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海に生きる八幡暁の”足元サバイバル”

海に生きる八幡暁の”足元サバイバル”#2~「水」を知ることから始めよう~

沖縄県石垣島を中心に活動し、世界の海を渡った数々の記録を持つ八幡暁(やはた さとる)さん。CAMP HACKの連載では、「足元サバイバル」というテーマで語っていただきます。身近にあるものや、身体一つを大きく使いながら生きている八幡さんの人生に触れていきましょう。第二回は石垣島の自然あふれる生活の中で気づいたことについて紹介します。

目次

石垣島で暮らしているときに。

わたしは、沖縄県の石垣島に長く暮らしていました。見知らぬ海の世界へと足を運ぶためにトレーニングをしつつ、そこで学んだ生きる知恵を伝えようと、ガイドで生業を得ていたのです。生きることの実践は、命の水源を探しから始まり、食べられる食材を探し、火を熾し、塩作り、生き抜くことだけで充足する時間です。そこに、どれだけの学びがあるのかはわかりませんが、人にとって、大切であることには違いありませんでした。

そんなガイド業に喜びを得つつ、やりがいも感じていたのですが、ある時、ゲストの方にこう言われたのです。

「石垣、西表のような自然体験は、都市では出来ない。子供が遊ぶところもないんです」

それは一回に留まらず、何度も耳にするようになっていました。確かに、八重山諸島は、自然に恵まれています。美しい海があるだけでなく、海、山、川が残されています。そうですね、仕方ないですよね……。

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