アウトドアブランド専門の古着屋「バックストリート」が天国だった

2018/12/24 更新

キャンプ用品にレア品があるのと同じく、アウトドアウエアにもレア品は存在します。特に、今から10年以上前に製造されたものは、球数が年々減り手腕バイヤーでさえも買い付けるのが難しいんだとか。そんな激レアアイテムが揃うお店が東京にあると知り、編集部員が早速行ってきました!


記事中画像撮影:筆者

垂涎モノが揃うという名店へ行ってみた


Mossテントやザ・ノース・フェイスの「オーバルインテンション」のように、今では手に入れることが難しい“レア品”ってありますよね。アウトドアウエアも然り。古いものは球数が限られているので、時が経つほど年々減っていくわけです。

東京のあるショップで、そんな今では手に入りにくいアウトドアウエアの名品が“一堂”に揃っているとの情報を入手! 気になった服好きの筆者が、一体どんなショップか気になり訪問してみました。

“規格外”な店内レイアウトと物量

1階に飲食店が並び、同店はその上の2階
訪れたのは町田。小田急線の駅から徒歩10分ほど歩いた味のあるビルの2階にそのお店はあります。店名は「バックストリート」。“裏通り、こっそりと”という熟語ですが、階段を上がって右手に見えたそのドアを見ると、たしかにその名にぴったりな雰囲気が漂う同店があります。



店内では写真撮影は禁止(今回は許可済み)
お店のドアは、大小様々なブランドのステッカーが雑然と貼られています。まるで、スーツケースに世界中の有名ホテルのステッカーを貼りまくったかのような。


早速お店へ。所狭しとアウトドアアイテムが並べられた内装は、まさに圧巻……!

「Fall 1999」と書かれたパタゴニアのカタログが天井に
キャップとポーチ類が上にビッシリと横一列に並んでいたり、古いポスターが天井に貼られていたり……。今まで見たことがないディスプレイで、トレジャーハンティングに来たような気分にさせてくれます。
  • どんな商品が並んでるの?


こんな物量は初めてみましたが、一体どんなアイテムが売られているのでしょうか?

「創業してからラインナップはほぼ変わらず、取り扱っているのはアメリカブランドがほとんどです」とお話しいただいたのは、スタッフのNさん。代表的なブランドでは、パタゴニアやグレゴリーといったアメリカ西海岸のブランドが多く、そのほかに東海岸のL.L.Beanもあります。

壁一面に敷き詰められたグレゴリーのデイバッグ
様々なブランドのステッカーが貼られているサイクルボトルも陳列(非売品)
マウンテンブーツやスニーカー、サンダルも販売
”ヴィンテージ”というカテゴリーを産んだ「リーバイス」も
アイテムはジャケットやパーカーといったアウターと、デイバッグやポーチといったバッグが中心。パンツやシューズ、帽子もあります。お店を創業して約20年間、ジャンルも取り扱い品もほぼ変わらないのが驚きです!

ノドから出るほど欲しい!激レアアウトドアウエア3選

と、ここでバックストリートで見つけたレアなウエアを紹介! まずは、今季大注目のフリースアイテムから。
  • パタゴニア「レトロX(エックス)」97年・アメリカ製


こちらはパタゴニアの名作「レトロX(エックス)」。左胸のポケットがないシンプルなデザインで、シリーズの中でもっとも人気が高いナチュラルカラーです。


「この時代はテクノロジーのハイ&ローがバランスよく組み込まれていて、完成度が高いんです」とNさん。聞くところによると、こちらは1997年に製造されたもので、防風性に優れた「P・E・F」(性能強化フィルム)が使われています。

黒タグにはUSA製と記載されているので、このジャケットはアメリカで生産されていたことがわかります。


毛足も長く肉厚で、襟も高く防寒着として申し分ないデザイン。今から10年以上前のアイテムを買い付けるのは難しく、しかも人気カラーでなおかつ状態がいいものはレアなんだとか。見つけたら即購入したほうが吉でしょう!


  • バナナ・イクイップメント「マウンテンパーカー」


次に紹介する激レア品は、1970年代初頭にアメリカで誕生した「バナナ・イクイップメント」のマウンテンパーカーです。

今とはまったく異なるゴアテックスのタグ
アウトドアの聖地・コロラド州で産声をあげた同ブランド。当時ヒッピー文化に端を発したアメリカのバックパッカーブームの中で、第一次アウトドアムーブメントの一端を担ったと言われています。

シャリ感のある生地の表面
そして、このパーカー。どこがスゴいのかというと、かの防水透湿性素材「ゴアテックス」をかなり早い段階でウエアに採用した数少ないもので知られているんです! 1972〜84年と短命のブランドでしたが、このブランドがゴアテックスブランドを世界に広めるのに一役買っている立役者でもあります。

L.L.Bean「リアルファー付きダウンジャケット」


最後に紹介するのは、トートバッグで有名なL.L.Beanのダウンジャケット。これからの時期にぴったりな1着です。


特徴はフードのリアルファー。古着になると、リアルファーは残念なことに日に日に抜け落ちてフサフサ感がなくなってしまうもの。しかし、こちらのジャケットは非常に綺麗! リブの状態もよく、これなら古着に慣れていない人でも着れるかもしれませんね。


タグを見ると、TMマークではなく®️マークが表記され、ブランド名と“FREEPORT, MAINE”が2段組になっていることから、80〜90年代に製造されたものと推測。数十年も前に誕生した製品が、今もなお綺麗な状態で残っているとわかると、なんともロマンを感じさせますね。

実はキャンプ用品も一部取り扱いアリ


同店は古着屋だと思って尋ねてみましたが、店内を見回すとなんとキャンプ用品も発見! 「10年前くらいまでキャンプ用品も売っていました」とNさんは言っていましたが、それでもMossがこんなにもあるなんて、マニアにとっては耳寄り情報です。


見つけたのは、Mossテントの中で、MoMA(ニューヨーク近代美術館)に永久展示されている「スターゲイザーGT」。タグを見て、こちらは中国製の最終型と推測できます。吊り下げ式で居住空間がしっかり設けられたタイプ。


Mossテントは、古いカムデン(シアトル)製のものだと加工部が劣化し、“Moss臭”と呼ばれる特有の悪臭やベタつきが出ますが、スターゲイザーGTはそれが改良されて発生しにくくなっています。ちなみに、こちらはネット販売しておらず店頭でしか買えないので、気になる人は早めにお店へ行って手に入れておきたいところ。

Mossテントについてもっと知りたい人はこちらをチェック!

アウトドアの古着ってどこに注意すべき?

ここまでマニア受け必至のアイテムを紹介しました。ただ、古着を買う上で念頭に置いておきたいことが。これから古着にチャレンジしたいという人もいると思うので、購入するにあたって注意しておきたいポイントも紹介します。


  • 全体をくまなく見て状態を確認

汚れがつきやすいモノやレア品はビニールでしっかりと保護
これは洋服に限ったことではないですが、中古というのは誰かが一度は使用したもののため、どうしても汚れはつき物。また、時が経つと汚れだけでなく素材の劣化が起きやすく、機能も落ちてしまうものがあります。

状態の良し悪しは個人差があるので、本当に欲しいものについては目で見て確認したほうがいいでしょう。その点で、バックストリートは店舗があるので嬉しいですね!
  • 古いものは現行品と比べて機能は劣る


技術の進歩は目覚ましく、今年登場した最新技術が来年になるとアップデートされて古い技術になっている、なんてことも。たとえば、先ほど紹介したバナナ・イクイップメントのゴアテックス生地は、現行品と比べると透湿性などは劣ります。

その時代のそのよさを楽しみたい人にとっては逸品かもしれませんが、実用面で見ると正直そこまでスゴいものではないと思う人もいるでしょう。その点で、実用面を重視する場合は一度検討したほうがいいかもしれませんね。

レア品と出合えるのは一期一会!気になる人はお店へGO


バックストリートを取材してみて、3時間が一瞬のように過ぎてしまいました。自分が欲しいと思っていたものと巡り合えたり、吸収しきれないほどのスタッフの奥深い知識に触れられたりと、”アウトドアウエアの聖地”と聞いた意味が理解できた気がします。「次は取材ではなくプライベートでゆっくりと見てみたい!」と改めて思いました。

【BACK STREET】
住所:東京都町田市中町1-17-4 町田中町第一ビル2階
TEL:042-720-0355
営業時間:13:00〜20:00
http://backstreet.jp

小川 迪裕の記事はこちら


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小川 迪裕

フリーランスライター・編集者。WEBや雑誌の執筆を主な活動とし、タブロイドやイベント冊子の製作も担当。最近はもっぱらキャンプとウイスキーに夢中。

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