バナナ・イクイップメント「マウンテンパーカー」
次に紹介する激レア品は、1970年代初頭にアメリカで誕生した「バナナ・イクイップメント」のマウンテンパーカーです。
アウトドアの聖地・コロラド州で産声をあげた同ブランド。当時ヒッピー文化に端を発したアメリカのバックパッカーブームの中で、第一次アウトドアムーブメントの一端を担ったと言われています。
そして、このパーカー。どこがスゴいのかというと、かの防水透湿性素材「ゴアテックス」をかなり早い段階でウエアに採用した数少ないもので知られているんです! 1972〜84年と短命のブランドでしたが、このブランドがゴアテックスブランドを世界に広めるのに一役買っている立役者でもあります。
L.L.Bean「リアルファー付きダウンジャケット」
最後に紹介するのは、トートバッグで有名なL.L.Beanのダウンジャケット。これからの時期にぴったりな1着です。
特徴はフードのリアルファー。古着になると、リアルファーは残念なことに日に日に抜け落ちてフサフサ感がなくなってしまうもの。しかし、こちらのジャケットは非常に綺麗! リブの状態もよく、これなら古着に慣れていない人でも着れるかもしれませんね。
タグを見ると、TMマークではなく®️マークが表記され、ブランド名と“FREEPORT, MAINE”が2段組になっていることから、80〜90年代に製造されたものと推測。数十年も前に誕生した製品が、今もなお綺麗な状態で残っているとわかると、なんともロマンを感じさせますね。
実はキャンプ用品も一部取り扱いアリ
同店は古着屋だと思って尋ねてみましたが、店内を見回すとなんとキャンプ用品も発見! 「10年前くらいまでキャンプ用品も売っていました」とNさんは言っていましたが、それでもMossがこんなにもあるなんて、マニアにとっては耳寄り情報です。
見つけたのは、Mossテントの中で、MoMA(ニューヨーク近代美術館)に永久展示されている「スターゲイザーGT」。タグを見て、こちらは中国製の最終型と推測できます。吊り下げ式で居住空間がしっかり設けられたタイプ。
Mossテントは、古いカムデン(シアトル)製のものだと加工部が劣化し、“Moss臭”と呼ばれる特有の悪臭やベタつきが出ますが、スターゲイザーGTはそれが改良されて発生しにくくなっています。ちなみに、こちらはネット販売しておらず店頭でしか買えないので、気になる人は早めにお店へ行って手に入れておきたいところ。
Mossテントについてもっと知りたい人はこちらをチェック!
アウトドアの古着ってどこに注意すべき?
ここまでマニア受け必至のアイテムを紹介しました。ただ、古着を買う上で念頭に置いておきたいことが。これから古着にチャレンジしたいという人もいると思うので、購入するにあたって注意しておきたいポイントも紹介します。