冬キャンプは特に結露が起こりやすい
キャンプの朝、目覚めるとテントの内壁に水滴がびっしり……というのはよくあること。これは「結露」によるものです。
春夏に比べて気温がグッと低くなる冬は、この結露が特に起こりやすい季節。濡れたまま放っておくとカビてしまうこともるので、春まで一旦キャンプを終えるなら特に注意が必要です。
今回はそんな結露の対策についてチェックしていきます!
そもそも結露の原因って?
結露は、就寝中の呼気や汗などが水蒸気となり「湿度」が上がることでテントの内側に水滴として残ったもの。水滴として発生するのは、テント内外の「気温差」が影響しています。
幕内で暖房を使ったりする冬は、テント内外の気温差が特に大きくなり、より結露が起こりやすいシチュエーションと言えます。
「結露」の対策!5つの手段
対策1. キャンプ場選びで湿気の高い場所を避ける
前述したようにテント内外の気温差だけでなく、湿度も結露に関わります。いつも結露に悩まされるという方は、海沿いや湖畔といった空気が湿っぽいキャンプ場は避けるのが無難。冬はカラッと乾燥しがちな、林間サイトがおすすめです。
対策2. テントをしっかり張ることでインナーテントを守る
インナーとフライの間に隙間ができることで、湿った空気を逃がせるダブルウォールテント。このためシングルウォールよりは結露が少ないとされていますが、これも設営の仕方で変わってきます。
結露防止を意識して、インナーとフライがくっつかないようある程度テンションをかけて張りましょう。
対策3. テント内の空気を換気・循環させる
テント内外の気温差をなくせば、結露はなくなります。寒い冬でもベンチレーションなどを定期的に開けて換気することを心がけましょう。
さらにテント内に湿気をこもらせないよう、サーキュレーターなどを活用して空気を循環させるのも効果的です。
対策4. 結露対策のアイテムを取り入れる
結露はテント内で使うアイテムにも悪影響を及ぼします。そのひとつがシュラフの水濡れ。特にダウンシュラフは濡れてしまうとしぼんでしまい、保温力が大幅にダウンしてしまいます。
結露が多い冬季は、シュラフカバーを備えておきたいですね。
イスカ ライナーサイドジッパー スーパーライト
フォーラル 吊り下げ型 強力消臭&除湿シート 3枚セット
対策5. 頑張ったけど結露してしまったら
対策もむなしく結露してしまった場合は、雑巾で拭き取りましょう。テントの生地に水分が吸収されないよう、ポンポンと叩いて払うように拭くのがコツです。
電気が使えるサイトなら、撤収前にヒーターなどの暖房器具で乾燥させることもできますね。
現地でのこういったメンテナンスをなるべく少なく済ませたいなら、あらかじめ「結露しにくい」テントを選ぶのが賢明です。おすすめラインナップは、こちら!
結露しにくいコットン・ポリコットンテント
写真のキャンバスキャンプ「シブレー」をはじめ、冬キャンプでよく使われるテントといえば、コットン製。これは、コットンという素材自体が吸湿性が高く結露しにくいといわれる所以です。
通気性が良い反面、重いのが懸念点。そこをフォローするポリエステル×コットン混紡のポリコットン製テントなら、良いとこ取りも可能!
カーカムス ハイライン 6 スプリングバーテント
ノルディスク ウトガルド 13.2
オガワ グロッケ12 T/C
テンマクデザイン ペポ
結露対策をして、テントの寿命を延ばそう
冬という季節柄、結露は付き物。少しでも減らすには撤収前はドアを開けてテント内を乾燥させるなど、細かな工夫の積み重ねが大切です。
大事なテントの寿命を縮めないためにも、結露の事前対策とアフターケアは意識しておきたいですね!