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ケド島の岸壁キャンプ場

こんなキャンプ場見たことない!親子2人海外キャンプ旅Vol.4【ケド島の岸壁キャンプ場】

キャンプ道具を持って、海外キャンプに出かけてみよう!

この連載では少しハードルの高い「海外キャンプ」に挑戦してきた様子を「準備編」「海外キャンプ場レポ」「海外ショップ事情」など段階を分けてご紹介していきます。

せっかくなら、キャンプ道具をフル活用して旅行に役立てて、今しか見れない景色を見に行きましょう!

目次

親子2人で行く、海外キャンプ旅

フォトグラファーの猪俣慎吾

プロフィール
キャンプフォトグラファー猪俣慎吾。2017年に星空 案内人®を取得。2019年から自ら開発した『プラネタリウムテント』で天の川の解説をし ながら全国を回っている。 2021年10 月に『絶景CAMPGUIDE』(JTB パブリッシング) を出版。
広告・料理・アウトドアの撮影が主な得意分野であり、アウトドアを中心にフォトグラ ファーとして活動する傍ら、キャンプコーディネーターとしても仕事をしている。外ごはん文化を広めるためのアウトドアパーティーグループ「KIPPIS」を主宰。現在は息子と2人で行く父子キャンプにハマっている。

 

この連載では、日本全国の絶景キャンプ場を旅していた筆者が、新たに「息子2人と海外キャンプ経験を経て学んだこと」を通して海外キャンプ旅のレクチャーをしていきます。

ハードルが高いと思われがちな海外キャンプですが、まずは近場からの旅行を経験して慣れていけば案外かんたんなことだと気づくはず。筆者が体験した日本全国のキャンプ旅と、海外キャンプ旅で得たノウハウを余すこと無くお伝えしますよ!

それではVol.4となる【岸壁キャンプ場編】へGO!

▼ほかのお話はこちら

2日目【10:00〜】釜山から麗水へと向かう

韓国から釜山(プサン)に入り、釜山港近くで一泊を済ませて向かう先は、過去にEXPOも開催された美しい港町の麗水(ヨス)へと向かいます。

今回はさらにその麗水から船に乗って「ケド島」という島の絶景キャンプ場へ向かう予定です。釜山から麗水までは高速道路で2時間半ほどの距離にある場所です。いよいよ本格的なキャンプ旅の始まりです。

初めての韓国の高速道路運転!

韓国の高速道路は慣れてしまえばだが油断は禁物

韓国の高速道路は慣れてしまえばだが油断は禁物

釜山での一般道路での運転に慣れたのも束の間、韓国の高速道路の運転をすることになりました。

事前に日本にいる間に調べたものの、隣の国なのにネットで調べても高速道路の情報が少ない。韓国のガイドブックも手に入れたけれど、高速道路に関しては全く情報が載っていない……。そもそも日本人が韓国の高速道路を運転する想定はないのかと思ってしまうほどです。

なので、友達の韓国人に情報を色々聞き付けて、なんとかなると判断して韓国の高速道路に突入することになりました。

標識が分からず大苦戦

日本のETC同じだがハングルしか書いてないので突入する直前に大混乱

いざ高速道路に突入してみると、日本のETCと同じようなシステムがすぐに目につくはずです。韓国ではHI-PASS(ハイパス)と言いますが、日本のETCと同じように車にHI-PASSカードを専用のカードリーダーに差し込まないと通ってはいけないことになっています。(間違ってHI-PASSに入っても出口で現金で支払えば大丈夫)

レンタカー会社によっては後払い清算でHI-PASSカードを貸してくれるところもある様ですが、筆者が借りたレンタカー会社は貸してもらえず……。

なので現金レーンを通れば良いかと思いきや、HI-PASSレーン手前で大混乱! レーンの上にハングル文字しか書いてないので全くどこを通れば良いのかわからない! ハングルを少しでも勉強しておけば良かったと後悔してももう遅いです。

仕方ないのでレーン手前の右隅に車を停めて緊急停車。Google画像翻訳の機能でレーンの上のハングルを見てみます。見てみると「현금」=「現金」との文字が! あそこだぁぁ! あのレーンを通れば良いということが分かり、いざ突入です。

現金レーンはチケットが出てくるのでそれを取って、高速を出るときにまた現金レーンに入って係員の人に支払うだけ。なんだ、日本とあまり変わらないじゃないかと思いましたが、以後の韓国旅行のトラブルはその殆どがHI-PASSレーンにまつわる物。韓国の高速道路や一般道路の話だけで1本記事化できそうです。いや〜本当に大変でした……。

サービスエリアは特に日本と変わらない

韓国のサービスエリアは特に日本と変わらないSAで売っていた甘いパンみたいなモノ、食べたことの無いものに挑戦するのも旅の醍醐味

SAで売っていた甘いパンみたいなモノ、食べたことの無いものに挑戦するのも旅の醍醐味

高速道路を走っていると、最初はおっかなびっくりで運転していたけど、慣れとは怖いもので、気が付けば気持ち良く走り抜けていました。しばらく運転していると、サービスエリアを発見したので入ってみます。

韓国のサービスエリアは、特に日本とさほど変わらない設備です。トイレ・売店・レストラン・案内所・ガソリンスタンドなどなど、あまり日本と変わらないと思っていて良いでしょう。

不安だらけの運転だったため、この馴染みのある建物には安心させられました。

【12:00〜】美しい港町、麗水に到着

麗水フェリーターミナルに到着

麗水フェリーターミナルに到着

車で2時間半ほどで麗水(ヨス)のフェリーターミナルに到着しましたが、午前の船に乗るはずが、少し筆者が遅れてしまい午後の便に乗ることにします。

予定がズレてしまいましたが、逆に少し時間ができたと考えて、フェリーターミナル近くの海鮮市場を覗いてみます。

麗水水産物特化市場の中はとても活気が溢れていた

麗水水産物特化市場の中は、とても活気が溢れていた

生け簀に入った魚介類が所狭しと並んでいる

生け簀に入った魚介類が所狭しと並んでいる

干物屋も軒を連ねていて商品も隙間なく並んでる

干物屋も軒を連ねていて商品も隙間なく並んでる

フグの開き!?これはどうやって食べる?

フグの開き!?これはどうやって食べるんだろう?

フェリーターミナルの近くにある麗水水産物特化市場はとても活気に溢れていて、日本の海鮮市場とはまた少し違う雰囲気です。生きたままの魚介類が生け簀で飾られていて、華やかに並んでるかと思えば、干物屋が端が見えなくなるまで軒を連ねていたりしています。

こんなに新鮮な海産物があるのならと思いまして、生きたサザエ6個と海老10本を購入してみました。大体2,000円くらいです。

生きたままのタコを食べてみる

フェリーターミナル近くにあるタコ専門店のミョンシンタコ

フェリーターミナル近くにあるタコ専門店の「ミョンシンタコ」

市場で今夜の食材を購入してもまだまだ船の時間が空いているので、せっかくなら生きたままのタコを食べようと市場近くにあるタコ専門店へと向かいます。

店前でここで良いのか首を傾げていると、メガネをかけた優しそうな店主が声をかけてきました。

店主
ここはタコ専門店だよ
筆者
生きたままのタコは食べれますか?
店主
もちろん! さあ、あがってくださいな

注文を済ませると前菜がテーブルいっぱいに並べられる

注文を済ませると前菜がテーブルいっぱいに並べられる

好き嫌いは分かれるが生きたままのタコに塩とごま油の味づけがされていて食感が素晴らしい

好き嫌いは分かれるが、生きたままのタコに塩とごま油の味づけがされていて食感が素晴らしい

お店の中では奥さんなのか、厨房で包丁を片手に元気よく調理中です。コンロが備え付けられているテーブルに案内されます。席に着いたら早速お店の名物の生タコとタコの炒め物を注文します。

韓国料理特有の頼んでもいない前菜がテーブルいっぱいに並びます。そしてすぐに運ばれて来たのが生きたままのタコです。塩とごま油で味付けがされていて上からネギと胡麻がふりかかっています。口に運ぶとタコの風味と食感が絶妙で素晴らしく美味しい……!

コンロ備え付きのテーブルで店主が目の前でタコの炒め物を仕上げてくれる

コンロ備え付きのテーブルで店主が目の前でタコの炒め物を仕上げてくれる

次に運ばれてきたのがタコの炒め物で、店主が食べ方を作りながらレクチャーしてくれます。タコの炒め物をいろんなおかずやタレと一緒に白菜に包んで食べる。つまりはサムギョプサルのタコ版だということ。

これも食べたことは無かったけど美味しい! 見た目以上に辛くないから息子もバクバク食べています。そのタコの炒め物を韓国海苔をふりかけた温かいご飯に乗せて食べます。こちらはクッパのタコ版。こちらも本当に美味しかったです。

【14:00〜】船に乗ってケド島へと渡る

麗水フェリーターミナル内

麗水フェリーターミナル内

買い物と昼食を済ませたら、いよいよフェリーに乗船です。ケド島行きのチケットを購入します。韓国ではフェリーチケット購入にはパスポートは必須なので必ず提示しましょう。

チケットを購入したらゲートが開くまで待ちます。ゲートが開けば、係員の方にチケットを切ってもらって乗船しましょう。

船に直接乗り込む

船に直接乗り込む

麗水を後にしてケド島へと向かう

麗水を後にしてケド島へと向かう

船内の様子、男性と女性と旅行者のスペースで区切られていた

船内の様子、男性と女性と旅行者のスペースで区切られていた

船に乗船したら、客室で到着するまで待ちましょう。床暖房がつけてあったのかとても暖かくて横になっていると寝ていまいそうです。日本人旅行者が珍しいのか、隣に腰をかけていたおばさま方に声をかけられます。

おばさま
貴方はケド島に何をしに行くんだい?
筆者
海沿いの岸壁で親子でキャンプするんですよ
おばさま
岸壁のキャンプ場は韓国人には有名だけど、日本にも噂は伝わっているのかい!?
筆者
いえ、自分で韓国のウェブサイトを調べて見つけて、今回来てみたんです
おばさま
私があのキャンプ場の一番近い家だから案内するわ。船から降りたらバスに乗るわよ〜

翻訳機を使用して現地のおばさま方に色々教わる

翻訳機を使用して現地のおばさま方に色々教わる

親切すぎるおばさま達には本当頭が下がります。色々な情報を教えてもらい、島に到着するまでずっと会話が途切れることはなかったですね。

【15:00〜】ケド島に到着してキャンプ場へと向かう

ケド島の火山港に到着

ケド島の火山港に到着

おばさまに言われるがままにバスに乗車

おばさまに言われるがままにバスに乗車

ケド島の火山港に到着すると、おばさまに言われた通りにバスに乗車。実は歩いて港からキャンプ場まではなんと40分以上もかかるんです(ありがとうおばさま……)。

バスはキャンプ場までは行かないものの大体半分くらいに位置している”신흥”というバス停に降りれば、歩いて20分ほどの時間でキャンプ場に到着できます。ちなみにバスの料金は大人100円で子供は無料でした。

バスを降りて20分ほど歩けば目的に到着だ

バスを降りて20分ほど歩けば目的に到着だ

もし買い忘れたものなどがあれば、島にはスーパーもあるのでご安心ください。でもバスはスーパーには向かわないのでバスに乗らずに行くことになりそうです。

それと自分達は購入できませんでしたがケド島にはマッコリの蒸留所があって、韓国人にも人気のマッコリみたいなので興味のある方はキャンプ場に行く前に買っていくと良いでしょう。

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