スウェーデントーチに憧れる!だけど……
キャンプの醍醐味である焚き火。初心者のときは火をつけるだけでワクワク。でも、今やルーティン化して、いまいち刺激が足りないって人も多いはず。
そんなときに頭をよぎるのがスウェーデントーチ。切り込みが入った大きな丸太が炎を上げて燃える様は圧巻で、いつもとはちょっと違った焚き火をしてみたい方にはもってこいですよね。
とはいえ、いきなり挑戦するにはハードルが高い気がしますよね。丸太を用意したり、直火OKなキャンプ場を探したりとちょっと骨が折れそう。
初心者でも簡単!”ミニ”スウェーデントーチを発見
もっと気軽に変わった焚き火を楽しみたい人におすすめなのが、こちらのアイテム。
アイテム名は「ミニスウェーデントーチ」。THE TORCH(ザ・トーチ)というブランドから発売されています。
スウェーデントーチ未経験の方はもちろん、焚き火が初めての方でも気軽に楽しめるお手軽アイテムなんです。
THE TORCH ミニスウェーデントーチ
●重さ:350g前後
●燃焼時間:30-60分
●付属品:着火剤2本付き
重量はたったの350g
筆者が一番惹かれたポイントは、そのサイズ感。丸太状の薪なのに、サイズは直径9cm×高さ13.5cm。350ml缶より一回り大きい程度です。
重量は350g。大きな丸太を使うスウェーデントーチとは対照的で、バッグの隙間に収納できるほど。切れ目も入っているので、準備が大変そうなスウェーデントーチのハードルがグッと下がりそうです。
着火剤付きですぐできる
ミニスウェーデントーチにはあらかじめ着火剤が2つ付属しているため、別途購入は不要。着火剤に火をつければ、そのまま難なくトーチに着火ができます。
普通の焚き火の場合、慣れていないと着火に失敗してしまうこともありますが、これならその心配もありません。
1980円のお手軽感
現在(2022年2月14日付け)の価格は1980円で、燃焼時間は約30分〜60分。
普通の薪と比べれば割高感はありますが、2000円以下でスウェーデントーチ体験ができるなら安い! と思ったのは筆者だけでしょうか?
併せて使いたい”ミニ”焚き火台とスキレット
同ブランドからは、ミニスウェーデントーチにフィットするオプションアイテムも販売されています。
ミニファイヤースタンド
まずはペンケースサイズのポーチに収まる、超コンパクトなミニファイヤースタンド。
直火禁止のキャンプ場が多いことを考慮すると、スウェーデントーチでも焚き火台は必須。サイズ感のあう焚き火台が同一メーカーから発売されているのはうれしいですよね。
THE TORCH ミニファイヤースタンド
●収納サイズ:約10.5cm ×20cm × 厚0.7cm
●組立サイズ:直径約18.5cm×高さ約6.5cm
●重さ:約135g
●材質:ステンレス鋼
ミニスキレットセット
ミニトングと木製コースターがセットになった、手のひらサイズのミニスキレットも発売されています。
底面の大きさがちょうどミニスウェーデントーチにフィット。コンパクトながら、丸太の上で調理をしたりと、スウェーデントーチの醍醐味をしっかり楽しめるギアです。
THE TORCH ミニスキレットセット
●容量 :200ml
●重さ:約110g
●材質:ステンレス鋼
実際に使ってみた
それでは、実際にミニスウェーデントーチに着火して、燃える様子をレポートしていきます。
まずは焚き火台をセット
まずはトーチを置くための、ミニファイヤースタンドを組み立てていきます。2つの脚部のパーツを差し込んで土台部分を作ります。
その上に、半円状のパーツを皿状にして組み合わせ、火床部分を作成。使うパーツは4つだけで道具も不要、30秒ほどで簡単に組み上がります。
スウェーデントーチは最終的に下のほうまで燃えていくため、地面に熱が伝わらないように必ず焚き火台の上に置いて、安全に行いましょう。
焚き火台と地面の距離が近い場合は、ブロックなどの上に置いて、地面から離して利用するとよいでしょう。
※今回は直火OKのキャンプ場で使用しました
着火してみたら……
準備が整ったところで、いよいよ着火します。といっても、やることは付属の着火剤を切れ目の中心部分に差し込んで、火をつけるだけ。
本当にこれで太い木に火がつくのか気になりますが、様子を見ていきましょう。
しばらくすると着火剤は燃え尽き、穴のところから煙だけが出ている状態。「ちゃんとつかなかった?」と不安な気持ちを抱えながら、しばらく様子を見ることに……。
ほどなく、穴のところから炎が上がってきて、ホッとひと安心。外側からは見えない内側で、燃え広がっていたようです。
ただ、状況によっては稀に火がつかないこともあります。そのときは、付属している予備の着火剤を使って、再度火をつけてみてください。
さらに切れ目の部分に小枝などの燃えやすいものを挟んでおくと、より燃えやすくなるようです。
着火から10分ほど経った状態。時間が経つにつれて徐々に炎が大きくなり、しっかり燃え始めました。ここまで炎が育てば、消えてしまう心配は無さそう。
本当に着火剤に火をつけるだけで、火を熾すことができました。かがり火として使われるだけあって、上方向に松明のように噴き出す炎の雰囲気が印象的です。
ミニスキレットを使ってみた
とここで、あらかじめ用意していたミニスキレットの出番。今回は半分に切ったウィンナーを焼いてみることにしました。ミニスキレットをトーチの上にそのまま置いて、焼いていきます。
スキレットを置くことでドラフト(上昇気流)効果が弱まるためか、調理中は若干火が弱くなり、くすぶり気味に……。ただそれでも、ウィンナーは焦げ目が付くぐらいに、問題なく焼くことができました。
サイズが小さいため、あまり大きな食材は調理できませんが、小さめの食材を加熱する程度であれば役割を果たしてくれそうです。
最後まで燃やしてみた
ウィンナーの調理後は、スキレットを外して焚き火を再開。段々と内側の空洞が広がっていきます。薪の継ぎ足しをしなくても燃え続けて手間がかからない反面、薪を足して炎を大きくすることもできません。
炎の大きさは10〜20cm程度で、大きくなりすぎず安全といえば安全です。ただ、大きな火を熾してしっかり暖まりたい、というようなことはできないので、ガッツリ焚き火を楽しみたい、という方にはちょっと物足りないかも。
着火から50分ほど経過したタイミングで、ついにそのときが……。燃えて細くなったところから、徐々にトーチが崩れ始めました。
説明に、燃焼時間は約30〜60分と書かれていましたが、おおよそ時間通り。サイズが小さい割には、それなりの時間、炎のゆらめきを楽しむことができました。
小枝で焚き火もできる
ちなみにミニファイヤースタンドは、落ちている枝などを燃やして、普通の焚き火台として使うこともできます。直径18.5cmとかなり小さいので、枝は細かく折って使いましょう。
サイズが小さく火が落ちやすいので、焚き火シートの使用はマストですね。
使ってみて思ったこと
やったことといえば、着火剤に火をつけただけ。普通の薪だと、焚き付けを作ったり、薪をくべたり、消えかかったら火吹き棒で吹いたり、何かとやることがあるんですよね。着火の失敗もなく、そこから約1時間何もせずに焚き火を堪能できたのは、想像以上にお手軽でした。
THE TORCH ミニスウェーデントーチ
●重さ:350g前後
●燃焼時間:30-60分
●付属品:着火剤2本付き
気軽で雰囲気も良いミニトーチ
普段の焚き火とは違う雰囲気を味わいたい方はもちろん、簡単で失敗しないという点で、慣れていない人や初心者の方にもおすすめしたいアイテム。
ランプのようにいくつか並べて置けば、オシャレな雰囲気のサイトを作ることもできそうですね。
✔️こちらの記事もチェック