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バーベキューで手軽にスペアリブを食べたい!
骨付き肉を使ったスペアリブはアウトドアにもピッタリの豪快メニューですが、実際作るとなると「下準備が面倒くさそう」「食べにくいと嫌だな」とメニューのラインナップから外してしまうこと、ありませんか?
じつは、そんな心配とは無縁のとっても簡単なスペアリブの作り方があるんです! そこで今回は、お肉がスルッと取れる下処理方法や失敗せずに美味しく焼くコツとともに、簡単レシピを実践でわかりやすくご紹介します。
スペアリブで使われるのは豚肉が主流だが、例外も
スペアリブと言えば脂の旨味が美味しさを引き立てる豚肉が使われるのが一般的ですが、牛や鶏のスペアリブも存在します。馴染みがある呼び名としては牛だと「骨付きカルビ」、鶏肉では「手羽中」のことを指すんですよ。
しかしどの種類にしても厚みのある骨付き肉なだけに、調理にはちょっとしたコツが必要。とは言え驚くほど簡単な2つの工夫で、美味しく作ることができますよ!
これさえ押さえれば失敗ナシ!「2つの工夫」
① 酵素を含む食材との合わせ技で、肉の柔らかさがアップ!
肉を加熱すると固くなるのは、肉に含まれるタンパク質が原因。そのタンパク質を分解してくれる「プロテアーゼ酵素」を含んだ食材を上手に取り入れると、お肉がとても柔らかく仕上がります。
身近に手に入りやすい食材がほとんどなので、特性と合わせて覚えておくと便利ですよ!
フルーツでは豚肉との相性も良いパイナップルが代表的。キノコ類もお肉を柔らかくする食材ですが、中でもマイタケはその効果抜群!
お酢やショウガは殺菌効果もあるので、長時間漬け込みたいときにオススメです。塩麴は短時間で柔らかく仕込むことができるので、時間がないときに使うと便利ですよ。
② 段違いに食べやすくなる! 切り込みのひと手間
骨から肉が外れないと「食べにくい!」と、子供が嫌うこともあるスペアリブ料理。もちろん大人だって、きれいにスッと身が離れてくれるスペアリブを食べたいですよね。
漬け込む前に絶対やってほしいのが、切り込み処理。ほんのひと手間かけるだけでスペアリブは驚くほど食べやすくなるんです!
この処理さえしておけば、肉が多少固くてもするっと骨から外れます。大き目のスペアリブの場合はさらに骨に向かって数か所、垂直に切り込みを入れておきましょう。一口で食べやすく、下味も入りやすくもなり一石二鳥ですよ!
さてここからは、絶対に間違いない味付けのスペアリブレシピをご紹介。主婦歴13年、ファミキャン歴10年の私が太鼓判を押す、手軽で味も間違いナシの作り方を解説します!
誰でも簡単失敗無し! 絶品スペアリブ3レシピ
【基本】パイナップルと焼き肉のタレで漬け込む「簡単スペアリブ」
肉を柔らかくするパイナップルとニンニク・ショウガ・オイスターソースを隠し味に加えつつ、味付けのベースは焼き肉のタレで安定のおいしさに。市販のタレを使うお手軽レシピは、前日準備の多いキャンプにもオススメですよ!
タレの量はまんべんなく肉になじむ程度でオッケー! オイスターソースを入れるとコクが増して深みのある美味しさになりますよ。ただしオイスターソースは塩味が強いため、入れすぎると塩辛くなってしまうので注意しましょう。
芯まで火が通るのに時間がかかる骨付き肉。じっくり焼きたいので、BBQなどで網焼きをする場合はなるべく炭の真上を避けて、骨がついている部分を下向きに置いてから焼き始めましょう。
塩麴で柔らかさ抜群! 「ハーブとキノコのスペアリブ」
「漬け込んで持って行く時間がない!」……そんなときに便利なのが塩麴。塩麴の酵素はタンパク質を分解するスピードが速いので、短時間で漬け込みが完了するんです。
キャンプなら現地に着いてジップロックに肉と塩麴を入れておけば、設営完了と炭起こしが終わるころにはちょうどいい漬け込み具合になっていますよ!
●塩麴・・・50g
●ハーブソルト・・・適宜
●キノコ・・・1~2株程度
前日に余裕があれば、お酢とお酒にだけ漬け込んでおくと柔らかさがより増します。ただこの工程は無くても大丈夫! キャンプ場についてから塩麴で揉み込んでハーブソルトを振りかけるだけでも、十分に美味しく出来上がりますよ。
塩麴の分量は、肉の量の10分の1程度を目安にすると良いですよ。
アルミホイルに肉とキノコをのせ、ハーブ塩をまんべんなく振りかけたらアルミホイルで上から蓋をするように包み、網に乗せます。
この工程でしっとりと蒸し焼き状態になり、キノコの旨味を抱き込んでスペアリブの美味しさが各段にアップしますよ!
仕上げに焼き色を付けるため、程よい加減になるまで網の上で焼き上げます。スペアリブに限らず、厚みのある肉はこんな風にアルミホイルで蒸し焼きにすれば完成までの時短にもなりますよ。
子供が喜ぶカレー味! 「タンドリースペアリブ」
最後は子供の食欲をそそるカレー味! キャンプではゆっくり落ち着いて食べてくれないそんな子供たちも、思わず夢中でかぶりついてくれるタンドリーチキン風のスペアリブをご紹介します。ヨーグルトを使う辛すぎない味付けで、小さいお子さんも食べやすいですよ。
●ヨーグルト・・・大さじ5
●オイスターソース・・・小さじ1
●ケチャップ・・・大さじ1
●カレー粉・・・大さじ3
ヨーグルトに漬け込むことで、お肉がグッと柔らかくなるこのレシピ。もっとスパイシーにしたい場合は、白コショウとガラムマサラを各小さじ1杯程度追加してくださいね。クミンやターメリックなどのカレーに合う香辛料を調合して、お好みのカレー味を見つけるのも楽しそう!
ヨーグルトやスパイスをたくさん含んだこのレシピは焦げ付きやすいので、なるべくアルミホイルかグリルマットを敷いて焼くのがオススメです。もちろんホイルにしっかり包んで焼けば塩麴のレシピ同様に中までしっとり上手に焼き上がるので、是非試してみてくださいね!
キャンプでも試したいスペアリブ、上手に作るコツは?
家とは勝手が違うアウトドアでの料理、メニューも初挑戦のスペアリブとなればちょっと手間取ってしまいそうですよね。そこで事前にコツを知っておきましょう!
キャンプでスペアリブを作るなら、焼き方のコツを知っておこう
「熾火でじっくりと」が成功の秘訣
前述のレシピの要領で漬け込んで持って行けば後は炭火で焼くだけの簡単スペアリブですが、下味を漬け込んだ食材は焦げやすいのが難点。
他の食材と同じ火加減で網に乗せると確実に焦げてしまい、厚みのある骨付き肉は表面の焼き色だけ見てかぶりつくと中まで火が通ってなかったと言う事も……。
オーブンなら200~220℃で20分ほど時間をかけて焼くスペアリブは、かなりじっくり焼かないと骨付き肉は中まで火が通りません。
そこで、アウトドアで網焼きをする場合は炭の炎が収まって熾火の状態を作ってからなるべく遠火で焼くのがベスト。少し時間はかかりますが、遠赤外線効果でじっくり美味しく焼けますよ。
焦げ防止にはアルミホイル! 蒸し焼き効果も手伝って、柔らかさ各段にUP
それでも表面が焦げ始めてしまったら、アルミホイルで包んで焼くといいですよ。確実に失敗しないオススメの焼き方は、初めからアルミに包んでじっくり蒸し焼きにしてから焼き網に置いて炙ること。
この2ステップを踏まえれば、ほぼ間違いなく外側こんがり中までジューシーに焼き上がります!
バーナー+フライパンなら後片付けも楽チン
スペアリブはもちろんフライパンでも焼けます。骨周りまでしっかり火を通したいので必ず最初は弱火でじっくり時間をかけて焼き、蓋かアルミホイルをかぶせて蒸し焼き状態にしましょう。
料理酒や水を少し加えて蒸気を起こしてあげるといいですよ。10~15分ほど加熱したら強火にし、焼き色を付けます。
後片付けも簡単なフライパン調理は、火起こしが暑くてつらい夏のキャンプにもオススメです!