ヘリノックスから謎のトートバッグが発売
あのヘリノックスがリリースした、謎のトートバッグがこちら。「オリガミトート」というだけあって、バッグの側面がオリガミっぽく重なり合っています。パッと見た感じでは、凝ったデザインのおしゃれなトートバッグですね。
なんとレジャーシートになる!?
正規輸入代理店の公式サイトによると「広げるとレジャーシートにもなるトートバッグです」とのこと。どの程度モノが入るのか、レジャーシートとしての有効性はいかほどなのか、実物でチェックしていきます!ヘリノックス オリガミトート
まずは、スタンダードに「トートバッグ」として使ってみた
サイズ感と重量は?
トートバッグ状態のサイズ感を見てみましょう。普通に手に持つとこんな感じ。ちょっと大きめのトートといったところですね。
持ち手にはクッション性があり、重いモノを入れても手が痛くなりにくいでしょう。
肩に掛けてみました。持ち手が長めなので、余裕で肩を通すことができました。トートバッグとしての持ち運びやすさは上々です。
重さは公称スペックが755g、実測で754g。サイズのわりには軽く、手に持った瞬間に拍子抜けすると思います。
「トートバッグ」使用時に!あちこちに気の利いた小さな工夫
クッション性のある持ち手は、頂点で2本をまとめることができます。小さな気遣いですが、これがあるとないとでは大違い。持ち上げる都度、2本の持ち手をまとめる手間が省かれます。
開口部にはバックル付きのコンプレッションベルトが。収納物が上方向にはみ出したときにホールドしてくれますね。こちらは長さも調節可能です。
ショルダーベルトは付属しませんが、別途用意すればこちらのループに取り付けOK。持ち手自体を肩に掛けられますが、ショルダーベルトを装着してカスタムできます。カラビナで小物を吊るしてもいいですね。
何がどのくらい入るのか試してみた
外寸は幅47×厚さ14×高さ36cm。持ち手だけでなくバッグの生地全体にクッション性があります。容量は正確な数字が公表されていませんが、正規輸入代理店のサイトによると「20L以上」とのこと。
いろいろとキャンプ道具を入れて、収納力を見ていきましょう。
「タクティカルチェア」を入れてみた
まずはヘリノックスの「タクティカルチェア」を。商品タグには「チェアワンを3つ収納できる」と記載されていました。
3つどころか4つはイケるのではないでしょうか。バッグの厚さ的にはまだ余裕があり、幅は70%ほど残っています。家族分のアウトドアチェアを入れる用途、アリですね。
ポータブル電源「PowerArQ mini」を入れてみた
バッグの生地にクッション性があるので、電気系ギアやランタンなどを入れてもよさそうです。ためしに「PowerArQ mini」を入れてみました。
バッグの厚さ的にはシンデレラフィットでした。ちなみにPowerArQ miniの厚さは13.5cmです。生地の柔軟性を考慮すると、厚さ15cmまでのブツなら問題なさそう。
「フィールドラック」を入れてみると?
持ち運びに手間取りがちなラック類もイケそう……と思ったのですが、キャンプ地に持って行ったユニフレームの「フィールドラック 」は、横にしても縦にしても難しかったです。
しかし帰宅後にキャンプテンスタッグの「CSクラシックス 木製3段MOVEラック460」を入れてみたところ、上が少々はみ出す程度で見事に収納できました。
2Lのペットボトルが○本余裕で!
あーでもないこーでもないとチマチマ入れてもきりがないので、2Lのペットボトルで収納力を量りましょう。箱買いしてきた6本のペットボトルを用意しました。
結果はこの通り、6本すべてが余裕を持って収まりました。コンプレッションベルトを伸ばす必要もありません。スペースにはまだ余裕があり、500mlのペットボトルがあと2本入りそうでした。
そして特筆すべきは、12kgの重さでも破損の心配がなく持ち上げられること。荷重スペックは公表されておらず万が一破けても自己責任ではありますが、ヘリノックス品質なので信頼して持ち上げることができました(個人の感想です)。
次は、レジャーシートに変身させてみよう
それではいよいよ、レジャーシートにトランスフォームさせてみましょう。4つのトグルをループから外し、4か所のスナップボタンを外せば、1枚のシートになるとのことです。
展開の様子はこちら
何ら難しいことはなく、至極スムーズにレジャーシートへの変身を遂げました。シートの大きさは119×86cmと、大人1人で余裕たっぷり。大人1人+幼児1人でちょい狭、幼児2人でちょうどいいサイズでしょう。
どちらを地面側にするか迷うところですが、トート状態の外側が正解だと思います。外側なのでダメージに強そう……という安直な考えもありますが、実際に両面を触ってみた感じだと、外側の方が丈夫そうでした。
「レジャーシート」の使用シーンを想定して使ってみた
デイキャンプ に
こちらはタープやコンパクトテーブル、クッカーといったソロのデイキャンプ道具一式です。筆者のスタイルはおしゃれなトートには不似合いかもしれませんが、ともかく1人分のデイキャンプセットが余裕で収まります。これら以外に食材が入る余裕もありました。
目的地に到着したらトートバッグを広げ、地べたスタイルでくつろぐことができます。地面は無慈悲な砂利ですが、シートにクッション性があるので苦痛は感じません。
絵的には少々見苦しいものがありますが、それは40代のおっさんだからです。これがお弁当を持ってきたママ+子供のピクニックだったら、いい感じになると思いませんか?
ご覧のようにゴロンと横になってもOK。妙に身体を折り曲げていて不自然かもしれませんが、それは40代の(以下略)。
実際には乳幼児を連れてのデイキャンプやピクニックで、お昼寝のスペースとして活用できると思います。繰り返しますがクッション性があるのが嬉しいですね。
もちろんキャンプでも座席になる
ソロキャンプの座席シートにしてもいいでしょう。差し色のブルーが似合うようなサイトだったら、クッション性のあるシートとして役立つばかりでなく、行き帰りにはキャンプ道具を収納できて一石二鳥です。
もちろん必ずしも座る必要はなく、荷物置き場のグランドシートとしても活用できます。
オリガミトートのここがいい!
バッグとして普通に出来がいい
まず挙げたい長所は、バッグとしてのクオリティの高さです。レジャーシートになるからといってデザイン的に無理があるわけではなく、逆にかっこよくまとまっていますよね。
持ち手の長さは絶妙で、かつクッション性があって重いモノでも苦になりません。変形ギミックに目を奪われがちですが、しっかりと使い勝手が考慮された、出来のいいトートバッグだと言えるでしょう。
地味に嬉しいクッション性
バッグ生地のクッション性には何度も触れましたが、これはバッグ状態とシート状態、どちらでも重宝する秀逸な仕様です。トートバッグのときは荷物を衝撃から守り、レジャーシートのときは地面の凸凹から身体を守ってくれます。
正直なところ気になった点も!?
地面側にダメージが残る
レジャーシートとして使用すると、どうしても地面側に汚れが……。これは仕方のないことであり大抵は水拭きで落とすことができますが、一般的にレジャーシートの裏側をいちいち拭いてケアする人はあまりいないでしょう。
トートバッグとして使うことができて便利な半面、バッグ状態に戻ったときに汚れが気になり、掃除の手間を要します。
シートとして使わないと損!?
バッグの生地はこのように折り重なっているため、いわば生地が分厚い状態。容量のわりには微妙にかさばるバッグ部分になっています。トートバッグとしてもレジャーシートとしても使える……というよりは、レジャーシートとして使わないと無駄な生地を持ち運ぶことになって、損をする一面が。
ただし全体が軽量に仕上がっており、実際にモノを入れてもそれほど気にならないので、この指摘は神経質すぎるかもしれません。
ファミリーにおすすめの二刀流アイテム
キャンプでの座席や荷物置き場、花見や運動会……オリガミトートが活躍する場はたくさんありそうです。キャンプを抜きにしても、容量が大きめのトートバッグ、同時にレジャーシートを必要としている人には間違いなくおすすめ。
特に子供がまだ小さいファミリーなら、タオルや着替えといったお出かけセットがたっぷりと入るし、休憩時やお昼寝タイムにはクッションシートになるしで大活躍必至。キャンパーだけでなく、子育て中のパパママに普段使いしてほしいアイテムです。