そもそもグリルパンってどんなもの?
グリルパンは、直火でなくともグリル調理をすることができる、焼き面が波状になったフライパンのこと。食材にきれいな焼き目をつけるだけでなく、余分な油を落としカリッとした食感になることで美味しく、ヘルシーに焼きあげられるのが特徴です。
炭火や焚き火でも調理できることから、キャンプでも簡単に美味しくおしゃれな料理を作るのに最適な調理器具といえます。
どんな料理が作れる?キャンプ飯は作れるの?
グリルパンは分厚いステーキのような肉料理だけでなく、魚を使った蒸し料理、グラタンやアヒージョなどの料理も美味しく調理でき、キャンプ飯をひと段階レベルアップできるキャンプギアといえます。
さらに食材を美味しくさせるだけでなく、男らしい無骨なものや可愛らしいデザインのものまで多様なキャンプスタイルに合わせられるのも、グリルパンの魅力です!
グリルパンの選び方
基本的にはどのグリルパンでも料理をおいしく作ることはできますが、材質や形状によってそれぞれ得意とする料理があります。あなたに合ったグリルパンを探してみましょう。
材質で選ぶ
✔︎鉄製
鉄製は非常に熱伝導率が良く、ステーキやピザなど、シンプルな焼き物料理を得意とした材質です。均一に食材に熱を通すことができるのが特徴で、一気に旨みを閉じ込める高い火力と蓄熱性を持ち合わせています。
お手入れとして定期的なシーズニングが必要であることや、重量があるという欠点はありますが、鉄製で焼いた肉料理は絶品です。
✔︎鋳鉄製
鋳鉄製は、鉄製が持つ蓄熱性の高さに加え、食材の中までじっくり火を通す遠赤外線効果を持ち合わせた材質です。ほどよい火力で焦がさずに中まで火を通すことができるので、ハンバーグやパンなど厚みのある料理が向いています。
こちらも鉄製と同様に初めは食材がこびりつきやすく、シーズニングが必要になりますが、次第にこびりつきもなくなり、愛着が持てるのも魅力のひとつです。
✔︎陶器製
陶器製は、鉄製や鋳鉄製と比べて焦げ付きが少ないのが特徴で、食材の水分を逃さず蒸し焼きをするような調理に向いています。
さまざまなデザインの商品があるため、キャンプカラーを統一されている方にも選びやすく、オーブンや電子レンジなど自宅での使用も可能です。
さらにシーズニングの必要もないので、お手入れは洗剤でゴシゴシと洗うだけと非常に簡単なのもうれしいポイントではないでしょうか。
形状で選ぶ
✔︎丸型
販売されているグリルパンの中でも、多く見られるのが丸型のグリルパンです。深さが浅いものが多く、そのまま食器として使っても取りやすい形状で、丸く可愛いデザインは熱を均一に通しやすくなっています。
✔︎角型
角型は丸型と比べて、多くの食材を一度に調理できるのが特徴です。角があることで大きな魚の切り身やステーキを2人分、はみ出すことなく焼くことができます。
また、未使用時にコンテナへ収納するときはデッドスペースが少なく、きれいに収まりやすいのもポイント。
✔︎スキレット型
スキレット型は、火口にじっくりと置くような調理だけでなく、フライパンのように動かして使うことが可能です。その際油分が波状の隙間に落ちるので、フライパンよりもヘルシーに仕上げることができます。
グリルパンとしてだけでなく、フライパンやダッチオーブンとしても使うことができるものなど、これひとつでさまざまな調理法ができる汎用性タイプです。
お手入れの簡単さで選ぶ
先ほども簡単にご紹介したように、グリルパンは材質によって使用後のお手入れ方法が異なるので、しっかりと把握しておくことが大切。鉄製・鋳鉄製のグリルパンだと錆びやすく、使用するたびにシーズニングと言った油慣らしが必要で、洗剤は使わずにたわしなどで汚れを落とします。
逆に陶器製のものはシーズニングの必要はなく、使用後は食器用洗剤で洗うだけなのでお手入れが非常に簡単です。
おすすめグリルパン11選
ビタクラフト グリルパン
アメリカのステンレス調理器具メーカー、ビタクラフトが販売する、アルミの本体と蓋がステンレスで出来たグリルパン。
焼き面の上下左右にある溝へ水を入れることができ、「焼く」・「蒸す」・「蒸す+焼く」と、これひとつでさまざまな方法で調理することができます。
取手は一体型で、4層にもなるコーディングが施されているため、焦げつきにくくお手入れも簡単なところもポイントです。
及源鋳造 焼き焼きグリルどっしり深形
南部鉄器の老舗、及源鋳造が販売する鋳鉄製の「焼き焼きグリルシリーズ」、深みのある黒色が特徴的などっしり深型グリルパン。
横幅が広く、高さがあるためグラタンやスペアリブなどの大きな食材も余裕を持って調理することができます。
重厚で折れにくい取り外し可能なハンドルだけでなく、グリルパンにマッチした渋い色合いの焼杉木台が付属されているので、調理を終えたらすぐにテーブルへ並べられるのも魅力的です。
及源鋳造(OIGEN) 焼き焼きグリル どっしり深形
ロッジ グリルパン
スキレットやダッチオーブンなど、鋳鉄製調理器具のパイオニアであるロッジのグリルパン。
シンプルかつ無骨なスキレット型のデザインで、分厚い焼き面はまるでお店のように肉料理をカリッと焼くことができます。
他のスキレット型には少ないアシストハンドルがあることにより、両手で持てるようになっているため、女性でも簡単に使うことができるグリルパンです。
ロッジ グリルパン 10 1/4インチ
岩鋳 グリルパン丸25cm
明治から400年続く南部鉄器の老舗、岩鋳が販売する丸型・浅型のグリルパン 丸25cm。
ガス・直火からIHまですべての熱源に対応しているため、キャンプ場での焚き火調理はもちろん、自宅でのIH調理も出来ます。
波状になった焼き面によって端に寄せられた余分な脂を、側面にある排出口から簡単に捨てることができる細部まで考えられてるところもポイントです。
岩鋳 Iwachu グリルパン丸25
ストウブ スチーム&グリル チェリー グリルパン 26 cm
フランスの有名調理器具メーカー、ストウブが販売するスチーム&グリル。
エマイユ加工という、食材の酸にも強い素材を使用することで耐久性に優れ、なおかつ長時間使用しても臭い移りすることがありません。
焼き面はストウブ独自のザラザラ加工が施してあり、油なじみがよく、焦げ付きにくくなる仕様になっているなど、使い手の使用感が深くまで想定され作られています。
パール金属 こんがり工房 ガラス窓付ロースター
中の様子を見ながら焼けるガラス窓が付いた蓋を閉めることで、食材に火が通りやすく、キャンプ中でも時間をかけず時短調理ができます。
取手部は折りたためる仕様で、コンパクトに収納ができるだけでなく、蓋・アミはふっ素樹脂が含まれているため、焦げ付きにくくお手入れが非常に簡単で、調理もお手入れも時短することができるグリルパンです。
こんがり工房 ガラス窓付ロースター
イブキクラフト グリラー
陶器やアイアン製、木製品などさまざまな材質を使用し、長きにわたって幅広い生活雑貨を扱うイブキクラフトのグリルパン、グリラー。
蓋の裏にはいくつもの丸い突起がついており、食材から出た水分が突起から垂れることで、食材にムラなく水分が旨味となる水分が行き渡り、陶器製ならではのおいしい蒸し焼き料理が誰でも簡単に作ることができます。
さらに、グリラーの基本的な使い方や使い方のポイント、9つのおすすめメニューガイドが付属しており、初めての方でも不安なく使うことができるのはうれしいですね。
イブキクラフト GRILLER グリラー
髙儀 Glee-ru取っ手が外せるグリルパン3点セット
大工道具から園芸用品・生活用品など、「道具で世界に笑顔を。」を理念に掲げる高儀ブランドが販売する、Glee-ru取っ手が外せるグリルパン。
取っ手が外せるタイプの鉄製グリルパンで、肉料理や野菜料理などの焼き物だけでなく、付属のステンレス製の蓋を使用すれば煮込みや蒸し焼き料理ができる使い勝手の良さが特徴です。
深型で横幅が長く、大きな食材や水分が多めな料理も溢れる心配なく調理できるだけでなく、魚焼きグリルや直火はもちろん、IHにも対応しているため、おうちキャンプでも大活躍間違いありませんね。
Glee-ru 取っ手が外せるグリルパン 角 3点セット
ヒュッゲ グリルパン
直火・オーブン・電子レンジ・魚焼きグリルでの調理が可能で、デザインや使い勝手が良いことで定評のあるヒュッゲの陶器製グリルパン。
カラーリングがグレージュ・レッド・ブラックと3種類と豊富なだけでなく、S・M・Lと3サイズが展開されているので、その場の人数に合わせてサイズを変えたり、複数使いしたい方でも統一感が出すことができます。
魅力はサイズやカラーリングだけでなく、高い保温性で火を消したあとでもじっくりと中に熱を通し、食材をふっくらとした食感に仕上げることができるのも特徴です。
Hygge ヒュッゲ グリルパン (大)
パール金属 ラクッキング グリルパン
本体から蓋・取手に至るまですべてが鉄で作られた男らしくも、多機能なラクッキングの蓋付きグリルパン。
付属の鉄製蓋を閉めることで熱のこもり、さらに鉄製の特徴である熱を逃さない保温性によって、短い時間でカリッと食材に火が通すことができます。
グリルパンの上下どちらにも取手の装着部分があることで、持ちやすい方向に取手の付け替えが出来て、使い勝手がいいのも魅力的です。
パール金属:ラクッキング 鉄製蓋・ハンドル付グリルパン
レイエ グリルダッチオーブン
女性ならではの視点で共感されるアイデアをもとに、多くの調理器具を販売するレイエのグリルダッチオーブン。
グリルパンとしてだけでなく、ダッチオーブンとしても使うことができ、シンプルな焼き物料理からピザやグラタン、燻製までこれひとつで作ることが出来ます。
そのときの気分で使い方を変えたり、そのまま食器として使ってもテーブル上をオシャレに見せられる、可愛らしい深型で丸型なデザインもポイントのグリルパンです。
leye グリルダッチオーブン
キャンプで簡単調理!グリルパンおすすめ料理5選
自宅はもちろん、キャンプでも活躍するグリルパンですが、キャンプ場で作るとなると比較的簡単な調理手順が好ましいですよね。
そこで、ソロキャンプやファミリーキャンプでも簡単に短時間でできるグリルパン料理をご紹介します。
リブロースステーキ
熱したグリルパンにステーキ肉を乗せて、岩塩とブラックペッパーをかけるだけのシンプルで男らしい一品です。
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鮭の簡単焼き&皮のパリパリ焼き
野菜の旨味と、鮭の旨みを閉じ込めた簡単料理。
レシピ過程で蓋を使用する場面がありますが、蓋がないグリルパンはアルミホイルを蓋がわりにすることで簡単に蒸し焼きにすることができますよ。
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薄揚げのカナッペ風おつまみ
少ない食材で、美味しくお洒落に作れる薄揚げのカナッペ。
工程も少なく短時間でできるので、ファミリーキャンプでの夜のおつまみや、ゆっくりとした時間を過ごしたいソロキャンプにもおすすめです。
レシピの詳細はこちらから
プチトマトたもぎ茸のオイル焼き
グリルパンといえば定番なのがアヒージョ。下処理もほとんどなく、シンプルで短時間にできるアヒージョは夜のおつまみとしても、お昼の軽食としても活躍する簡単料理です。
レシピの詳細はこちらから
時短エビとあさりのパエリア
グリルパンは肉料理や野菜料理、だけでなくお米を使ったパエリアも作ることができます。
多少材料は多くなりますが、ゆったりとしたキャンプの中で凝りながらも作るパエリアはたまりません。
レシピの詳細はこちらから
グリルパンでキャンプ飯をレベルアップ!
グリルパンといってもさまざまな種類があり、それぞれの使い勝手の良さがあります。「シーズニングが大変」という方もいるかと思いますが、実際やってみると案外簡単なうえに、どんどんと愛着が湧いてきますよ。
焼くだけで美味しく、ヘルシーになるグリルパンで、キャンプ飯を今より楽しみましょう!