ハンドルを折りたためるホットサンドメーカー
それがこちらの「ミニマルホットサンドメーカー ST-952」(税込6,600円)。収納箱のサイズを見た時点で、もうコンパクトなのが分かります。
ホットサンドメーカーは手軽に調理できる一方で、ハンドルが長く収納時に嵩張るという難点がありましたが、このホットサンドメーカーはその悩みを見事に解決しています!
SOTO ミニマルホットサンドメーカー ST-952
簡単に折りたためるハンドル
ということで、本作最大の特長ともいえるハンドルの折りたたみ方から紹介していきます。方法は簡単で、まずはハンドルを外側にグッと広げてロックを解除。
そのままハンドルを本体側に折りたたんでいきます。同じ要領で、もう片方のハンドルも折りたたみます。ハンドルを2つとも折りたたんだら、フックを引っ掛けて固定と、とても簡単です。
ハンドルを折りたたむと手の平ぐらいのサイズになり、コンテナやバッグにスッキリと収納することができるため、断然持ち運びやすいですね。ちなみに本体重量は630gです。
本体素材は、熱伝導率が良く軽量なアルミダイキャスト製。本体表面はフッ素樹脂加工されているのでシーズニングは不要で、買ったらすぐ使えます。焦げ付きにくく、後片付け時も手間がかからず便利!
専用の収納袋も付属
専用の簡易ケースも付属するので、別途ケースを探したり買ったりする必要がありません。ブランドロゴが入った専用のケースがあるのはやはりうれしいですよね。
バーナーに乗せた状態をチェック
続いて、シングルバーナーに乗せた際の使い心地をチェックしてみました。使用したバーナーは多くのキャンパーに愛される、SOTOの代表作「レギュレーターストーブ ST-310」です。
小さな凸部分が「ST-310」の五徳にフィット
まず最初の注目ポイントは、本体外側表面にある4つの突起。「ST-310」と組み合わせて使う際に、この突起が五徳に引っ掛かることで、ホットサンドメーカーのズレを軽減してくれます。
ズレて落ちた拍子に火傷をしてしまったりする危険もあるので、安全面への配慮が感じられます。さすが同一メーカーだけあって、相性は良いですね。
ハンドルから手を離しても安定
本体側に重心がくるようハンドルを軽くしてあるため、ハンドルから手を離しても本体は安定して五徳の上に乗っています。大抵のホットサンドメーカーは、調理中ずっと手で持っていないとグラついたり傾いたりしてしまいます。
手を離せることで、次の食材の準備などができるので効率良く調理することができそうです。
オープン状態でも手を離せるのが地味にスゴイ!
また、フタを全開にするとハンドルの先端がテーブルに接地して支えになるため、フタを開けたまま五徳にセットすることが可能。これにより、五徳に置いたまま、食材をセットできるようになります。
一旦調理して熱くなったホットサンドメーカーは、木製のテーブルの上に置いたりすると焦げ跡が付いてしまうため、五徳の上でセットできるのは連続でホットサンドを作るときに便利。
ただこれは、広げた状態のホットサンドメーカーが乗る、大きめなサイズのテーブル使用時に限ります。
ちなみに!一般的なモノだとこうなる!
ちなみに筆者が普段使っているBawLoo(バウルー)のホットサンドメーカーは、フタが約90度しか開かず、抑えておかないと倒れてしまうため、片手が塞がってしまいます。
両手が自由に使えるミニマルホットサンドメーカーは、断然便利ですね。
気になるホットサンドの焼き上がり具合は?
それではいよいよ、実際にホットサンドを焼いてみましょう。
8枚切りの食パンで焼いてみた
まずは公式情報で推奨されていた8枚切りの食パンで、定番のハムチーズサンドを作ってみます。写真は、具を挟んだパンを、ホットサンドメーカーにセットした状態。耳を付けた状態でキッチリ収まっています。
パンがズレないように軽く手で抑えながらフタを閉じると、本体がピッタリと密着して閉まりました。パンの耳がはみ出たりもしていませんね。
バーナーに乗せて、様子を見ながら両面2回ずつぐらい焼くと、こんがりといい感じのきつね色に。
ホットサンドメーカーには、焼くとフチが圧着されるものとそうでないものがありますが、今作は前者。フチがしっかりとくっついて、中身が漏れ出すこともなく理想的な焼き上がりとなりました。
中身がこぼれないため食べやすく、食器がベタベタに汚れる心配も少ないです。朝はなるべく片付けの手間を増やしたくないので、この点は助かります。
半分に切ってなかの状態をチェック。チーズがとろっとして、内側までしっかり火が通った美味しそうなハムチーズサンドに仕上がっていました。
6枚切りでも焼いてみた
続いて6枚切りで焼くとどうなるのかも試してみました。コンビニやスーパーで「8枚切りが売り切れてた……」というような状況もけっこうありますからね。
さきほどと同じ要領で、ハムチーズサンドの具材をセット。厚みがあるため、閉じようするとパンが手前にズレてくるので、しっかり抑えながらフタを閉じていきます。
ボリュームがあるため、8枚切りのときのようにフタがピタッと閉まらず、若干隙間があるのが見えます。
こちらも両面2回ずつ焼いてフタをオープン! 焼き上がり具合はいい感じですが、上側のパンがフタを閉じるときにズレてしまい、そのまま押し潰された状態になってしまいました。
しっかり火が通ってチーズも溶けて美味しそうですが、パンがズレてしまったせいか、片側はうまく圧着されず開いたままの状態に……。
6枚切りでも食べる分には問題ありませんが、仕上がりの綺麗さではたしかに8枚切りの方に軍配が上がる、ということが分かりました。
ホットサンドの焼き具合については、良くも悪くも他社製品と同等程度かな、という印象でした。問題なく美味しいホットサンドを作ることができるので、具材をアレンジしていろいろと楽しめそうです!
2つに分解してフライパンとしても使える
ちなみに本体は分離式で、それぞれをフライパンのように使うことも可能。180度開いたところで横にスライドすると、分解することができます。
次項目からはフライパンとしての使い勝手や、筆者的に「ココが気になった」点をご紹介していきたいと思います!
最後に、フライパンとしても使ってみた
最後に、分解した状態でフライパンとしての使用感をチェック。パンを圧着するために外側は段差になっているため有効スペースはけっこう狭く、市販の袋入りのウィンナー5本が限界。一人でチビチビやるぐらいの量ですね。
フタを使えば蒸し焼きもできるので、しっかり火を通したいギョーザなどを焼いたりすることもできそうですね。
火にかけてほどなく、美味しそうなウィンナーが焼き上がりました。ミニサイズではありますが、ソロキャンプなどであれば、フライパン代わりの使用も問題なさそうです。
じつは今回、油を引くのを忘れてしまったため多少焦コゲついてしまいましたが、フッ素加工のおかげでキッチンペーパーで拭き取るだけでわりと綺麗になりました。
タワシのような固いもので激しく擦ると、フッ素加工が剥がれてしまうので控えましょう。
あえて言うならココが気になる
一般的にホットサンドメーカーのハンドルには熱くならないように樹脂カバーが付いていることが多いのですが、ミニマルホットサンドメーカーは付け根のところにシリコンカバーが付いているのみ。
実際に火にかけていると、シリコンカバー手前側も熱が熱くなっていました。先端の方は熱くなかったので、使用中は先の方を持つなどして火傷しないよう注意してください。子どもが使う際は、軍手などを着用するのが良いかもしれませんね。
折りたたみ式で持ち運びやすくなったお手軽ホットサンドメーカー
ハンドルが折りたためるホットサンドメーカーは他にもありますが、キャンプシーンで使うことをここまで考え抜いたアイテムはこれまでなかったように思います。
じつは今回の記事作成にあたりアウトドアショップを数軒ハシゴしたのですが、どこも完売でした。実際にレビューしてみて、人気の理由を実感することとなりました。
SOTOのバーナーをお持ちの方はもちろん、そうでない方にもおすすめできるので、「ホットサンドメーカーを探してた!」という方はぜひご検討ください!
「ミニマルホットサンドメーカー ST-952」の詳細はこちら
SOTO ミニマルホットサンドメーカー ST-952