意外と難しい「串焼きバーベキュー」
焼くだけで簡単そう~と気軽に串焼きバーベキューをやってみたら、意外とうまくいかなかった……という経験はありませんか? 食材によって焼きムラができたり串が抜けてしまったりと、じつは意外と難しいものです。
とはいっても、持って手軽に食べられて食材ひとつひとつを焼き返す手間もない串焼きバーベキューは大人数のときこそ取り入れたいスタイルですよね。そこで、失敗なく串焼きバーベキューを楽しむためのポイントさをおさえておきましょう。
向き・不向きの食材や串の選び方に刺し方など、知っているようで知らなかったコツがあるかも? さっそく学んでいきましょう。
作る前に知っておこう!串焼きバーベキューに向き・不向きの食材
串焼きバーベキューを作る前に押さえるべきは「適している食材を選ぶ」ということ。逆に向いていない食材も知っておくと、より失敗を減らせます。
串焼きバーベキューに向いている食材は「串刺ししやすく型崩れしにくいもの」
お肉は基本的にはどんな部位でもバーベキューに向いていますが、串焼きにするなら牛肉では肩ロースやサーロイン、鶏肉なら唐揚げ用のもも肉、豚肉ならとんかつ用の肩ロース肉が手軽でオススメ。火が通りやすい厚さにカットするのがポイントです。
野菜はミニトマトやパプリカ・マッシュルーム・なす・ズッキーニ・タマネギなど、串に刺しやすく焼いても崩れにくいものが◎。彩りの良い野菜を入れると、見た目も良くなり食欲もますますアップします!
串焼きバーベキューに向いていない食材は「筋(すじ)や水気が多いもの」
シチューやカレーといった煮込み料理用の牛すね肉や肩肉などは、筋が多くて火が通りづらいので串焼きバーベキューには向いていません。
野菜では柔らかく型崩れしやすいヤングコーンや、繊維質で火が通りづらいゴボウなども不向き。魚貝類なら鯖や鮭といった切り身も、串焼きにすると身がほつれやすいので避けた方が無難です。
さて、串焼きバーベキューに合った食材をきちんと選んだら、次は調理する際のコツをチェックしてみましょう!
串焼きバーベキューを上手につくる「5つのコツ」
コツその1:食材の大きさを揃える
食材の大きさがバラバラだと火の通りにムラが出てしまい、生焼けや焦げてしまう原因にもなります。一口サイズを目安に大きさを合わせて、均一にカットしましょう。
また、焼きあがるまでの時間は肉や野菜など種類によっても違うので、効率を優先するならミックスせずに種類ごとに串を分けるのがオススメ。彩りよく混ぜる場合は、肉を薄めに切るのがポイントです。
コツその2:下茹でが必要なものもある
ジャガイモやにんじんなど焼くだけでは芯まで火が通りにくいものは、茹でるなどの下ごしらえをしておきましょう。茹ですぎると焼いたときに型崩れしてしまうことがあるので、下茹では楊枝などを刺して固めに感じる程度でOKです。
コツその3:串は長めが◎
串は長すぎても短すぎても使いづらいので、コンロに串の持ち手が当たらない30~40cm程度の長さを選びましょう。金属の串は食材の中まで早く火を通してくれるというメリットもありますが、その分持ち手が熱くなってしまうので、ステンレス製や持ち手に木製の柄がついているものがオススメです。
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キャプテンスタッグ ダブルスキュア 2本組
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手軽さやお子さんが使うことを考慮するのであれば、使い捨てで軽く扱いやすい竹串が最適! ひっくり返しやすい28cmくらいの長めがベストです。
キャプテンスタッグ 竹製 バーベキュー串 28cm
コツその4:串の一番上には重い食材を!
刺した食材がするっと抜けてしまうのを防止するため、一番てっぺんにはお肉やトウモロコシやかぼちゃなど、大物を刺してストッパー代わりに。串が突き抜けるように刺すと、先端から串が温められるため焼き時間の短縮にもつながります。
コツその5:焦がさないためのひと手間をプラス
最後はおいしく焼き上げるコツ。食材にオリーブオイルを塗ってから焼くと、水分やうま味を逃さないようコーティングしてくれるうえ、つやが出て美味しそうに焼き上がります。竹串を使う際は、串をしばらく水につけて水分を含ませておくと、串焦げ防止になりますよ。
串焼きバーベキュー成功の5つのコツを学んだところで、次はお手本にしたい串焼きバーベキュースタイルをご紹介していきます!
お手本にしたい!上手で美味しそうな串焼きバーベキュースタイル
基本をバッチリおさえた串焼きスタイル
コンロの縦幅に対して長めの串を使う、重い食材を上にするなど基本をバッチリ押さえた模範スタイル! 具材の大きさも揃っていて、パプリカやトマトを使って彩りも◎。インスタ映えもばっちりな串焼きバーベキューですね。
串焼きとチーズフォンデュが・・・合う!
こちらは食材のサイズが均等にカットされた野菜串。野菜メインですが、先端には重みのあるベーコンを添えてストッパーに。チーズフォンデュとあわせて味わうアイディアレシピは、ぜひとも参考にしたい組み合わせですね。
ガーリックライスの付け合わせに
タレをつけて焼いたバーベキュー串を、ガーリックライスの上にそのまま豪快に載せて。見ているだけで食欲が沸くレシピ……これは絶対においしいはず! 彩りよく見映えもばっちりです。
お肉×フルーツの串焼きもアリ!
ちょっと意外な組み合わせですが、お肉を柔らかくしてくれるパイナップルはじつは相性抜群の食材。果汁でほんのり甘さも味わえる変化球バーベキュー串もぜひお試しを!
豚バラで巻いちゃおう!
肉や野菜を単品で刺すだけでなく、薄切りの豚バラ肉でトマトなど野菜を巻くのもオススメ。こうすることで形崩れ防止にもなりますよ。バラ肉の脂とトマトの酸味のハーモニーが楽しめます。
お店直伝!豚バラ串焼き3連発
豚肉の旨味とあっさりとしたズッキーニが相性抜群の、肉巻きズッキーニ! 塩こしょうやポン酢でさっぱりといただきたいですね。こちらは神奈川県東戸塚にある「イザカヤ山角」というお店のレシピ。
ほかにはナスと豚バラのトルネード焼きや、焼き鳥のタレをつけて炭火で焼けば豚の生姜焼き味そのものの味になるという谷中生姜の豚バラ焼きなんていうアイディアも教えていただきましたよ!
ヘルシーで食感も良いレタスもオススメ
ぎゅっと巻いたレタスをさらに豚バラ薄切り肉で巻き、輪切りにして串刺しに。見た目もユニークですね。ボリューミーで食べ応えがありますが、レタスなのでヘルシーという点も◎!
串焼きバーベキューをマスターして、いつものバーベキューにレパートリーをプラス!
マンネリ化しやすいバーベキューに、一石を投じてくれる串焼きバーベキュー。奥深いけれど、コツを覚えてしまえば簡単です。いろいろな食材を試して、オリジナリティある串焼きバーべキューを楽しんでみるのもオススメです!