苦渋の決断ホテル泊
泊まれるキャンプ場がなくて途方に暮れていても、時間ばかりが経ってしまいます。もう少し郊外へと車を走らせて先着順の無料キャンプ場もあるにはありますが、ここは異国です。想定通りにならないこともありますし、息子もいるので苦渋の決断ですがホテル泊に変更しました。
首都ソウルだけあって、土曜日でも空いているホテルはたくさんあり、キャンプ場を探す苦労に比べたら嘘のよう。おまけに見つけたホテルは2人で6,000円という破格のホテル。キャンパーとしてダメな烙印を押されそうですが、緊急事態なのでお許しください。
【5日目の夜】美味しい参鶏湯(サムゲタン)に出会う
ホテル泊に切り替えてしまったので、夕飯はホテルの近くで済ませます。サムギョプサル専門店・海鮮料理屋などもありますが、ホテルから徒歩4分の所に宮中参鶏湯(サムゲタン)専門店が地図の目に止まります。筆者はこういう嗅覚にはめっぽう強いんです。
中に入ると店内は天井が高くてどことなく高級感が漂っています。大丈夫かな?なんて思いましたが、メニューを見て一安心。一番高くても3,000円と良心的なお値段設定です。店の女将さん的な方におすすめなどを聞いて、筆者は「究極の泥ニンニク参鶏湯」に決定。
息子は普通の参鶏湯を注文。しばらくすると、グツグツに煮えたぎった参鶏湯が登場です。鶏肉が骨からほろほろと取れるほど煮込まれていて美味しそう……!
今まで日本で食べたどの参鶏湯よりも美味しくて感動しました。やはり本場は何においても違うんですね。
びっくりしたのは隣に座った40代くらいの男性客です。店内に入ってきてすぐに参鶏湯を注文し、出てきた参鶏湯を器用に5分程度で平らげて、さっさとお会計を済ませて帰って行ってしまいました。あのグツグツ煮えたぎった激アツの参鶏湯をどうやってそんな短時間で食べれるのか……国民的な特徴なのか個人的なスキルなのか、いやはや驚きました。
お会計を済ませて、女将さんに挨拶をして店を出ます。次の6日目は、韓国第3の町「大邱(テグ)」へと向かいます。