親子2人で行く、海外キャンプ旅
この連載では、日本全国の絶景キャンプ場を旅していた筆者が、新たに「息子2人と海外キャンプ経験を経て学んだこと」を通して海外キャンプ旅のレクチャーをしていきます。
ハードルが高いと思われがちな海外キャンプですが、まずは近場からの旅行を経験して慣れていけば案外かんたんなことだと気づくはず。筆者が体験した日本全国のキャンプ旅と、海外キャンプ旅で得たノウハウを余すこと無くお伝えしますよ!
それではVol.7となる本編へGO!
▼ほかのお話はこちら
【韓国旅5日目】再度ソウルへ移動する
ソウル郊外の清水音キャンプ場に宿泊して朝を迎えました。まだこの日に泊まるキャンプ場が確定しておらず、土曜日であることもあってかどこを調べてもキャンプ場が満室です……。
スマホと睨めっこして困っていてもしょうがないので、一旦切り替えてソウルのアウトドアショップを色々と見ることにしてみました。韓国のアウトドアショップには、どれくらい日本メーカー品があるのか、知られざる韓国メーカー品があるのか、気になるところです。
ヘリノックス本社ビルへ訪問
韓国で一番有名なメーカーと言えば、言わずと知れた「ヘリノックス」。本社ビルがソウルにあるって皆さん知っていましたか?
せっかくソウルにいるのならば、車をかっ飛ばして直接向かってみることにしました。本社ビルの名前はHCC(Helinox Creative Center)と言って、予約無しで無料で入れます。地上5階建て+地下1階の構造で、一般人が入れるのは4階〜地下1階までです。
▼HCC(Helinox Creative Center)の地図はこちら
地下1階はアウトドア製品がズラリ
店内に入ると当然ヘリノックス製品が所狭しと並んでいます。地下1階には、日本でも見慣れたヘリノックス製品がたくさん。
それでもネットでしか見たことのない製品もあり、この製品はこんなに軽いのか!こんな色合いだったのね〜!と実物を手に取れる喜びを味あわせてくれます。
ふとみると、壁の隅に見慣れないヘリノックスの消火器を発見! これは欲しいとスタッフに訪ねてみましたが、残念ながら非売品でした。
2階はコラボ品が多数
2階はコラボ商品が中心に並んでおり、こんなものがあったのかと目を楽しませてくれます。
レースのル・マンのチェアや、ライカのチェア&バッグセットなんて珍しいものも発見。ただしお値段があまり優しくなかったので断念し、1着だけ日本では未発売のヘリノックスTシャツを購入しました。
3階はテントゾーン
3階はヘリノックスのテントが展示されていて、実物の大きさや質感を手に触れて確認できます。ヘリノックスのテントは展示される機会が少ないので、貴重な情報です。
4階はアウトドア製品のセレクトショップ
4階はヘリノックス製品以外のアウトドア製品が並んでおり、ペトロマックス製品やトランギア、ペンドルトン、ビアレッティなどなど。そして日本のメーカーだとSOTO製品が陳列されていました。
ソウルのHCCはずっと行きたかった場所だったので、到着したときは感慨深いものがありました。ですが、この旅のすぐあと釜山と東京にもHCCができたので、わざわざソウルまで足を伸ばさなくても良いかもですね(笑)。しかし、筆者にとっては貴重な体験でした!
続いてソウル駅のアウトドアショップへ
どうせならと思い、ソウルのアウトドアショップをいくつか尋ねてみることにしました。韓国のアウトドアショップがどんな品揃えなのか、素朴な疑問ですよね。
HCCのあとに行ったお店は、ソウル駅のビルの中にあるアウトドアショップ「キャンピングコレ ロッテマートソウル駅前店」です。
ソウルの駅ビルの中にアウトドアショップがあるとは、韓国も今までにないキャンプブームだということが想像できます。
お店の中は、自然をなるべく意識してなのか全面人工芝。店内を見て回ると、やはり日本ではあまり馴染みのない韓国メーカーのキャンプ用品がたくさんありました。
特に気になったのは、いろんな種類のマルチグリドル。そのなかでも面白いと思ったのは3本足の自立式マルチグリドルです。下に配置する火器はどうするのかが疑問ですが、オムニバーナーなんかをセットしたらちょうど良い高さになりそうです。
2軒目のアウトドアショップへ
次のお店は、市内中心部から少し離れた場所のお店「キャンピングコレ ウンピョン店」。
店内は、1軒目のお店同様に韓国メーカーがほとんどです。色々と探し回っていると見つけたのが、サムギョプサル専用鉄板とガスバーナーのセット。
さすがサムギョプサル専用の鉄板。しっかり脂が流れる傾斜もついており、重くなりすぎないように薄い仕様です。
鉄板だけの単品では売ってないとのことで購入は諦めましたが、日本でも売り出せば人気が出るのでは……?(このサムギョプサル鉄板をどこかの代理店さん、輸入してください!)
3軒目のアウトドアショップへ
3軒目のお店は「キャンピンググオプル」というお店。
店内は、所狭しと上にも下にも商品が並んでいる感じ。スノーピーク製品もありましたが、やはり店内はほとんどが韓国メーカーでした。KOVEA、SNOWLINE、JACKALなどです。
一つ気になった商品がこちら。一番下に焚き火台、次にトライポッドに吊り下げられたマルチグリドル、そのトライポッドの頂上にガスバーナーが備わっている用途不明のキャンプ道具。
一番上に鍋を置いたとして、溢れたら危険じゃないか……? どうやって使うか気になって現場でしばらく考えてみましたが、最後までわからずじまいでした。
ソウル市内でキャンプ場を探す
アウトドアショップを回っていたら、夕方になってしまったので、急いで今夜泊まるキャンプ場を探します。
ソウル市内には、近郊も含めると30箇所くらいキャンプ場が。まずこの数の多さに愕然としました。東京でも多摩などにいけばキャンプ場は多くありますが、ソウルのキャンプ場はちゃんと街中にあるんです(東京の都心部は4箇所程度)。地図だけを見てもアーバンでも良いからキャンプを楽しむ姿勢が見てとれます。
それで、片っ端からキャンプ場のHPを調べたんですが、土曜日ということもあり、どこも満室です。韓国人のキャンプ愛を強く感じた1日です。
ダメ元で、広大な広さを誇る「夕暮れキャンプ場」という場所へ行ってみます。
ここは市内にあり、管理の行き届いた芝生のキャンプ場です。名前の通り夕陽が綺麗で、ソウル市民にも大人気のキャンプ場とのことだったので、是非とも泊まりたかったんですが、管理人さんに聞いたところやはり満室とのこと……。
韓国へキャンプしに来たのにこのままでは泊まる場所がない……。