ニクワックスに、コットン用のはっ水剤が登場
コットンやポリコットン、キャンバス生地のはっ水効果を高め、通気性も回復するというウォーターベースのはっ水剤です。
まずは布の端っこだけ試してみた
ニクワックスを溶かした希釈液を布にしみこませるだけ、ということで試しに、コットン100%の布の端のみ、希釈したコットンプルーフに漬けてみました。
白い布なのでわかりにくいのですが、はっ水処理をした写真手前のみ水玉ができ、奥側は水がしみこんでいます。これは期待できそう!
これで混紡素材もはっ水加工ができるぞ!
焚き火対応をうたった製品には、「ポリコットン」「TC」などと呼ばれるコットン×ポリエステルの混紡素材も。写真のタトンカのタープもそのひとつで、ポリエステルを65%混紡したポリコットン製です。
ポリコットンはご存じの通り、コットンのいいところと、ポリエステルの軽さ・乾きやすさが組み合わさっていて、扱いやすさが身上。表面にはっ水加工を施しているモノもありますが、使っている内にどうしてもはっ水効果が落ちてきます。だから、コットンプルーフではっ水効果を追加できるのはうれしい!
具体的なやり方
使い方は簡単です。キャップ一杯が約50mL。テントやタープの場合、9倍の水に溶かした希釈液を用意します。この場合は450mLの水と合わせて混ぜます。長期間保存していると部分的にかたまりができているので、よく振ってから使いましょう。
柔らかなスポンジに、薄めたはっ水剤を含ませてムラなく塗布します。
5分ほどたってもしみこんでいないようなら、それは余分なのでスポンジで拭き取ります。あとはしっかり乾かすだけ。
加熱しての乾燥は必要なし
レインウエアのはっ水処理では最後に乾燥機やアイロンで加熱しますが、コットンプルーフは自然乾燥だけで終了。思い立ったときに、キャンプ場や近所の公園ではっ水加工ができるんです。有機化合物であるフルオロカーボン(フロン)不使用なのも安心。
1本でどの程度、塗布できるのか
おおよその目安ですが、キャップ1杯で3㎡程度使用できます。1本分で約18㎡分。たとえばノルディスクのアルフェイム12.6だと、1面が約1.5㎡で10面あるため、1本でフロア以外を塗布できる計算です。
ちなみに、テントやタープは、濡れていても乾いていても使えますが、水に濡れた状態で処理をするほうがいいそうです。ほかのはっ水剤同様、汚れを落としてから塗布するのがベターなので、大型テントはちょっと手間がかかりますが、ブラシでテントをまるごと水洗いしてからはっ水処理に取りかかるといいですね!
【やってみた】ウエアや小物なら浸け置き+自然乾燥
焚き火用のウエアやエプロンはもちろん、コットン製ならグローブやバッグにだってコットンプルーフではっ水処理ができます。しかも、テントやタープとは違い、洗濯機を使えるので断然楽ちん。