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バッテリー ジャンプスタート

【キャンパー危機管理術】突然クルマのバッテリー上がっても、慌てずにすむ方法!

クルマのバッテリーがあがってしまっても、自分でジャンプスタートができれば慌てずにすみます。「でも、自分でやるのはなんか難しそう……」「クルマ詳しくないからムリ……」なんて人も、やってみれば超簡単。オートキャンパーならマストな危機管理術として覚えておきましょう。

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目次

アイキャッチ画像出典:PIXTA

バッテリー上がりは突然に

クルマのバッテリーは寒いと上がりやすい

バッテリーが上がり困っている女性
出典:PIXTA

冬に頻発するクルマのトラブルに「バッテリー上がり」があります。寒さでバッテリーの液温が下がると極端に性能が低下するってご存知でしたか?

さらに日頃のメンテ不足やバッテリーの寿命(交換時期)が近いなどの要因が重なると、突然「エンジンが掛からない!どうしよう!」なんて事態に……。

だからこそ、いざという時に自分で対処できるようにしておきましょう。

JAFロードサービス呼び出し第1位はコレ

JAF 修理
出典:JAF

JAFへのロードサービス要請の中でも、バッテリー関連は1年を通してもっとも多いトラブルです。

それだけ頻発する故障でありながら、JAFにお願いすると会員でも1万円前後、非会員なら2~4万の料金が発生してしまうことも。ちょっともったいないですよね。

しかも人里離れたキャンプ場なんて、いつまで到着を待てばいいのやら……。エンジンのかからないクルマで寒い中待ちぼうけはかなりツライものがあります。

自分で「ジャンプスタート」すれば速いし安上がり!

バッテリー ジャンプスタート

出典:PIXTA

そこで、バッテリー上がりを解消するテクニック「ジャンプスタート」を覚えておきましょう!

ちょっと難しそうにも見えますが、一度覚えてしまえば誰でも簡単にできます。DIY精神あふれるアウトドアマンならこの機会にぜひマスターしておきましょう!

まずは基礎知識を覚えておこう

まずは、ジャンプスタートをするために最低限必要な知識を3つ、ここでお伝えします。

ジャンプスタートの方法は2つ

ケーブル

出典:PIXTA

ジャンプスタートは、他の機器やクルマから一時的に電気を分けてもらってエンジンを始動させる仕組みです。

そして電力の供給方法は、①持参した電源を使う②他のクルマのバッテリーから電気を取り込む、の2種類があります。

一般乗用車のボルト数は12V

電圧計
出典:PIXTA

現在、乗用車で使われているバッテリーの電圧は、ほぼ12Vで間違いありません。ただトラックなどの商用車や、一部の大型車になると24ボルトのものもあります。

違った電圧同士でジャンプスタートを試みてはいけません。トラブルの原因になります。

外車や旧車など、現在の国内規格で作られていないクルマになると6ボルトなどもまれにあったりするので、自分のクルマの電圧を知らない人はこの機会に覚えておきましょう。

赤がプラス、黒がマイナス

ケーブル
出典:PIXTA

自動車用バッテリーは「鉛蓄電池(なまりちくでんち)」といって、私たちが普段使っている乾電池と同じでプラス(+)とマイナス(-)があります。

接続するケーブルは赤をプラス側に、黒をマイナス側に付けると決まっています。これはジャンプスタートをするうえでとても重要なので、必ず覚えておきましょう。

バッテリー復活テク1.携帯用「モバイルスターター」を使う

それでは、まずモバイル電源を利用したジャンプスタートの方法からご紹介します。

この方法は、たとえば周りに助けてくれるクルマがないようなソロキャンプのシーンでも電力の供給源を確保できるのが強みです。

①「モバイルスターター」を用意

ジャンプスターター
出典:楽天

まず市販のモバイルスターターを用意します。

バッテリー用の電源と聞いて「あんな大きなもの持ち運べない!」と想像する人もいるかもしれませんが、最近は携帯サイズのモバイルバッテリータイプが主流になりつつあります。

修理工場やJAFで使っている、大きな業務用タイプを想像し「こんな小型じゃダメなのでは……?」と不安に思うかもしれませんが、十分使えるのでご安心を!

②モバイルバッテリー本体にケーブルを差し込む

モバイルバッテリー本体にケーブルを差し込む

出典:Amazon

使い方はとっても簡単です。まずは、モバイルバッテリー本体に専用のブースターケーブルを取り付けます。

③故障バッテリーにクリップをつける

ジャンプスターター
出典:楽天

次にクルマのバッテリーにつなぎます。接続の順番は、赤端子をプラス⇒黒端子をマイナス、の順です。プラスとマイナスを間違わないようくれぐれも注意してください。

④エンジンをかけてみる

エンジンをかけてみる

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そして、バッテリーをエンジンの振動で落ちない所に置いてから運転席に戻ってエンジンを掛けます。無事に始動できたら端子を外して終了です。

大概はこれでエンジンが掛かりますが、10秒ほどキーを回しても掛からなかった場合は1分ほど休ませてから再度チャレンジしてみましょう。

連続して作業を続けるとバッテリーが過熱して危険なので必ず守ってくださいね。

スマホに充電ができ、LEDライトにもなる

ジャンプスターター
出典:楽天

最近の小型ジャンプスターターはバッテリー上がりに使うだけでなく、スマホの充電ができたりLEDライトとして使えたりと、1台で何役もこなすマルチバッテリーと化しています。

これだけ用途が多いと、防災アイテムとしても期待できるので常備しておくことをオススメします。

BESTEK ジャンプスターター

●使用条件:排気量が3,000cc以下の12Vガソリン車、バイクのみ ●付属品:本体×1、ブースターケーブル×1、USB充電ケーブル×1、取扱説明書(保証書付き)×1

LUFT ジャンプスターター モバイルバッテリー 12V

●サイズ:160×80×35mm ●本体重量:440g ●充電時間:約3時間 ●動作環境:-20℃-60℃

お次は「バッテリー持ってない」「モバイルバッテリーの充電がゼロ……」なんてときに役立つ方法です!

バッテリー復活テク2.他車のバッテリーから電気を借りる

他車のバッテリーから電気を借りる

出典:PIXTA

手持ちのモバイルバッテリーがない場合は、ブースターケーブルを車に常備しておけば他のクルマのバッテリーから電源の供給を受けられます。

この方法はいざという時に友人や家族のクルマをレスキューしてあげられますし、モバイルバッテリーの充電が切れてるときでも対応できる方法なので、合わせてマスターしておきましょう

①「ブースターケーブル」を用意

ブースターケーブル

出典:PIXTA

バッテリー同士をつなぐためにはブースターケーブルが必要になります。両側に端子が付いている形で、モバイルバッテリー用とは別物なので注意が必要。

またケーブルを使う前には必ず点検を行いましょう。コードの破損や断線などはないか、バッテリーの端子を挟むクリップ部分が壊れていないかなど確認して、何かしら不備があったら使用を控えてくださいね。

②同じ電圧のクルマかチェック

電圧計

出典:PIXTA

先ほども言いましたが、つなぐクルマ同士は同じ電圧でないといけません。

例えば12Vの普通車と、24Vのトラックとでジャンプスタートをすると故障の原因になるので、つなぐ前にしっかり確認してくださいね!

③順番どおりにケーブルをつなぐ

ケーブルをつなぐ

出典:PIXTA

次にケーブルの接続ですが、順番がとても大事です。間違ってしまうと車両トラブルを引き起こす可能性もあるので注意して行いましょう。

ケーブルの色と正しい接続の順番は、故障車のプラス(赤)⇒救援車のプラス(赤)⇒救援車のマイナス(黒)⇒故障車のアース(※マイナス端子ではなくエンジンの金属部分など)(黒)です。

バッテリーが上がってしまったクルマのプラス(赤)からスタートして、リレー方式で一周回って帰ってくるイメージで覚えてくださいね。なお終了後は、故障車のマイナス(黒)から逆順で外していきます。

④救援側のエンジンをかけてから、数分後に故障車エンジン始動

エンジン始動
出典:PIXTA

始めに救援車のエンジンをかけて、数分間アイドリングさせてから故障車のエンジンを掛けてください。

うまくかかったらすぐにはエンジンを止めず、しばらくそのままかけっぱなしにするか、ある程度走行するかしてバッテリーを充電しましょう。

それでもすぐに止まってしまうようならバッテリー自体が寿命を迎えているか、他のトラブルが考えられますので速やかに点検・整備を受けるようにしてくださいね。

これで、いざというときも慌てない!

ケーブルをつなぐ
出典:PIXTA

気温が下がると急増するバッテリー上がり。前ぶれもなく突然訪れるので予備知識がないと頭が真っ白になります。

なのでモバイルバッテリーやケーブルなど準備するものをあらかじめ揃えておき、ジャンプスタートのやり方をマスターしておくと安心です。

キャンパー危機管理の一つとしてこの際しっかり覚えちゃいましょう!

これで安心して車中泊できる!

バッテリートラブルの心配から解放されれば、車中泊だって思い切り楽しめるはず!

Let’s memorize from what can be done on car trouble!

クルマの故障、できることから覚えましょう!