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一酸化炭素チェッカー

これは冬キャンプの必需品だ!一発でパッと分かる、新型「一酸化炭素チェッカー」を使ってみた

冬キャンプ好きには待望のシーズンが到来しました。テントやシェルター内で暖房を愛用するキャンパーも多いと思いますが、それが火を使うタイプの場合、一酸化炭素チェッカーは必需品。……しかしキャンプで使いやすいかどうか、通販サイトではよくわからないんですよね。筆者も迷える子羊の1人でしたが、このたび最適解にたどり着きました。

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目次

記事中画像撮影:筆者

幕内で暖房を使うなら「絶対」に必要なもの

こちらはテント内に薪ストーブをインストールし、キャンプをスタートする筆者のサイトです。幕内で石油ストーブや薪ストーブを使う場合は、アレが絶対必要ですよね。そう、「一酸化炭素チェッカー」です。

不幸な事故を避けるために、一酸化炭素チェッカーは必ず使うようにしましょう。筆者ももちろん使ってきたのですが、ちょっと問題を抱えていました。

今まで使ってきた一酸化炭素チェッカー

こちらが筆者が使ってきた一酸化炭素チェッカー。Amazonで2,000円ぐらいで購入しました。

まったくギア感のない見た目からわかるように、何らこだわりを持たずに選んだ製品です。

中央の「-」の部分がボタンになっていて、押すとピピピピ~!っとけたたましく警告音が。

これは作動しているかどうかの確認ボタンであり、空気中の一酸化炭素の濃度が高まったときに、同様に鳴って警告してくれるようです。スイッチによるON/OFFはありません。

電源は単4乾電池を2本使用。電池が切れた状態、かつボタンを押して確認しなかった場合、作動していないチェッカーを頼りにしてしまう……そんな恐ろしい事態が起こりえます。

とにかく設置方法が悩ましい

電池カバーに2つの穴が空いていて、家屋内で使う場合は壁に取り付けるためのネジ穴となります。しかし幕内で使用する場合、パラコードを通して何とかするしかなさそう。

……ということで謎のロープワークで何とかしていましたが、物体として謎すぎます。

メッシュの袋に入れる手もありますが、いずれにせよスマートとは言い難いですね。

よさそうな製品を発見、購入!

MVOWIZON 一酸化炭素チェッカー

サイズ長さ8.3cm×横8.3cm×高さ3.2cm
重量150g
CO濃度測定範囲0-500ppm
湿度測定範囲約20%~80%RH
温度測定範囲約-10℃~40℃
充電時間約4〜5時間、フリー充電で約90時間使用可
幕内に設置しやすい一酸化炭素チェッカーが欲しい、少なくともスイッチでON/OFFできるやつが欲しい……そう思ってAmazonを徘徊した結果、こちらの製品にたどり着きました。

「MVOWIZON」という聞き慣れないブランドの製品で、Amazonで7,499円でした。単純にかっこよく、表示が見やすくてよさそうです。

さっそくキャンプで使ってみましょう。箱から取り出すと、本体とUSBケーブルが入っていました。

本体のサイズは直径8.3×厚さ3.2cm、重量は150gです。

電源は充電式

電源は電池ではなく、USBケーブルによる充電式。ポートはちょっと古いUSB Type-Bでしたが、高速データ移行をするわけじゃないし必要十分でしょう。

4~5時間の充電で、たっぷり90時間も稼働するとのことでした。

電光表示で見やすい!

前面には大きな電光表示画面が。「0000」が空気中の一酸化炭素の濃度を示しています。その横には顔のマークがあり、危険度に応じて「スマイル→無表情→不機嫌」と変化するそう。これなら子供でも何となく理解できそうですね。

さらに下の方には温度と湿度も。これは嬉しいおまけ機能でした。

スイッチのカバーがスタンドに

背面には2つのボタンがあり、これによってON/OFFや画面の表示/非表示を操作できる……んですが、カバーが収まった状態だと押すことができません。これは持ち運びのときの誤操作を防止するための配慮でしょう。

カバーを起こすと、自立させるためのスタンドに! なるほど、よく考えられたギミックですね。

これなら幕内の好きな場所に置いておけます。というかこのスタンドにカラビナを通して、吊り下げてもいいですよね。

本体は穴だらけ

本体を観察すると、全体的に穴だらけでした。ボディをスカスカにすることによって空気を常に取り入れ、一酸化炭素を敏感に検知するということでしょう。結果、当然ながら防水・防塵性能はありません。

あとスピーカー部分と思しき穴もありましたが、詳しくは不明です。

幕の中にどんなふうに設置する?

それでは幕内のどこに設置できるか、いろいろと試してみましょう。ビジュアルがいいので、あえて目立つ場所に設置したい気分です。

自立するので枕元に

テーブルの上、枕元の近くに設置するパターン。

鼻と口の近くに一酸化炭素チェッカーがあることによって、強力に守られている感じがありますね。またいつでも手を伸ばして画面を確認することができます。

天井のランタンと一緒に

天井に吊るしているランタン、そのカラビナに相乗りさせてもらうパターン。

テント内に吊り下げループが少ない場合は、有効な手立てです。あまりスマートではないかもしれませんが、とにかく吊り下げることができました。

テント内のループを利用して

このときの筆者のテントは、ワンティグリスの「SOLO HOMESTEAD(ソロ ホームステッド)」 。前後に出入り口があり、パネルは巻き上げ式です。

そのループを利用して吊り下げてみると、違和感なく収まりました。ちょうどこの下に、コットの頭方向が位置しています。

寝床から見上げるとこんな感じ。

仰向けに寝た状態で、電光表示をバッチリと確認できますね……と思ったんですが、就寝時には暖房を消すのでそれほど意味はないかもしれません。

ちなみに電光表示は、消した状態でもOK。バッテリーを節約しつつ、検知機能を稼働させておくことが可能です

グリーンのLEDがゆっくりと強弱をつけて点灯するので、稼働状態であることはしっかり視認できます。

実際に薪ストキャンプで使ってみた

さあ、それでは実際に薪ストキャンプで使ってみましょう。写真は前面を大きく開け放っていますが、これはあくまでも撮影用の演出。この後、ファスナーを締め切って過ごします。

もちろんこまめに換気しながら……

締め切った幕内の様子。薪ストーブがガンガンに燃えていますね。外気温は5℃でしたが、幕内はTシャツ1枚でも暑く感じるほどの暖かさ。

もちろん定期的に出入り口を開け、しっかり換気しながら幕に籠もってます。

薪ストーブでお燗したワンカップを呑みつつチェッカーを見てみると、換気の甲斐があって数値は「0000」、顔マークは上機嫌なスマイルでした。幕内の温度は31℃、湿度も31%です。

無事に朝を迎えました

はい、何事もなく朝を迎えました。就寝前に火を消し、そのあとは火を使っていないので当たり前かもしれません。

危ない目に遭うこともなく、レポートとしては面白くないかもしれませんが、冬のストーブキャンプでは何事もないのが一番。一酸化炭素チェッカーによって、余裕を持って安全を確保できました。

この製品のいいところ

表示が見やすく温度&湿度も

電光により表示を見やすいところが、当製品の最大の特長でしょう。肝心要の数字はガッツリと大きく、加えてわかりやすい顔マークも。

あとは温度と湿度を計測してくれるのも嬉しいですね。幕内を暖かくできたという実感が湧き、より快適に感じられました。

ギアとして成立するビジュアル

洗練されたシックな見た目は、申し分ありません。

ブラックカラーなのでキャンプギアに囲まれても違和感がなく、サイトの一部として成立します。おしゃれキャンパーも納得のビジュアルではないでしょうか。

不満に思ったところは?

安定性に難あり

背面のスタンドによって自立させた場合、安定感はそれほどでもありません。本体が丸いこともあり、ちょっとした傾斜で転がってしまいます。デザイン性の高い円形が、仇となってしまったようです。

どんな音が鳴るのか……?

テストで音を鳴らす機能がないので、一酸化中毒待ったなしの危機的状況に、どういう音が聴こえるのかわかりません。

当製品に頼りっきりになることなく、こまめに換気をして、ときどき画面表示をチェックするのがベストでしょう。

結論・買い替えてよかった!

もともと「ON/OFFできること」「設置しやすいこと」……と低いハードルで買い求めたこともありますが、満足度は十二分です。

デカデカと表示される数字は視認性バツグンで、顔マークのわかりやすさも好印象。さらに温度&湿度まで知ることができ、お得な買い物だったと感じています。

あとはこの見た目ですよね。ミニマルなおしゃれ感があり、一見して何だかわからないのが最高です。もちろん見た目だけでなく、カラビナで吊り下げやすい点も見逃せません。

というわけで以上、筆者がこのたび買い替えた一酸化炭素チェッカーについてレポートしました。気になった方はぜひAmazonでチェックしてみてください。

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