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【テントの生地】素材が違ったら何が違うの?わかると楽しいテント選び(2ページ目)

テントの厚みは?

ポリエステル

出典:pixta

テント生地の厚みは、構成する糸の太さと織り方による密度によって変わります。糸の太さを表すデニールと、テント生地に使われる素材の織り方を把握しておけば、テントの厚さについてはもう理解できたも同然です。

糸の太さを表す「デニール」

デニールとは、糸の太さを表す単位です。表記の上ではよくDと略され、数字が大きいほど太い糸で、厚い生地になります。ストッキングの厚さを表している表記と同じ単位です。数字が上がるほど生地は厚くなり耐久性も上がりますが、重量とカサも増えます。

重くても強い生地がいいか、耐久性を捨ててでも軽い生地がいいか、あるいはバランスをとるのか。デニールを把握しておくことで、テントの方向性が掴めるようになります。

糸の織り方「タフタ」

タフタとは、縦と横、交互に糸を交差させた織り方です。数字が大きいほど密度は高く、1平方インチ内に何本糸があるかを表しています。

糸の織り方「オックスフォード」

オックスフォードとは、縦と横に糸を2本ずつ交互に交差させた平織りです。タフタに比べて引き裂き強度や耐久性があるため、オックスフォードはフロア素材等摩擦を想定した部位によく使われます。

実際のスペックを見ておさらい!75Dポリエステルタフタって?

タフワイドドーム

テント生地の素材について、特徴や意図など、なんとなくイメージが沸くようになってきたのではないでしょうか。上でおさえた素材のポイントを踏まえつつ、試しにコールマンのタフワイドドームの生地スペックをチェックしてみます。

タフワイドドーム Ⅳ/300 生地のスペック

【フライ】75Dポリエステルタフタ(UVPRO、PU防水、シームシール)
【インナー】68Dポリエステルタフタ(撥水加工)
【フロア】210Dポリエステルオックス(PU防水、シームシール)

「75Dポリエステルタフタ」ってどういうこと?!

75Dポリエステルタフタという表記の場合、糸の太さが75デニールのポリエステル素材で、縦と横、交互に糸を交差させたタフタ織りの生地を使っているという意味です。

PU(ポリウレタン)防水は、生地の防水性能を強化するコーティング。シームシールとは、生地の縫い目から雨が進入することを防ぐ目止め加工です。

スペックからわかること

タフワイドドーム

フライシートとフロアで生地の厚みが違うのは、それぞれの機能にマッチさせているためです。フロアは居住スペースで摩擦が強くなるため、糸を太くして織り方も強化し、耐久性を高めています。各スペックの意味が解ってくると、より求めるテントが探しやすくなるはずです。

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