断然、低コストなのはスプレーではなく染み込ませるタイプ!これで最強のコットンに

今圧倒的に人気を伸ばしているコットン製品。ポリエステルとは違い火の粉に強く焚き火との相性バツグン。ですが、濡れるとやっかいなのは皆さんも実感しているのでは?今回はそんなコットン生地にはっ水加工をしちゃおうという実験結果をお届けします。


記事中画像撮影:筆者

難燃素材は「火」には強いが、「水」とは相性×

この冬も、焚き火や薪ストーブ対応のテントやタープ、ウエアが絶好調です。化繊のように火の粉で穴があきにくく、丈夫。風合いがいいし、防水コーティングの経年劣化がないのでカビに気をつければ何年も使い続けられるのがいいですよね。たとえばこちらの記事たちで紹介しているようなアイテムたちです。

濡れるとやっかいなのがコットン繊維

その半面、重さがちょっと負担になることも。とくに雨や雪で濡れるとやっかいです。

コットン繊維は水を含むと膨張して繊維間が密になり、水が通り抜ける(ポタポタしたたり落ちる)ことを防ぎます。これが防水コーティングなしでも雨や雪に対応できる理由なんですが、水の分だけ重くなって、体積も増えてしまう。撤収時はズシリと重量感を感じますし、収納しづらくなるのはこのためです。

コットン製品に “はっ水加工” をしたい!


そこで考えるのが「コットン製品にはっ水加工を施せばいいんじゃない?」。
とはいえ、よくあるスプレー式のはっ水剤では耐久性の面で心許ないですね。かといって毎回、スプレーするのはコストがかかりすぎます。

アウトドア専門店をのぞいてみると、レインウエアやダウン製品のメンテナンスでおなじみのニクワックスに、コットン用のはっ水剤がラインナップされていました!


ニクワックスに、コットン用のはっ水剤が登場

ニクワックス/コットンプルーフ(1600円+税)
コットンやポリコットン、キャンバス生地のはっ水効果を高め、通気性も回復するというウォーターベースのはっ水剤です。

まずは布の端っこだけ試してみた


ニクワックスを溶かした希釈液を布にしみこませるだけ、ということで試しに、コットン100%の布の端のみ、希釈したコットンプルーフに漬けてみました。

白い布なのでわかりにくいのですが、はっ水処理をした写真手前のみ水玉ができ、奥側は水がしみこんでいます。これは期待できそう!

これで混紡素材もはっ水加工ができるぞ!

焚き火対応をうたった製品には、「ポリコットン」「TC」などと呼ばれるコットン×ポリエステルの混紡素材も。写真のタトンカのタープもそのひとつで、ポリエステルを65%混紡したポリコットン製です。

ポリコットンはご存じの通り、コットンのいいところと、ポリエステルの軽さ・乾きやすさが組み合わさっていて、扱いやすさが身上。表面にはっ水加工を施しているモノもありますが、使っている内にどうしてもはっ水効果が落ちてきます。だから、コットンプルーフではっ水効果を追加できるのはうれしい!

具体的なやり方


使い方は簡単です。キャップ一杯が約50mL。テントやタープの場合、9倍の水に溶かした希釈液を用意します。この場合は450mLの水と合わせて混ぜます。長期間保存していると部分的にかたまりができているので、よく振ってから使いましょう。


柔らかなスポンジに、薄めたはっ水剤を含ませてムラなく塗布します。


5分ほどたってもしみこんでいないようなら、それは余分なのでスポンジで拭き取ります。あとはしっかり乾かすだけ。

加熱しての乾燥は必要なし


レインウエアのはっ水処理では最後に乾燥機やアイロンで加熱しますが、コットンプルーフは自然乾燥だけで終了。思い立ったときに、キャンプ場や近所の公園ではっ水加工ができるんです。有機化合物であるフルオロカーボン(フロン)不使用なのも安心。

1本でどの程度、塗布できるのか

おおよその目安ですが、キャップ1杯で3㎡程度使用できます。1本分で約18㎡分。たとえばノルディスクのアルフェイム12.6だと、1面が約1.5㎡で10面あるため、1本でフロア以外を塗布できる計算です。

ちなみに、テントやタープは、濡れていても乾いていても使えますが、水に濡れた状態で処理をするほうがいいそうです。ほかのはっ水剤同様、汚れを落としてから塗布するのがベターなので、大型テントはちょっと手間がかかりますが、ブラシでテントをまるごと水洗いしてからはっ水処理に取りかかるといいですね!

【やってみた】ウエアや小物なら浸け置き+自然乾燥

焚き火用のウエアやエプロンはもちろん、コットン製ならグローブやバッグにだってコットンプルーフではっ水処理ができます。しかも、テントやタープとは違い、洗濯機を使えるので断然楽ちん。




洗濯機の洗剤の投入口をきれいに洗います。はっ水処理には柔軟剤は御法度です。当然、今回も使用しませんが、洗濯機の構造によっては、すすぎの最後に柔軟剤用投入口に給水するので、念のため柔軟剤用の投入口もきれいに洗っておきます。


洗濯機の準備ができたら、テックウォッシュのような、漂白剤や蛍光剤、柔軟剤などが入っていない中性洗剤でウエアの汚れをしっかり落とします。


洗濯→すすぎ→脱水が終わったら、いよいよはっ水処理です。ウエア1着なら水16Lに100mL(キャップ2杯分)、2着なら35Lの水に150mL(キャップ3杯分)のコットンプルーフを入れて標準コースにかけるだけ。


バッグなど、洗濯機を使用できないモノは漬け置きで。


バケツに6Lのぬるま湯を入れ、コットンプルーフを50mL溶かし込んでおきます。テックウォッシュで押し洗いして汚れを落としたトートバッグを、濡れた状態のままコットンプルーフの希釈液に漬け込みます。

5分ほど置いたら、水が透明になるまですすぎます。この作業では、ビニールの手袋着用を忘れずに。


タオルでざっと水分を拭き取ったら陰干し。

結果は…水がコロコロ転がった!


乾いたあと、試しに水を掛けてみると見事なコロコロ水玉! 生地の厚みは関係ありません。

コットンプルーフは、テントやタープからトートバッグ、手持ちのシャツやパンツなど、すべてのコットン製品に対応しています。加熱の手間がかからないし、スプレー式のはっ水剤よりも断然経済的。

雪で濡れることが多いこの季節。「やっぱり濡れると重い……」と後悔する前に、はっ水処理をしてみては。

【問】エバニュー
03-3649-3135
https://www.evernew.co.jp/  

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大森弘恵

フリー編集者、ライター。〔おひつじ座 × A型 × 我が道をいくライオン〕

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