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SOTO「サーモスタッククッカーコンボ」

名品と呼び声高いSOTO「サーモスタッククッカーコンボ」!果たして噂通りなのか実力を試してみた

SOTO「サーモスタッククッカーコンボ」をご存知ですか?これ間違いなくSOTOの隠れた名品です。2018年に発売されたアイテムですが、一見どこにでもあるクッカーセットに見られがち。しかし侮ってはいけない機能性が随所に潜んでいるんです。使っているうちに「頭いい」と感動してしまう、そんな魅力をレポートします。

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目次

この名品を知らないのはもったいない!

SOTO「サーモスタッククッカーコンボ」

質実剛健なアイテムの数々がキャンパーの心をガッツリ掴んで離さないSOTO。そんな同ブランドから発売されている「サーモスタッククッカーコンボ」をご存知ですか?

実はこのアイテム、超シンプルな見た目ながらも、考え抜かれた機能性が特徴なんです。

SOTO「サーモスタッククッカーコンボ」

その魅力は、海を越え英国のアウトドア展示会で「2019 Awards Finalist賞」を受賞した折り紙付き! 今回は、そんな名品の”名品である理由”を探るべく、実際に使用した様子をレポートしたいと思います。

オールインワンで使い勝手が良すぎる「サーモスタッククッカーコンボ」

SOTO「サーモスタッククッカーコンボ」

サーモスタッククッカーコンボは、スタッキングしコンパクトに携行できるクッカーセット。ただクッカーとしてだけでなく、組み合わせによってシングルウォールマグ、ダブルウォールマグとしても使える優秀アイテムなんです。

全8点のセット内容をチェック

SOTO「サーモスタッククッカーコンボ」 セット内容
セット内容は全部で8つ。クッカーや食器代わりとしても使える「マグ」が3サイズ(750、400、350)。

蓋の役割を果たす「マグリッド」が2サイズ、収納ケース兼保温カバーの「コジー」と持ち手となる「リフター」、そしてマグを組み合わせて使用する際の「ジョイント」がセットになっています。

3サイズのマグはすべて素材が違う!

SOTO「サーモスタッククッカーコンボ」

一見サイズが違うようにしか見えないマグですが、実はそれぞれ素材が違います。左から「マグ750(アルミニウム製)」、「マグ400(チタン製)」、「マグ350(ステンレス製)」。

素材が違う理由は、しっかりとその素材の特性を活かすため。例えばお湯を沸かす場合、他の金属よりも熱伝導率の高いアルミニウム製のマグ750を使うと効率的! それぞれの用途に合わせて使い分けられるよう計算されています。

軽量かつコンパクト

SOTO「サーモスタッククッカーコンボ」

全8点と聞くと、重量が気になるところですよね。しかしご安心ください、重量はたったの310gです!

スタッキングし全てのアイテムを一つにまとめると、収納サイズ直径105x高さ125mmと手のひらサイズのコンパクトさです。

サーモスタッククッカーコンボの使い道は大きく3つ!

では、サーモスタッククッカーコンボが具体的にどういった使い方ができるのか見ていきましょう。

①クッカーとして

SOTO「サーモスタッククッカーコンボ」

クッカーとして使用する場合は、3サイズのマグの中からお好みのものを選び火にかけるだけ。全て直火OKです。

ただしマグに取っ手は付いてないので、火から下ろす際はリフターを使いましょう。そのまま手で掴んでしまうと火傷してしまいますよ!

②シングルウォールマグとして

SOTO「サーモスタッククッカーコンボ」

シングルウォールマグとして使用する場合は、マグ400にマグリッドを使用すると◎。

マグ400は、チタン製。チタンは、熱伝導率が低いという特徴があるので、熱い飲み物を入れても口元が熱くなりにくくなっています。

SOTO「サーモスタッククッカーコンボ」

ちなみにマグの蓋として使用するマグリット。実は、注ぎ口としても大活躍します! ケトルのように細口でお湯を注いだりする時に便利です。

③ダブルウォールマグとして

SOTO「サーモスタッククッカーコンボ」

ダブルウォールマグとして使用する場合は、マグ350にジョイントを付け、その下にマグ400を重ねると完成!

熱々のコーヒーを入れても熱が手に伝わらず素手で持つことができ、さらに温かさを長くキープすることができるという嬉しい仕様です。もちろん冷たい飲み物を入れる場合にも効果的!

実際に調理してみた!

使用法が分かったところで実践へ。「サーモスタッククッカーコンボ」を使ってランチ作りに挑戦! 果たして使い勝手はいかに?

ボロネーゼを作ってみた

SOTO「サーモスタッククッカーコンボ」 マカロニ

では「ボロネーゼ」から作っていきます。マグ750に水を入れ沸騰させます。沸騰後1%程度の塩を入れ、80gのマカロニを8分ほど茹でます。

茹で終えたら火から下ろし、マグリッドを取り付けてお湯を切り、コジーを被せて保温します。

ボロネーゼ 作り方
次に、マグ400を使って細かく刻んだニンニクを炒め、ひき肉を適量、火が通ったらトマトソースとローレルを一枚入れてじっくりと煮込みます。ここである程度、水分を飛ばしましょう。

ボロネーゼ 作り方
茹でたマカロニにボロネーゼをかけて、細切りチーズ、バジルをのせれば「ボロネーゼ」の出来上がり!

コーヒーも淹れてみた

コーヒーを入れる

続いてコーヒーも淹れてみました。マグ400でお湯を沸かします。マグ350にコーヒードリッパーをセットしたら、マグリッドを付けたマグ400を使って、お湯を注ぎます。

抽出ができたら、マグ400を重ねてダブルウォールマグにしてゆっくりコーヒーを味わいましょう!

「サーモスタッククッカーコンボ」を使ってみて分かったGOODポイント

温め直しができる!

SOTO「サーモスタッククッカーコンボ」

温かい飲み物が冷めてしまった場合に、マグ300だけ抜き取り再度火にかけることで温め直しが可能です。

普通のダブルウォールマグを使用していると、飲み物を鍋に移し替えて温める”ひと手間”がかかるところを削減できます。これはシンプルな構造だからこそ、なせる業!

防水&保温機能のあるコジーのデザインが素晴らしい

SOTO「サーモスタッククッカーコンボ」

防水収納ケース兼保温カバーの役割を果たしてくれるコジー。その機能性だけでも十分ですが、SOTOだけあってスタッキングにも計算された一工夫が光ります!

スタッキングしたマグの中には、同社のシングルバーナーがすっぽり収納可能。さらにその上にOD缶がジャストフィット。クッカーに加え、熱源までコジーひとつに収納できるデザインは、さすがです。

携行する荷物が少なくてすむ

先ほど実践したランチを作るのに必要なクッカーと食器は、全てサーモスタッククッカーコンボだけで賄えました。

クッカー兼マグとして使えると、携行する荷物が減ることはもちろん、洗い物の削減にもつながりますよ。この手軽さはキャンプで嬉しいポイントですね。

あと一声!これができたらもっと嬉しいポイント

SOTO「サーモスタッククッカーコンボ」

シンプル・コンパクトでありながら機能性の高い「サーモスタッククッカーコンボ」。あえて我儘を言うのであれば、炊飯もできるよう加熱可能な蓋が欲しいところ。

セットで付いているマグリッドは樹脂製のため、加熱時の装着はNG。そのため蒸し料理をする際は、何かしらで代用する必要があります。写真のように逆さにしたシェラカップをかぶせたり、アルミホイルで包んだり。

しかし樹脂のマグリッドであることで、軽量であるというメリットがあるのでそう気になりません!

クッカー界で群を抜く個性を放つ!「サーモスタッククッカーコンボ」

SOTO「サーモスタッククッカーコンボ」

それぞれの製品の個性が出にくいクッカーという分野の中で、圧倒的に他とは違う機能性を持った「サーモスタッククッカーコンボ」。

軽くてコンパクト、だけじゃなく手間も少なくしたユーザーファーストなモノづくりが随所で実感できました。

デイキャンプや登山、ロードバイクツーリングなど荷物を軽量にまとめたい方や、ULを目指しているがクッカーセットをどうしようか悩んでいる方にとっては、この「サーモスタッククッカーコンボ」はとても心強いアイテムになるのではないでしょうか?