アウトドアシャワーとは?
「アウトドアシャワー」とは、一般的に手軽に屋外へ持ち運びできるシャワーを指し、「ポータブルシャワー」「簡易シャワー」といった名称で販売されていることが多いアイテムです。
電源の有無やサイズ、オプションパーツのあるものなど種類も豊富。ポータブルという名の通り、非常にコンパクトになるものもあります。
アウトドアシャワーの選び方
種類の豊富なアウトドアシャワーですが、その分選択肢も多くなるため、自分のスタイルに合うアイテムは何を選んでいいのか分からず、困ってしまいますよね。
そこで、アウトドアシャワーを選ぶときに注目したいポイントを解説していきます。
電動・ポンピング手動・吊り下げどの動力タイプにする?
まずチェックしたいのがアウトドアシャワーの「動力」。アウトドアシャワーの動力には「電動」「ポンピング手動」「吊り下げ(重力)」の3種類があります。
電動タイプはスイッチひとつで使用でき、水圧も強く水量も多いため快適に使用することが可能。その反面、使用するには電源が必要となります。
ポンピング手動タイプは、ポンピング作業によりタンク内の空気を加圧し、その空気圧でシャワーを使用できるのが特徴。
電源要らずで使えるため場所を選ばず使用することができます。しかしポンピング作業を必要とし、水圧や水量も電動タイプと比較して少ないのがデメリットです。
吊り下げタイプは、水を入れたタンクを木の枝などに吊り下げ、重力の力でシャワーを使用することができます。
タンクをコンパクトに折りたたむことができるので持ち運びに便利で水がなくなるまでは水圧が変わらず出る点はメリットです。反面、水の入った重いタンクを吊り下げる必要があり、設置できる場所も限られるのがデメリットとなります。
それぞれ種類によって特徴が異なるため、快適性を重視するなら「電動タイプ」、電源がなくても使用したいなら「ポンピング手動タイプ」、また携帯性を重視するなら「吊り下げタイプ」を目安に選ぶとよいでしょう。
タンクは内蔵?外付け?
次にタンクの種類です。アウトドアシャワーのタンクには、「内蔵タイプ」と「外付けタイプ」の2種類があります。
タンクや水を汲み上げるポンプが一体となった内蔵タイプは組み立ての必要がなくすぐ使用できるので快適ですが、タンク容量が決まっているので水がなくなればその都度補充する必要があります。
その点、外付けタイプは別途タンクを用意したり組み立てたりする必要がありますが、タンク容量を用途に合わせて使い分けることが可能です。
それぞれの特徴を踏まえたうえで、用途に合ったタイプを選ぶようにしましょう。
温水には対応している?
アウトドアシャワーが「温水」に対応しているかもチェックポイント。季節によっては水のシャワーでは厳しいこともあるため、お湯に対応したタンクを搭載していれば温かいシャワーを浴びることができ、幅広い季節に使用することができます。
また種類によってはタンクが太陽光を吸収して水を温めてくれるタイプも。電源要らずで便利ですが、冬場はタンク内の水が温まりづらく適温にならない場合があるので注意が必要です。
シャワー本体に自動でお湯を沸かしてくれる給湯システムを備えたアウトドアシャワーもありますが、そもそも値段が高く種類も少ないのが現状です。
コールマン H2Oasisポータブル
サイズ | 55.2×27.3×43.8cm |
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重量 | 8.1kg |
どうしても温水で使用したい場合は、以下のようなアイテムがオススメです。
SUNART 沸かし太郎
サイズ | φ6.5×39.2cm |
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重量 | 約720g |
細かい部分もチェック!
アウトドアシャワーを選ぶときは、以下のような細かい部分もチェックして選ぶとより快適に使用することができます。
・散水範囲(シャワーヘッドの大きさ)
上記のようなポイントにも注目することで快適性がグンとアップし使い勝手がよくなるので、アウトドアシャワーを選ぶときはぜひチェックするようにしましょう。
【種類別】おすすめアウトドアシャワー
それではここから、オススメのアウトドアシャワーを「種類別」にご紹介していきます。
電動で水が出るポンプタイプ
コラプズ 12V ポータブル リチャージブル トラベル シャワー 3in1
サイズ | ・シャワーヘッド使用時:(約)幅6.7×奥行4.3×長さ187.5cm ・ジェットノズル使用時:(約)幅3×奥行5×長さ185.5cm ・トリガーヘッド使用時:(約)幅3×奥行8.3×長さ175cm ・ケース収納時:(約)直径22×高さ7cm |
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ホース長さ | 155cm |
電源 | シガーソケット,USB充電 |
付属の吸盤&フックで好きな場所に吊り下げ可能なほか、シャワーヘッドも3種類付属しているため用途別にカスタマイズがすることもでき、汎用性が高いです。
そしてコラプズの最大の特徴、「コンパクト」になる収納ケースが付属しており、500mlペットボトルほどのサイズになるため、スタイリッシュに持ち運べるのが魅力。こちらの記事でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
ロゴス パワードシャワー(DC専用)YD
サイズ | 600cm |
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ホース長さ | 200cm |
電源 | DC供給 |
シャワーヘッドに備えた調整ボタンで2段階に水圧を調整することができます。吸盤タイプのホルダーやS字フックが付属しているので、車の窓やフックにシャワーヘッドを固定して使用することが可能です。
マグナ ポータブルシャワー
サイズ | φ6×10cm(ポンプ) |
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ホース長さ | 180cm |
電源 | シガーソケット,USB充電 |
吸盤ホルダーとフックが付属しており、シャワーヘッドを車に吸盤で固定したりフックで木の枝に吊り下げて使用したりすることができ非常に便利です。
ホールアース ポータブルシャワー
サイズ | 214cm |
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電源 | DC供給 |
USBで簡単に充電することができ、2〜5時間の充電時間で約45〜50分使用することができるほか、水温10度〜50度まで対応しているので、温水でシャワーを楽しむことができます。
MRG ポータブルシャワー
サイズ | シャワーサイズ:約82×68×218mm/ポンプサイズ:約72×60×140mm |
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重量 | 540g |
電源 | USB充電 |
コンパクトタイプなので持ち運びしやすく、モバイルバッテリーで充電することができます。シャワーヘッドの角度を操作することで水を出したり止めたりすることができ、フィルターを取り外して簡単にお手入れすることができます。
WEIMALL 電動ポータブルシャワー DC12V
サイズ | コード:465cm/ポンプ:4.5×11.5cm |
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ホース長さ | 200cm |
重量 | 720g |
電源 | 電源コード式 |
シャワー本体のスイッチをONにすることで1分間に約4Lの水を送り出すことが可能です。シャワーヘッドに備えたボタンで「強」「弱」の2段階に水圧を調整することができます。
電源のいらないポンピング手動タイプ
ニーモ ヘリオLXプレッシャーシャワー
サイズ | 26×58cm |
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容量 | 905g |
重量 | 22L |
黒いタンクを採用しているので太陽光で温めた温水を使用することができます。ネオプレーン製ホースは2mの長さを確保しているので、あらゆる角度から使用することができます。
タカギ アウトドアポンプ 電池いらず A122
サイズ | 48×8.6×18.6cm |
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容量 | 7L |
重量 | 1.46kg |
手元のレバーで通水と止水を切り替えることができます。水道のない場所でもシャワーを使用することができるので、アウトドアや災害時に大活躍します。
キャプテンスタッグ ポンピングシャワー7.5L
サイズ | 外径180×55cm/ホースの長さ:130cm |
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容量 | 7.5L |
重量 | 1.4kg |
タンクにショルダーベルトを搭載しているので肩にかけて作業することが可能。手元のレバーでは断続使用や連続使用に切り替えることができます。
マルハチ産業 加圧式 ポータブルシャワー 7L
サイズ | 48×18.6×18.6cm |
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容量 | 7L |
重量 | 1.46kg |
ショルダーベルトを装備し、軽くコンパクトな仕様なので肩にかけ散水することも可能となっています。
バンドック モルスコ 簡易シャワー 7L
サイズ | 18×18×53cm |
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容量 | 7L |
重量 | 1.4kg |
ホースは長めの160cmあり、洗車や園芸での散水にも便利で非常に嬉しいポイントです。
手軽な吊り下げタイプ
ロゴス エアライトシャワー 9L
サイズ | 18×18×62cm |
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容量 | 9L |
重量 | 150g |
海水浴でカラダを洗い流したりキャンプ場でジャグ代わりに使用したりするときに最適。未使用時は防水バッグとして活躍します。
コジット ストッパー付シャワーバッグ 20L
サイズ | 60×41cm |
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容量 | 20L |
黒いバッグを採用しているので太陽光の熱を吸収して水を温めることができ、温水で使用することができます。フック付きロープで丈夫な木の枝などに吊り下げることができます。
太陽光で温水を作ることができるタイプ
KingCamp ポータブルシャワー ソーラー 20L
サイズ | 56×39cm |
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容量 | 20L |
重量 | 380g |
スイッチを開くことで簡単に水入れすることができ、最大容量は20L。吊りストラップが付属しているので木の枝などに吊り下げ使用できる点も嬉しいですね。
Alomejor 20 L ソーラーシャワーバッグ
サイズ | 約48x46cm |
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容量 | 20L |
重量 | 430g |
頑丈な滑り止めハンドルを装備し、頭上の木の枝やドアフレームなどに吊り下げられることに加え、バッグ背面に温度モニターを搭載しているのでタンク内の水の温度を確認することができ、便利です。
テントシャワールームがあるとプライバシーが守られる
いざアウトドアシャワーを使おうとしても、周囲に人がいると何だか視線が気になり場所を選んだり使用を躊躇ったりしてしまうことも。そんなときは、プライバシーが守れるテントシャワールームがあると便利です。
ロゴス neos どこでもルーム-BB
サイズ | 120×120×185cm |
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重量 | 2.5kg |
素材 | フレーム:グラスファイバー/フライシート:難燃性ポリタフタ |
耐水圧 | 2,000mm |
生地にシルバーコーティングが施されているので透けにくく、シャワーヘッド用フックが付いているのでシャワールームに最適。また収納ケースが付属しており、スリムに折りたたんで持ち運べます。
ニーモ ヘリオポリス
サイズ | 122×122cm |
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重量 | 3.51kg |
素材 | 75D PeUポリエステル |
耐水圧 |
またトイレットホルダーやドリンクホルダー、天井部にはライトホルダーも装備。出入り口にはロック機能も備えているので快適に使えるでしょう。
キャプテンスタッグ 着替えテント
サイズ | 120×120×195cm |
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重量 | 1.1kg |
素材 | 幕体:ナイロン190T(PU加工・防水)/フレーム:グラスファイバーφ3.5mm |
耐水圧 |
天井部にメッシュ窓を設けているので通気性が抜群。収納ケースが付属しているのでコンパクトに折りたたんで手軽に持ち運ぶことができます。
アウトドアで使うシャワーの自作方法
ここからは、アウトドアシャワーの自作方法をご紹介していきます。身近なもので手軽に作れる方法や本格的に自作する方法がありますので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
ペットボトルで簡易的に自作する
もっとも手軽にアウトドアシャワーを作るには、身近にあるペットボトルを利用するのがオススメ。ペットボトルの底に複数の穴を開け、木などに吊るすだけで簡易的なアウトドアシャワーを自作することが可能です。
このペットボトルシャワーの最大の特徴は、蓋を緩めると水が出て、閉めると水が止まるところ。蓋の開閉以外はフリーハンドで使用できるので、手を洗ったり食器を洗ったりするときも快適です。
使用時間の目安としては、2Lのペットボトルに水を入れ、4箇所穴を開けた状態だと約2分間の連続使用が可能です。底に開けた穴の数で持続時間や水圧の調整もできるので、使い方に合わせて自作できることがポイントです。
本格的に自作する
手を洗ったり、ちょっとした洗い物をしたりするときに便利な簡易シャワーの自作方法を紹介しましたが、ここからは本格的に自作する方法をご紹介します。
ホームセンターなど手軽に入手できる道具で自作でき、海水浴やキャンプで汗を洗い流すことが可能です。
・ポリタンク(20Lの容量がオススメ)
自作方法は至って簡単。シャワーヘッドと耐水ホースを繋げ、もう片方にバスポンプを繋げるだけ。あとはポリタンクにバスポンプを入れスイッチをONにすると自作シャワーとして使用することができます。
ポータブル電源や車から電源を確保する必要がありますが、工具要らずで加工することもなく手軽にアウトドアシャワーを自作することが可能ですので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
アウトドアでシャワーを浴びる注意点
アウトドアでシャワーを浴びるときの注意点が以下のとおりです。
・どこでもシャワーを浴びていいわけではない
アウトドアでシャワーを浴びる場合は、どこでも浴びていいと言うことはなく適所を選んで使用するようにしましょう。シャワーを使用したあと地面が水浸しのままだと、次にその場所を使用した人が不快な思いをしてしまいます。
また環境によい石鹸もありますが、基本的に排水施設の整っていない場所で石鹸を使用するのは自然にダメージを与えてしまうので控えましょう。石鹸には「界面活性剤」という成分が含まれており、自然界の微生物が分解できないため環境に負荷を与えてしまいます。
以上のように、アウトドアシャワーを使用する場合は、排水施設の整った場所を利用するようにし、石鹸の使用を控え環境に優しくシャワーを使用するようにしましょう。
どこでもシャワーが浴びられる!
アウトドアシャワーがあれば、シャワー設備のないキャンプ場や海水浴でもベタベタ不快な汗を洗い流すことができるほか、水道のない場所でも洗い物ができたり、災害時の簡易シャワーとして使用したりすることができ、非常に便利です。
今回紹介した選び方やオススメ商品、また自作方法を参考にアウトドアシャワーをゲットして快適なキャンプやレジャーを楽しんでみてくださいね。