「正直、これ売れてます」な人気アイテムを教えてください!
決して安くはないキャンプギア。できれば「買って失敗した〜!」は避けたいですよね。
そこで、CAMP HACK編集部がアウトドアメーカーに突撃取材。社員の方に”正直、これ売れてます”な売れ筋ベスト5を教えてもらいました。自他ともに認める人気製品は、マストバイな神アイテムばかり!?
今回は、燃焼器具を中心に優れた機能性と耐久性が支持されている「SOTO」の最新売れ筋アイテムをご紹介します。発表してくれるのは、SOTO広報担当の坂之上さんです。果たしてどんなアイテムが飛び出すのでしょうか……?
今回の発表者、SOTOの坂之上さんです!
SOTO広報担当の坂之上です。
「こんなものがあったらいいな」と思うギアを想像して、カタチにすることを得意としているのがSOTOブランドです。
「衝撃に弱いマントルを不要にしたランタン」や「寒い場所でも安定した火力で使えるガスストーブ」、「予熱不要で使えるガソリンストーブ」など普段キャンプをしてる中でふと感じる、今あったらいいなと思う「炎」を見つける発想力をカタチにする技術が自慢です。
まだ市場にないモノづくりにこだわり続けているのがSOTOの強味だと自負しており、個人的には「SOTOらしい」と思えるかっこいいプロダクトデザインも好きです!
SOTOは、1978年創業の燃焼器具専門メーカー「新富士バーナー」が1992年に立ち上げたアウトドアブランド。SOTOといえばバーナーを思い浮かべる人も多いはずですが、そもそもどんなブランドなのか、おさらいしておきましょう。
発表……の前に、SOTOってどんなブランド?
SOTOは文字通り「外」という意味です。設立当初はちょうど第一次キャンプブームと呼ばれる時代で、海外からたくさんのアウトドア用品が日本の市場にも入ってきていました。「アウトドア」という言葉もとても素晴らしいのですが、日本ならではのフィールドやインフラ、生活スタイルに合った製品づくりを目的に名づけられたブランド名で、MADE IN JAPANにこだわる強い意志がこめられています。
また、日本の自然を楽しむための品質と機能性、デザイン・使いやすさを兼ね備えるSOTO製品は、山・海・四季・梅雨などさまざまな気候条件がある日本でストレスなく使用できるだけでなく、世界各国の自然環境にも対応できるものと思っています。
品質検証もヒマラヤでの高所や南極での寒冷地など、日本では行うことができない過酷な環境で山岳ガイドや冒険家の方々により行われています。
「ランキングベスト5」をチェックしよう!
それでは、数多くの商品を抑えて勝ち上がってきた、最新の「ランキングベスト5」をチェックしてみましょう。どのアイテムも必見ですよ!
第5位:Hinoto SOD-260
第5位は、「Hinoto SOD-260」。調理や火起こしなど、実用的な「炎」をつくり出すアイテムが揃うSOTO製品の中では珍しく、「癒し」を目的につくられたキャンドル風のガスランタンです。
ガスを燃料にキャンドル風の灯りを得ることができるので、キャンプテーブルの上にそっと置いておくだけでその場の雰囲気が和みます。
別売オプションのオーナメントを組み合わせると、また違った雰囲気の灯りを楽しめるのも魅力。アウトドアでの使用を想定して、炎にある程度の耐風性を持たせている点も特徴的です。
OD缶に直接取り付けることはもちろん、付属の充填式タンクを使えばCB(カセットボンベ)缶やライター用ガスから燃料を充填することも可能です。
残っているガスボンベの使い道に困っている方は、「Hinoto」のタンクに充填することで有効的にガスをご活用いただけるので、この特徴的な充填式タンクも人気のひとつかと思います。
充填式専用タンクとOD缶どちらにも取り付けができる、キャンドル風ガスランタン「Hinoto SOD-260」が第5位。最大の特徴は、なんといっても燃料を選ばないこと! さまざまな燃料缶から充填できるのは嬉しいポイントですよね。
炎のサイズ調整をはじめ、消火も調光リングでできるので操作もとっても簡単! 専用ケースも付いているので、携行性も抜群です。
▼「Hinoto SOD-260」製品ページはこちら
SOTO Hinoto SOD-260
製品サイズ | 幅38×奥行38×高さ156mm |
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重量 | 237g |
材質 | アルミニウム、真鍮、ステンレス、ガラス、樹脂 |
燃焼時間 | 充てん式専用タンクで1〜2時間 |
付属品 | 収納ケース |
第4位:フィールドホッパー ST-630
二つ折りの天板を開くだけのワンアクションで脚が飛び出す構造が特徴で、ハイキングやツーリング時の食事用テーブル以外にファミリーキャンプでのサブテーブル、テント内での小物置きなど幅広く活用いただけます。
じつはこちら、もともとは登山用に開発した製品なんです。キャンプでも同じことは言えますが、登山となるとパーツはできる限り少ないほうが紛失の心配も少なくなりますよね。その視点から、現地では一切のパーツを組み立てる必要がなくワンアクションで設営が完了するテーブルを目指しました。
また、グローブをしたままでも設営可能。億劫がらず、使いたいときにサッと取り出してサッと設営できる点が人気の理由かと思います。
第4位には、コンパクトで持ち運びやすい「フィールドホッパー ST-630」が登場。組み立てる手間がなく設営も楽ちんで、重量もわずか395gと超軽量! ソロキャンプでの使用はもちろん、ファミリーやグループキャンプでのサブテーブルとしても使い勝手抜群です。
▼「フィールドホッパー ST-630」製品ページはこちら
SOTO フィールドホッパー
製品サイズ | (使用時)幅297×奥行210×高さ78mm (収納時)幅297×奥行110×高さ19mm |
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重量 | 約395g |
製品仕様 | 耐荷重3kg |
材質 | 天板:アルミニウム、スタンド:ステンレス、専用収納ケース本体・ひも:ナイロン、ひも留め:樹脂 |
第3位:スライドガストーチ ST-487
スライドガストーチは、火口を伸ばすことで点火しにくいところにも安全に着火できるという使用時のメリットに加え、火口を縮めてコンパクトにできるという収納性の良さも魅力です。
燃料は充填式で、ライター用のガス以外にCB缶からも充填できるので、残量が少なくなったCB缶の有効活用もできます。
実は現行のスライドガストーチは2代目で、2012年に発売したモデルの品番はST-480で、2022年版はST-487となっています。
ST-480も引き続き併売していますが、ST-487は形状がスリムになりデザイン性がアップした以外に、ガスタンク内に活性炭を入れることで燃料内の微量なゴミをキャッチしてノズル詰まりを制御するなどの工夫が施されています。
コンパクトな見た目や手にしたときのサイズ感からライターと思われる方も多いかもしれませんが、実は小型の耐風バーナー。ライターの炎温度が約800℃であるのに対し、スライドガストーチは約1,300℃で青色の炎を発します。
キャンプシーンでは焚き火の種火をつくったり不要な部分のガイロープを切断したり、蚊取り線香への着火など活躍の場はたくさん。1台でさまざまなシーンで役立つところが人気の理由かと思います。
第3位には、小型ながら炎温度は1,300℃という強力耐風バーナー「スライドガストーチ ST-487」が登場! 耐風性に優れているのでアウトドアシーンでの着火に最適です。
安全のための火口キャップ付きなので、ポケットや荷物の中での誤作動や火口内部へのほこりなどの進入も防いでくれます。また、燃料は手軽に扱えるカセットガスやライターガスの充填式というのも嬉しいですよね。
▼「スライドガストーチ ST-487」製品ページはこちら
SOTO スライドガストーチ
製品サイズ | 幅40×奥行17×高さ117〜185mm |
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重量 | 57g |
火炎温度 | 1300℃ |
火口径 | 直径14mm |
発熱量 | 0.09kW(80kcal/h) |
第2位:ステンレスダッチオーブン 10インチ ST-910
煮る・炒める・蒸す・焼くなどさまざまな調理ができるダッチオーブンは、キャンプで大人気の調理器具ですよね。丸鶏のローストチキンやアクアパッツァなど、食材の旨みを閉じ込めた美味しい料理がつくれます。
一般的な鋳鉄製のダッチオーブンは、使用前のシーズニングや使用後にサビ防止のために油を塗布するなどのお手入れが必要です。その作業はダッチオーブンを育てる楽しみでもありますが、SOTOはダッチオーブンを使う際のハードルを下げたいという気持ちから、シーズニングや油の塗布が不要なステンレス製のダッチオーブンをつくりました。
2006年の発売開始から現在も好評をいただいているのは、キャンプだけでなくご家庭でもお使いいただきやすいことが理由のひとつかと思います。
底部に脚が付いていないのでキッチンのコンロはもちろんIHにも対応している点や、サビ防止の油の塗布が不要なので汁物に油が浮かなかったり、洗浄も保管もキッチン用の鍋と同様に行えるなどの点で家庭使いにも重宝する鍋かと思います。
第2位には、使い勝手抜群な「ステンレスダッチオーブン」がランクイン。最大の特徴は、なんといってもシーズニングが不要なこと! 使用後のサビ防止用油もいりません。
直火はもちろんIHにも対応しているので、アウトドアシーンだけでなくご家庭での普段使い用の鍋としても大活躍しちゃいます!
▼「ステンレスダッチオーブン 10インチ ST-910」製品ページはこちら
SOTO ステンレスダッチオーブン
製品サイズ | 10インチ:直径259×深さ115mm(内寸)幅365×奥行280×高さ160mm(外形) |
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重量 | 約5.0kg |
容量 | 満水容量 5,000ml、容量 3,800ml |
材質 | ステンレス(底網:ステンレス) |
2位までの発表が終了しましたが、様々な状況下でも使用できる細部にまでこだわりの見えるSOTOらしい製品がランクインしていますね!
果たして1位は、どの製品が登場するのでしょうか……?
第1位:レギュレーターストーブ ST-310
寒い季節にガス器具を使用するのは、ガスの冷えによる火力低下が付きものです。特にCB缶はその構造上、寒さに強いプロパンガスをたくさん配合することができません。そのため、CB缶を燃料とするガス器具を冬キャンプで使用すると、火力不足にストレスを感じることもありました。
そこでSOTOが考えたのが「マイクロレギュレーター(ガス調圧器)」をストーブに組み込むこと。これにより、夏の暑いときでも、冬の寒いとき(外気温5℃)でも一定の火力を発揮するストーブが誕生しました。
2008年の発売から約16年が経つ現在も根強い人気をいただいているのは、日常的に慣れ親しんでいるCB缶を燃料にしている点が大きいと思います。
アウトドア専用のOD缶やガソリンと異なり、普段の生活の中で比較的慣れ親しんでいるCB缶は、はじめてガス器具を扱う方でも安心できるところが人気の理由のひとつかと思います。
第1位は、まさにSOTOといえばコレは外せないという抜群の知名度を誇る「レギュレーターストーブ ST-310」という結果に!
ST-310の最大の魅力は、安定した火力。マイクロレギュレーター技術により外気温に影響されず一定の火力を維持してくれるので、天候が変化しやすいキャンプシーンにはもってこいのタフなバーナーです。
▼「レギュレーターストーブ ST-310」製品ページはこちら
SOTO レギュレーターストーブ
サイズ | 外形寸法/幅170X奥行150X高さ110mm(使用時・本体のみ) 幅140X奥行70X高さ110mm(収納時) |
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重量 | 350g(本体のみ) |
発熱量 | ※1/2.9kW(2500kcal/h)(ST-760使用時) |
使用時間 | ※2/約1.5時間(ST-760 1本使用時) |
ちなみに!坂之上さんのイチ押しアイテムは?
マイクロレギュレーターストーブ ウインドマスター SOD-310
こちらは登山用に開発された製品で、とくに気に入っている理由はコンパクトで軽い本体の中にさまざまな性能が集約されている点です。
寒さに強いマイクロレギュレーター、横風に強いすり鉢状のバーナーヘッド、点火率が高く壊れにくいステルスイグナイター、バーナーヘッドの上を均等に加熱する全炎孔型火口など実にたくさんの機能があり、私の行動範囲であれば場所や季節を選ばず、どこでも使用できます。
また、別売の4本ゴトクに付け替えることで、デュオサイズのクッカーにも対応できる点がさらに使用範囲を広めてくれるんです!
低温下でも強風の中でも安定した火力を誇る軽量シングルバーナーの「ウインドマスター」は、風防なしで風の強い場所で使用してもバーナーの炎が流れにくく、短時間で水を沸騰させることが可能。
本体には「小型3本ゴトク」が標準でセットされていますが、別売の「大型4本ゴトク」を取り付ければ鍋が安定してより調理しやすくなります。軽量性重視の方は3本ゴトク、調理の快適さを重視したい方やグループでの使用には4本ゴトクがおすすめです。
坂之上さん、素敵なイチ押しアイテムを紹介していただき、ありがとうございました!
▼「マイクロレギュレーターストーブ ウインドマスター SOD-310」製品ページはこちら
SOTO マイクロレギュレーターストーブウインドマスター
製品サイズ | 幅90×奥行117×高さ100mm(使用時) 幅47×奥行51×高さ88mm(収納時) 幅90×奥行117×高さ100mm(バーナー+ゴトク使用時) |
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重量 | 60g(ゴトクを外した状態) / 67g(バーナー+3本ゴトク) / 7g(3本ゴトクのみ) |
使用時間 | 約1.5時間(SOD-725Tを使用した場合) |
付属品 | 3本ゴトク・専用収納ケース |
材質 | バーナー・ゴトク・器具栓つまみ:ステンレス、点火スイッチ:樹脂 |
SOTOと一緒に新しい冒険を!
バーナーやトーチなどの燃焼器具にとどまらず、調理器具やランタン・焚き火台などさまざまなアウトドア製品を産み出しているSOTO。そんなSOTOの製品には、いたるところに熟練された技が反映されていましたね!
今回ご紹介したアイテム以外にも魅力的な製品がたくさんあるので、気になった方はぜひ公式サイトを覗いてみてくださいね!
▼SOTO公式サイトはこちら