はぁ、靴の中まで濡れちゃったよ……
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筆者は長年、雨の日もバイク通勤していましたが、靴の劣化による浸水や、靴の上部から雨が入ってくることが何度もありました。ビショビショの足元って、……最悪です。
あの靴の中まで濡れた感覚は、できれば避けたいですよね。そんな不快感にオサラバできる便利なものを発見したので報告です。
これ、何かわかる?
見てください、このポヨンポヨンとした動き。一見、我が家の子供たちも大好きな“水風船”のようですが、これ実は防水ソックス。
あまり馴染のないアイテムなだけに「防水ソックスって……?」と思う方も多いのではないでしょうか。
出典:おたふく手袋
そもそも「防水ソックスを履くのであれば、靴を防水にした方がいいんじゃない?」なんて声も聞こえてきそうですが……安心してください。筆者もそう思っていた一人でした。
ところが今回、あらゆる検証をしてみて「雨の日にすごく役に立つ!」という実感があったんです。お高めな防水シューズを買う前に、ぜひ試していただきたいということで、みなさんにご紹介させてください。
その防水ソックスは、こちら!
出典:おたふく手袋
筆者が使っているのは「FB-505 フーバー 防水ソックス」(以下略:防水ソックス)。「おたふく手袋」というワークウェアを製造販売するメーカーから販売されているものです。
基本スペック
●カラー:ブラック・カモフラ
●サイズ:M(24~26cm)・L(26~28cm)
普段26cmの靴を愛用している筆者はMサイズで問題なしでした。ただし防水のため入口のゴムがきつめの設計になっています。ふくらはぎ周りが太めの人はLサイズを選んでもいいでしょう。
おたふく手袋 FB-505 フーバー 防水ソックス
サイズ | M(24.0~26.0) L(26.0~28.0) |
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素材 | 表:ナイロン、ポリエステル、その他 防水シート:ポリウレタン 裏:綿、ポリエステル、その他 |
【検証】防水ソックスは本当に染みないのか?
そもそも「防水ソックス」は、どこまで防水できるのか。まずは、その実力をとことん試してみました。
テスト1|バケツに足を入れてみたら?
バケツに水を張って、足を突っ込んでみました。
あれ? なんかちょっと冷たい。もしかしたら水が染みてしまっているのではないか? この時点で検証終了を覚悟しました。
水に足を入れて10秒後。ソックスを脱いで足を見てみると……濡れていない! 筆者の足は水の冷たさを感じていただけで、まったく浸水していませんでした。なんとも不思議な感覚。
その後1分間ほど水につけていましたが、やはり濡れているような気はするものの、足はサラサラな状態でした。
テスト2|耐水圧は?500mlの水を入れてみると……
こうなると気になるのは、どれほどの耐水圧がかかったときに浸水してしまうのか? ということ。
500mlの水を全量入れて振ってみましたが、漏れることはありませんでした。思っていた以上に耐水圧は高そうです。
テスト3|水の入った状態の長靴を履いてみたら?
続いて長靴に水を入れてみます。素材はゴムなので水が染み出ることはなく留まり続けます。
雨の日に頼りになる長靴ですが、ふとしたときに履き口から水が入ってしまい、ビショビショの嫌な感じを味わったことがある人は多いはず。それを再現してみようというわけです。
水を張った長靴に、防水ソックスを履いた状態の足を入れてみました。やはり浸水せず、ヒンヤリとした感覚だけあります。
テスト4|水入り長靴を履いて、1時間過ごしてみたら?
じゃあこれならどうだと、水が入った長靴を履きながらバイクの運転を1時間ほどしてきました。
短足の筆者は停車時に片足でバイクを支えることになるので、水圧がしっかりかかっている状態でしたが、浸透してくることはなく足はサラサラの状態を維持することができました。
恐るべし、防水ソックス。
テスト5|ヒンヤリ感を「重ね履き」で解決
しっかり防水されることが実験で体感できたのですが、水の冷たさを感じてしまうのであればソックスとしては微妙な気もしました。これを解決する方法はないものか……。
試しにいつも履いている「メリノウール」の靴下のうえに防水ソックスを履いて水につけてみたところ、今度は冷たさを感じません。そうか、この方法が正解かも! 冷えが気になる方は、重ね履きを試してみてください。
3つの便利な防水ソックスの使い方
1|常にバッグに入れて携帯
今回ご紹介している防水ソックスは、左右をまとめてしまえばスマートフォンぐらいのサイズになります。常にバッグに入れておいても邪魔になることがありません。
急な雨。「今日普通のスニーカーなんだけど……」なときも、靴自体は濡れてしまいますが、防水ソックスを履いておけば足元は快適なまま過ごせます。
また防水シューズを履いていたとしても、履き口から容易に水が入ってくることも。そんなときは、防水ソックスも合わせて鉄壁の足元を作るといいでしょう。
2|川遊びに
雨天への備えだけでなく、キャンプ場で子供と川の浅瀬に入る際にも使えます。
サンダルにプラスして防水ソックスを履いておけば足が濡れずにすみますよ。裸足の場合タオルで足を拭いて、なんて動作が必要ですが、防水ソックスを履いておけばそんな必要もありません。
3|寒さ対策として履くのもアリ
防水ソックスは、外部からの水滴はもちろん風も通さないのも特徴です。そのため寒さ対策にも一役買います。
冬キャンプでは、いつも履いている靴下+防水ソックスの重ね履きをおすすめ。新たな寒さ対策の一手として取り入れてみてはいかがでしょう。
重ね履きするソックスは、防水ソックスの蒸れを軽減するためにも透湿性のあるものがいいでしょう。同ブランドから、吸湿速乾性に優れた靴下も販売されていますよ。
おたふく手袋 絹のちから 先丸 25-27cm
サイズ | 25~27cm |
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素材 | 綿・絹・ポリエステル・ポリウレタン |
ちなみに!重ね履きした場合、普段サイズの靴にもあうか?
中厚手のメリノウール靴下の上から、防水ソックスを重ねて靴を履いてみました。
超極厚の靴下を履くようなものなので、普段履いている靴だと多少窮屈に感じましたが、履けないことはありません。外出先で突然雨に降られた際や、思っていた以上に寒かったときなどには問題なく使うことができるでしょう。
【注意点】防水と言えど長時間はNG
出典:おたふく手袋
今回紹介している 「防水ソックス」は三層になっており、内側と外側生地の間に袋状の防水フィルムをサンドしている構造です。
防水フィルムは、今回のテストで水を通すことはありませんでしたが、長時間浸かっていると毛細管現象によって水は上の方に移動し、内側へと侵入してしまうとのことでした。
状況にもよりますが、通常は4時間~6時間程度で浸水が始まるということなので、あまり神経質にならなくても良いかもしれません。念の為、頭に入れておくといいでしょう。
防水ソックスで雨の日のストレスから解放!
防水シューズやブーツは完ぺきではないうえに、一度浸水してしまうと水が抜けないので足がふやけてしまう事もあります。
バッグ内に防水ソックスを備えておけば、不快な思いをせずに済むので、ぜひチェックしてみてください。
おたふく手袋 FB-505 フーバー 防水ソックス
サイズ | M(24.0~26.0) L(26.0~28.0) |
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素材 | 表:ナイロン、ポリエステル、その他 防水シート:ポリウレタン 裏:綿、ポリエステル、その他 |