記事中画像撮影:筆者
キャンプ中に出るクサい奴ら、持って帰るのキツイッす(涙)
出典:PIXTA
キャンプで料理をすれば当たり前に出るのが生ゴミ。キャンプ場で捨てられたらいいですが、それができないキャンプ場も多く、持ち帰るしかないことも。
袋をしっかり縛っていてもどうしても臭うのは、アレ、なぜなんでしょうか? 袋を二重にしてもダメ。車の中で臭うとテンションだだ下がりで、キャンプの余韻もどこへやら……。
出典:PIXTA
また、キャンプ場でゴミの臭いが放たれたままだと、クマやイノシシなどの野生動物を引き寄せる原因にも。たかがゴミとはいえ、自然の中では怖いんですよね。
そして、我が家のようにペット連れキャンプの場合、ペットの大便がキングオブ「臭いの出るゴミ」。
また、人の汗が染み込んだタオルや衣類も時間が経つほど臭います。洗濯物はゴミ以上にキャンプ場での処理が難しく、夏場は特に、なんとか臭わない対策をしたい……。
ペット用の高機能防臭袋が使えそう…!
何かないかと探してみたところ、ペット用品でスゴそうなのを見つけてしまいました。その名もズバリ、BOS「うんちが臭わない袋」。名前がド直球ですね。
ですが、「うんちが臭わなければ生ゴミだっていけるぜ」という、ある種、確信めいたものを感じてしまいます……!
なお、名前の「BOS」というのは「驚異的な防臭力を有する高機能素材」の商標で、そもそも医療用の技術なんですと。科学的な根拠があるんですね。これは期待できそうです!
これが「うんちが臭わない袋BOS」のハイテクだ!
出典:クリロン化成株式会社
実は、袋の口をいくらきつく縛ろうが、悪臭成分はポリエチレンを通過してしまうそう。当然、二重にしても結果は同じ。消臭成分を使っても、時間が経てば効果は無くなります。
どころが「うんちが臭わない袋」は、悪臭成分の通過が極端に少ない高機能素材を使用。かつ、その通過速度も極めてスロー。
そのため、悪臭成分が「人間の嗅覚が感知できる濃度にならない=臭わない」という仕組みなワケです。さすが、医療用に開発されただけあって、画期的な技術ですね。
出典:クリロン化成株式会社
その効果は絶大で、一般的な消臭成分を使用した袋だと数時間で臭うのに、「うんちが臭わない袋BOS」では、3日経っても100%の人が臭くないと感じるほど。
これならキャンプのあらゆる「クサイ」がシャットアウトできそうな気がしてきます……!
また、犬のフンの廃棄に限っては、「トイレに流さず捨てられる」のでエコ&節水効果(1回あたり平均13L)も大きいですね。
*トイレに流すよう定める自治体もあるため、お住まいの自治体の指示を確認し、正しい方法で処理しましょう。
BOS うんちが臭わない袋 Mサイズ
いろんな「クサイ」に試してみた!
見た目は普通のポリ袋っぽい
筆者が今回購入したMサイズは185x70x55cmの箱入り。重さは305g。枚数は90枚入りでギッシリ詰まっています。
ギッシリとはいえ取り出しはスムーズで、スルッと1枚ずつ取れます。
こちらが中身ですが、サイズは横185×高さ55×奥行き70mm。一見ただのポリ袋です。感触的にもツルツルで、本当にただのポリ袋にしか見えません。
使い方も普通のポリ袋と全く同じで、中に物を入れたら口をきつく縛るのみ。これだけで臭わないとは、にわかには信じがたいですが、まあとにかく試してみましょう!
検証1|まずは本来の用途(犬のフン)で
まずは本来の用途を試すため、我が家のわんこに踏ん張って貰いましたよ。
説明書によると、地面のフンを袋で直接つかみ取ろうとすると、石やアスファルトなどで袋に傷がつき、そこから臭い成分が漏れ出る可能性があるそう。
ということで今回は、フンをティッシュで掴んでから袋に入れるようにしました。
検証2|生ゴミはまとめて放り込む!
お次は、野菜や肉類の切れ端など、キャンプで出る生ゴミ。夏場など臭ってくるのも早く、しかも臭いも強い……。
これらも調理したそばから、まとめて放り込んで縛っておきます。残飯も一緒にまとめました。
検証3|アルコール飲料の缶も臭い!
生ゴミ以上にイヤな悪臭を放つのが空き缶類。特にアルコールの入っていた空き缶は臭いますよね。これらも入れてみます。
1枚で500ml缶が3~4本ぐらい入りました。
検証4|設営時の汗をぬぐったタオルも!
汗くさいタオルも入れちゃいましょうか。タオルの場合は1枚入れるのがやっとという感じ。また、ゴミと間違えないように注意が必要ですね。
結果|炎天下に車に積んで帰ったら…
検証実験ということで、小分けした「うんちが臭わない袋BOS」を、あえてそのまま車に積んで帰ることにしました。
まだまだ暑い9月の日中。実は、今回利用したキャンプ場は全部ゴミ捨てOK。わざわざ持って帰る奇特な一家は我が家ぐらいのもんでしょう。
かなり勇気がいりましたが、約2時間のドライブ後、はたしてどうなるのでしょうか……。
そして、いよいよ帰宅後。恐る恐る、1つずつ臭いを確かめていきますが……、
臭いません! 「犬のフン」「生ごみ」「空き缶」「汗つきタオル」、いずれも全く臭わないのはスゴイの一言。強力すぎるほどの効果が実感できました!
また、今回は検証できていませんが、この様子だと、おそらくオムツの臭いも完封できそう。外出先ですぐにオムツを捨てられないときなんかにも活躍しそうですね。
デザインや袋の色、用途やサイズも選べる!
パッケージデザインや用途別の展開
出典:Instagram by@bosbos_com
めちゃくちゃ優秀な「うんちが臭わない袋 BOS」ですが、パッケージの「うんち」の文言がどうしても気になる人も、少なからずいるハズ。
けれど、機能的には全く同じで、パッケージデザインや用途別のラインナップもあるんです!
デザイン別では、シンプルな「ストライプ」シリーズやオシャレ柄の「コラボデザイン」シリーズ、用途別には「生ごみが臭わない」「おむつが臭わない」などが適切なサイズで展開。
携行しても邪魔にならない少量パッケージもあるので、シーンに合わせて使い分けられますね。
好みのサイズや袋の色まで選べる
出典:クロリン化成株式会社
さらに、公式サイトではサイズと袋の色で検索して探すことも可能。中身が透けるのが嫌なときには「黒」を選ぶと良さそうですね。
気になるところもなくはない
1枚12円はゴミ袋としてはキツイぞ…
高性能なだけに、なかなか厳しいのがコスパの低さ。1箱90枚入りで1080円(税込/楽天にて2024年10月時点)なので1枚あたり12円と、ゴミ袋としてはちょっと二の足を踏む金額です。
どんなゴミでもホイホイ入れていると、かなりもったいない感じですので、使い道は厳選すべきでしょうね。
袋に傷はNG!取り扱いは慎重に
質感的に強度がないわけではないと思いますが、「犬のうんちを拾う際、袋で直接掴むと地面の石などで袋が傷つく可能性がある」ぐらいなので、使ううえである程度の慎重さは必要です。
特に缶類を詰める際は、飲み口などで袋を切らないように十分に気を付けましょう。
BOS うんちが臭わない袋 Mサイズ
臭い対策レベルもキャンプの安全性も上がる!
BOS「うんちが臭わない袋」の効果は、検証の通り絶大! キャンプに持参すれば、臭い対策において心強い存在になるでしょう。
また、最近はクマの出没なども増えていますし、臭いに対して、キャンパーはもっと神経質になってもいいのかもしれません。
もし全てのキャンパーが生ゴミだけでも「うんちが臭わない袋BOS」で処理すれば、キャンプ場全体の安全度も大きく改善されるわけですからね。そういう意味でも、1つ持っていてほしいアイテムですね。