記事中画像撮影:筆者
高コスパと話題の「ウータ S」を購入!

2024年9月発表と同時に、一躍注目の的となったゼインアーツの新作「WOOTA(ウータ)」。その大きな理由の1つが、TC素材+インナーテント付きでは「ありえない安さ」でした。
なんと、ソロ~デュオ用の「S」が39,800円、ファミリー用の「L」でも59,800円(いずれも税込)。当然ながら即完売し、その後も入荷のたびに数分で完売する大人気テントです。
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構造が複雑…玄人向きなの?

筆者も2024年9月に「ウータ S」を自腹購入したのですが、一見複雑そうな構造のため、「玄人向きのテントなのかも?」と、実は、購入前にはかなり悩んだという経緯があり……。
もしや薪スト入れられる…?

また、バックパネルの「トリプルファスナー」からは、薪ストーブの煙突を出しやすそうだな、と。けれど、メーカー推奨の使用方法ではないため、当然情報はナシ。
この秋冬のキャンプで3ヶ月間使ってみたので、上記2点にフォーカスしつつ、リアルな使用感をレビューします!
*幕内での火器の使用は一酸化炭素中毒や火事などのリスクを伴い、多くのテントメーカーでは推奨していません。十分な換気や一酸化炭素チェッカーなどの対策をして自己責任の上で、お願いします。
使って実感!「ウータS TC」3つの魅力
1.|ゆったりソロに超絶マッチ

*画像左から、テンマクデザイン「サーカスST+DX・トリポッド仕様」、「ウータS TC」、コールマン「ツーリングドーム」
「ウータS TC」の収納サイズは、70×29×32(h)cm、総重量は約11.5kg。
筆者所有の他社製ソロテントと比べると、例えば、かなり居住性高めのテンマクデザイン「サーカスST+DX・トリポッド仕様」よりは小さく、だいぶ軽いです。
一方で、居住性が低めなコールマン「ツーリングドーム」に比べると大きく、携行性は「ギリギリ大変さを感じない」レベルでしょうか。

展開時は最大高200cmあり、ソロテントとしてはかなり居住性の高い快適なサイズ感です。それでいて、「ちょうどよく持ち出せる」感じがいいですね。
ソロサイトは駐車場から遠いケースも多いですが、そんなときも面倒臭さを感じない「使い勝手の良さ」は理想的。

*画像はogawa「ロールテーブルL」、DOD「ユトリチェア」、Hilander「レバー式GIコット」、アルバートル「マルチギアコンテナ」、BLUETTI「1500whポータブル電源」、テンマクデザイン「ウッドストーブM」に薪などレイアウト
付属インナーテントを設置しない場合、重量系キャンパーを自負する筆者の、主なファニチャー(ファミリーサイズテーブル含む)+薪ストーブを入れても、これだけの余剰スペースが。
インナーテントは2人用という設定ですが、筆者的には「秋冬のゆったりソロ」に超絶マッチしたサイズだと実感しています。
2|中で守られつつ自然を謳歌

フロントだけでなく、その両リアパネルも開くため、正面に開放感いっぱいのパノラマビューが広がるのも大きな特徴です。
TC素材で影が濃いために窓枠効果も加わり、独特の落ち着く雰囲気も魅力。
特に「S」は、ちょうどよい個室感もあり、1度座るとしばしボーっと景色を眺めてしまいます。

また、真横から見ると内側へオーバーハングした形状のため、ドアパネルを開けたままでも、多少の風雨なら吹き込むことがありません。
しっかり庇護されつつ自然との一体感を得られるのは、同ブランドのテントならではの良さ。

さらに、フロントのみならず、両サイド・両リア・バックパネルまでメッシュ付き。虫からもしっかり保護してくれ、風抜けの心地よさもバツグンです。
3|特徴的なバックパネルが便利

そして、忘れてはならないのが、インナーテントと連動して開閉する大きなバックパネル。
フル・1/3オープンが選べ、もちろんメッシュ付き。夏は寝ながら星を眺めるのもアリですね。

さらにこちら、冒頭でも触れた通り「トリプルファスナー」構造に。メーカー推奨ではないけれど、薪ストーブの煙突を出すのにピッタリだと思いません?
「冬キャンプ=薪ストーブ」と言っても過言ではない筆者。秋に「ウータS TC」を購入してからというもの、寒くなるのを待ち望んでおり……。
自己責任とはなりますが、記事後半ではこのバックパネルを利用し、薪ストーブをインストールした所感もお伝えします!