ガスストーブはキャンパーにとって心強い暖房器具!
秋や冬など寒さが増す季節のキャンプに必須なのが、ストーブ。さまざまな種類があるなかでも、春・秋に活躍するのがコンパクトなモデルで使い勝手のいいガスストーブです。
バーナーやランタンにも使われるCB缶が使用燃料なため、コンビニなどで手軽に入手できる点が魅力。自宅だけでなくキャンプでも使われる機会が多いことからおしゃれなモデルが多く販売されています。
まずはガスストーブを選ぶ際のポイント4つをさっそく見ていきましょう!
①安全装置がついているものを選ぶ
ガスストーブに限らず、火器を使用するときには火事にならないように注意が必要です。
子供がいるファミリーキャンプでは特に火傷だけでなく、ストーブを倒してしまう可能性も十分にあります。
そのため、倒れたときに自動的に消火する転倒防止装置や風で火が消えたときにガスの供給を止める立ち消え、室内酸素濃度が低くなった際に自動消火する不完全燃焼防止装置などがついたモデルを選ぶのがおすすめです。
②発熱量で選ぶ
ストーブには
の2つのタイプがあります。
また発熱量にも数値があり、足元を暖めたいなら発熱量は800〜1000Kcal(1〜1.2kw)、テント全体を温めたいなら1000〜1800Kcal(1.2〜2.1kw)ほどが目安です。
どのようなシーンで使うかを想定するだけでも、グッと選びやすくなりますよ。
③連続使用時間で選ぶ
ガスストーブはモデルによって大差はあれど、CB缶1本あたりの燃焼時間は1時間半〜3時間ほどです。
後述しますが、就寝中はストーブを使用すると危険なので1日の使用時間は長くとも10時間ほど。キャンプ時はCB缶を3〜4本持っていけば安心してストーブを使うことができます。
発熱量を調整できるモデルだとCB缶の燃焼量にも差が出るため、ガスストーブを選ぶ際には1本あたりの使用時間を確認しておきましょう。
④デザインで選ぶ
やっぱりストーブを使ううえで気になるのはデザインではないでしょうか? ストーブはキャンプ用品の中でも比較的大きいものなので、サイトレイアウトでもそれなりの存在感があります。
テントやサイトレイアウトに合ったカラーやフォルムなど、自分が気に入ったものを選ぶことが大切ですね。
使用シーン別ガスストーブおすすめモデル10選
それではさっそく、シーンごとのおすすめモデルを見ていきましょう!
テント内を温めるのにおすすめなガスストーブ6選
✔︎センゴクアラジン ポータブルガスストーブ SAG-BF02A
数あるガスストーブの中でも不動の人気を誇るセンゴクアラジンのポータブルガスストーブ、SAG-BF02A。コンパクトなサイズで優れた携帯性はもちろんのこと、レトロで可愛らしいフォルムはキャンプでも十分な存在感を演出します。
イエローカラーだけでなく、レッドやグリーン、ホワイトなどカラーリングが豊富でさまざまなキャンプスタイルにマッチするのも魅力的です。
センゴクアラジン(SENGOKU ALADDIN) ポータブルガスストーブ SAG-BF02A
✔︎センゴクアラジン ポータブルガスストーブ 360°GLASS
先ほど紹介したSAG-BF02Aとはデザインの異なるセンゴクアラジンのポータブルガスストーブ、360°GLASS。同ブランドの灯油ストーブで人気の高い「ブルーフレーム」のデザインを継承し、その名のとおり360°どこからでも特徴といえる青い炎を眺められる仕様になっています。
さらに、炎を渦状にするトルネードバーナーを搭載することにより、効率良くテント内全体を優しく暖めるニューモデルです。
詳細はこちらから
✔︎イワタニ カセットガスストーブ ハイパワー 『デカ暖』
カセットコンロのタフまるで根強い人気のあるイワタニが販売する、ハイパワー「デカ暖」。反射板を取り入れた反射式でありながらも高い発熱量で、テント全体を素早く温めてくれます。
がっしりとした見た目に反して重量はおよそ4.1kgと誰でも簡単に持ち運べるほど軽く、ホワイトやブラック&シャンパンゴールドといったようなキャンプでも違和感のないカラーリングもうれしい点ですね。
イワタニ ( Iwatani ) カセットガスストーブ 『デカ暖』
✔︎ロゴス パノラマ ガス ストーブ
先ほどのセンゴクアラジンと人気キャンプブランドのロゴスがコラボしたパノラマガスストーブ。360°GLASSと似たデザインで、どこからでもゆっくりと揺らぐ青い炎を眺めることに重きを置いたフォルムをしています。
カーキに近いグリーンカラーはコラボ限定である点や、他にも販売されているコラボ商品にはすべてコラボ限定ロゴマークが刻まれているなど特別感満載なガスストーブです。
ロゴス(LOGOS) パノラマ ガス ストーブ
✔︎イワタニ カセットガスファンヒーター「風暖」
こちらは既にキャンパーや車中泊をする人の間で定番となっている「風暖」。換気をしたうえでテントを閉め切ればかなり暖かくなり、秋口であれば電源サイトじゃなくてもいける! との声も。
外気温にもよりますが、ガス缶1本で約2時間ほど稼働。広さに合わせて標準運転と弱運転の2段階に調節できます。
イワタニ ( Iwatani ) カセットガスファンヒーター 風暖 CB-GFH-3
✔︎ニチガス ポータブルカセットヒーター どこでも暖坊
約8畳用を素早く温めるニチガスのどこでも暖房。ガスストーブは両サイドに取手が取り付けられているモデルも多い中で、上部に取り付けることで片手でも持ち運び可能にしています。
高い発熱量と反射板を使用した輻射熱暖房により、温風に直接当たるのが苦手な方にもおすすめできるガスストーブで、点火・消火時の匂いがほとんどないのも魅力的!
ニチガス カセットガスストーブ どこでも暖坊
適度な暖かさで足元を温めるのにおすすめなガスストーブ4選
✔︎イワタニ カセットガスストーブ ポータブルタイプ「マイ暖」
「暖かさを持ち運ぶ!」を実現するべく作られた、イワタニのポータブルカセットストーブ 「マイ暖」。そのコンセプトのとおり、わずか重量2.6kgという軽量性を可能にしたうえで持ち運びやすい上部の取手で、優れた携帯性を持ち合わせています。
手軽に温まるストーブとしての役割としてただ暖かいだけでなく、ガスの消費量を約15%抑える弱運転機能搭載したハイスペックモデルです。
イワタニ ( Iwatani ) カセットガスストーブ 『マイ暖』
✔︎センゴクアラジン ポータブル ガスストーブ シルバークイーン
一度生産終了となっても根強い人気により、40年以上の年月を経て復刻したセンゴクアラジンのガスストーブ、シルバークイーン。独創的なデザインで大きく設計された独自の3D曲面反射板により、広範囲に熱を反射して全体を温められるようになっています。
上部には小さめのケトルやコップが置けるようになっており、肌寒いキャンプ中でも温かい飲み物が飲めるなど、細部まで気が配られているのが魅力的です。
センゴクアラジン(SENGOKU ALADDIN) ポータブルガスストーブ シルバークイーン
✔︎リョクエン カセットガスストーブ
ステンレス鋼で構成されたフォルムで頑丈に作られたリョクエンのガスストーブ。なによりの特徴は上部が駆動式になっているという点で、ヒーター部分が真上へ向かせるようにすることで簡易ガスコンロとしても使うことができます。
暖房用ストーブ・調理用コンロを自在に切り替えられるという一味変わったモデルなうえに、発熱量もかなり高いためストーブとしての役割もしっかり果たせる多機能ストーブです。
LVYUAN(リョクエン) カセットガスストーブ
✔︎ニチネン ミセスヒートイブ
炎の立ち上がりが速く、素早く冷えた体を暖める二チネンのミセスヒートイブ。遠赤外線によって表面だけでなく、体の内側からじっくり暖められる点が魅力的。
エコモードを搭載し、暑くなってきたときはほどよい暖かさで燃費よく使うことができるうえ、落ち着いたカラーでキャンプサイトにも馴染む小さく可愛いフォルムもポイントです。
ニチネン ミセスヒートイヴ
つけっぱなしは非常に危険!ガスストーブの注意点
ガスストーブは灯油や薪ストーブと同様に、使用するうえでいくつか注意が必要な点があります。キャンプを安全に過ごすために、必ずチェックしておきましょう!
ストーブをつけて寝ると、一酸化炭素中毒になるリスクがある
ストーブをつけているとどうしても発生してしまうのが、一酸化炭素。日中に使用する場合は適度な換気をすることで一酸化炭素中毒は避けることができますが、寝ているとそうはいきません。
つけたまま寝てしまうと最悪の場合は命に関わることになるので、必ず寝る前はストーブを消してから就寝しましょう。
気温が低すぎると使えないこともある
ガスストーブの燃料として使用するCB缶は寒さに弱く、外気温が低いと内部のガスが気化しにくくなるドロップダウンという現象が起きてストーブがつかなくなってしまうことも。
一度火が消えるとCB缶が温まるまで再燃焼できない場合もあるので、その缶ストーブは使えなくなってしまいます。
そのため、寒冷地用のCB缶などで少しでもドロップダウン現象が起こりにくいようにしておくと安心です。
イワタニ カセットガス パワーゴールド3P
一酸化炭素チェッカーは必ず持っておこう!
万が一つけたまま寝てしまった場合だけでなく、日中のテント内でも一酸化炭素中毒の危険は大いにあります。そうならないためにも、ガスストーブを使う際には一酸化炭素の濃度が高くなった場合に知らせてくれる、一酸化炭素チェッカーを必ず使用しましょう。
しかし、チェッカーの置き場所によっては警報音が遅れることもあるため、「作動するから大丈夫」と過信せずに定期的な換気は欠かさないことが大切です。
新コスモス電機 一酸化炭素チェッカー SC-285E
一酸化炭素チェッカー
肌寒い日でもガスストーブで、快適にキャンプを過ごそう!
いかがだったでしょうか、今回は春や秋にコンパクトな携帯性で活躍するガスストーブをご紹介しました。
酸化炭素中毒やドロップダウンなど気をつける点はありますが、それにさえ気をつければ持ち運びしやすく、手軽に暖まれる魅力的なアイテムです。
注意点を意識しながら、ガスストーブで肌寒いキャンプも快適に過ごしてみてはいかがでしょう。