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【コツ伝授】使えるか使えないかで差が出る!ファイヤースターターの使い方(2ページ目)

そもそもファイヤースターターの仕組みって?

ファイヤースターター

ファイヤースターターとは、マグネシウム合金や、鉄とセリウムの合金(フェロセリウム)のロッド(棒)と金属(付属のストライカーやナイフの峰など)を使って火花を作る現代版火打ち石

ファイヤースターターの原理

日本マグネシウム協会のWEBサイトによると「マグネシウムは製品の状態では直接火が当たっても、容易には着火しませんが、微粉になると着火し易くなります」とあります。マグネシウムの発火点は520℃。塊のままでは燃えることはありませんが、ファイヤースターターのように削って粉にすると、摩擦などの熱で簡単かつ力強く燃えるんですね。

一方、150〜180℃で着火するセリウムの合金であるフェロセリウムは、粗いモノでこすると約3000℃の火花を生みだします。

どちらか一方だけ、または、マグネシウム部を削ってフェロセリウムで火花を出すハイブリッドタイプがありますが、使い方は同じ。火口を使って火を大きくするならフェロセリウムだけでもいいかもしれません。ちなみに、木の発火点は400〜470℃。

あの有名な発火法だと大変

マイギリ式やユミギリ式といった木の摩擦熱と細かな木くずから火種を作る発火法も有名ですが、ファイヤースターターのほうが明らかに簡単に火を生むことができます。というのも、マイギリ式やユミギリ式では摩擦熱をキープするのが大変!

板と棒が離れたり、休んだりすると温度が下がってしまうので火種を作るのが難しいんですね。

火花を飛ばして炎を作ってみましょう

それでは具体的なやり方を見てみましょう。自分はもう慣れているから……と思っていても、意外なコツが見つかるかもしれませんよ。

ロッドを削って金属粉を集める

ロッドを削って金属粉を集める

それでは、実際にファイヤースターターを試してみました。

まず、ロッドを削って金属粉を集めます。このとき、ゆっくりナイフやストライカーを動かさないと、火花が出てしまいます。今回は、粉をまとめやすいこと、そして、生み出した火を移動させやすいよう、牛乳パックの上で発火に挑戦しています。

ほぐした麻ひもを置いて、火花を飛ばす

ほぐした麻ひもを置いて火花を飛ばすほぐした麻ひもを置いて火花を飛ばす

ほぐした麻ひもを金属粉の脇においてから火花を飛ばしました。写真ではわかりづらいのですが、ストライカーではなくロッドのほうを動かして火花を飛ばします。

簡単に麻ひもに着火しましたが、炎が消えるのもあっという間です。

次は、「麻ひも+割り箸を薄く削った木くず」に向かって火花を飛ばす

麻ひもと割り箸を薄く削った木くずに火花を飛ばす麻ひもと割り箸を薄く削った木くずに火花を飛ばす麻ひもと割り箸を薄く削った木くずに火花を飛ばす麻ひもと割り箸を薄く削った木くずに火花を飛ばす

麻ひもだけに比べて、明らかに火持ちがいいです。大きめの木片を混ぜておいたこともあり、炎が見えなくなっても木が赤い状態が長く続きます。

この状態で、敷いている牛乳パックごと軽く左右に振ると再び炎があがりました。すぐには消えないので、さらに太い小枝、そして薪へと大きく安定した炎に育てられますね。

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