流の現代にあって、そのレトロなカタチやカラーリングは、ノスタルジーすら感じさせてくれます。

忙しい日常から離れ、気ままにアウトドアを満喫したいときには、きっと最高のパートナーとなってくれるに違いありません。

ビッグなサイズ感

そして2つ目の理由は、やはり海外のバンモデルならではのビッグサイズ!

3列目シートを倒さなくてもご覧の通りの積載空間で、収納スペースももちろんバッチリ。荷物の多いオートキャンパーや、アウトドアアクティビティ好きな人の心強い味方になってくれます。

丸目や角目などバリエーション豊富

さらにもう1つの人気の理由は、とにかく豊富なそのバリエーション。T3のフロントデザインだけでも丸目2灯、丸目4灯、角目2灯など、実にさまざまです。

これは欧州、南アフリカ、北米などワールドワイドな製造エリアによる違いが反映されているんです。

このほか、ピックアップトラックの「ドカ」や四輪駆動の「シンクロ」などの個性派モデルも存在感たっぷり。

ポルシェ社の「カレラ」のエンジンを搭載し世界最速のミニバンと呼ばれた「ポルシェ B32」などの特殊モデルもラインナップしています。

謎4.人気なのはどのタイプ?

フォルクスワーゲンでは、世代順にT1からT6(現行モデル)までの型番を連続したシリーズとして扱っていて、その総称として「Transporter(トランスポーター)」が使用されています。

ヴァナゴンの名称が使われるようになったのはT3から。その次世代のT4までがヴァナゴンの名で日本で正規販売されていました。レトロ感漂うこのあたりの年代のタイプに支持が集まっているようです。

もっともヴァナゴンらしい「T3」

1979年に登場したT3はもっともヴァナゴンらしく人気の高いモデル。駆動方式は先代T2のスタイルを受け継ぎリアエンジン・リアドライブ(RR)方式が踏襲されています。

出典:Instagram by @vwgakuya

またこの世代では、オーストリアの会社が手掛ける四輪駆動モデル「シンクロ」が初登場。当然ながらキャンパーにもファンが多く、相場は200万円台後半から、状態のよいものでは500万円を超すものも。

FF化されたロングセラー「T4」

T3の後継モデルとして1990年に登場したのがこちらのT4。

見た目も一気に現代的になり、構造も従来のリアエンジン・リアドライブ(RR)方式からフロントエンジン・フロントドライブ(FF)方式へと一新されます。ABSやエアバッグなども標準装備。

しかし当時国内では販売がそれほど振るわず、日本で正規販売された最後のヴァナゴンとなりました。

T3に比べると新しく、ロングセラーだったぶん市場にタマ数は多く、100万円を切るお値打ち価格のものもありますよ。

お次はキャンパーの憧れ「ウェストファリア」をご紹介!

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