ハイもローも一台で楽に切り替えられるコット、ない?
高さのある“ハイ”と、地面に近い“ロー”という二つのポジションがあるコット 。どちらにも捨てがたいメリットはあるものの、2台持つというのは収納面でも費用面でもなかなか難しいという方も多いのではないでしょうか。
オプションパーツで脚を切り替えられるタイプもありますが、同じく費用がかさむのとセッティングが面倒だったり。一台でハイもローも賄えちゃうコットはないものか? と探してみると……あるんです!
それがこちら!ogawa「ハイ&ローコットワイド」
ogawa(オガワ)のハイ&ローコットワイドは、一台でハイ(45cm)とロー(25cm)を超簡単に切り替えられるスグレモノ。もちろんオプションパーツも不要で組み立ても簡単なんです。
高品質のテントやファニチャーでおなじみの国産アウトドアブランドであるogawa製品で、品質に期待できるのも嬉しいポイントですね。
この記事では、そんなogawa「ハイ&ローコットワイド」 をクローズアップ。実際セッティングしてみた上での設営のしやすさを中心に、寝心地やちょっと惜しい点などリアルにチェックしていきます!
オガワ ハイ&ローコットワイド
スペックと設営方法チェック
セット内容
まずはセット内容をチェック。スタッフバックの中にはシートとポールが2本、脚となるフレームが2組入っています。
設営方法
さっそく設営開始! まずはフレームとなるポール を組み立てて、シート脇のスリーブに通していきます。
ちなみにポールや脚部のフレームはすべてショックコード式。オプションパーツもないので間違える心配もなく、すばやく設営できそうです!
シートを広げてみると、フレームを取り付ける穴は8箇所。後々この穴の位置でポールとフレームを連結させていきます。
ポールは端の穴からスリーブへ通していくのですが、両サイドの先端部分はどちらも入り口の布にひっかけることでポールが固定できる仕組み。細かい仕様も丁寧ですね。
さっそくスリーブにポールを通していきます。シートの両端にポールの入り口が配置されているので、上下どちらからでも入れられるのも快適。
差し込んでいる途中に真ん中の穴からポールが出てしまわないように、外側に這わせながらポールを差し込むのがコツ。
この感覚で通すと、最後まですんなり差し込めますよ。
まずはハイスタイルにセッティングしてみます。まず脚部のフレームを組み立てるのですが、他のコットとの大きな違いとしては、2脚で1セットになっていること。
通常脚のパーツはそれぞれが別になっているコットが多いのですが、こちらはショックコードで繋がったパーツ2つを開いていけば自然と形ができあるので、セッティングがとても楽なんです。
差込口を間違える心配がないのもショックコード式のメリット。穴が2つあるのは後で紹介するローへの切り替えに必要になってくるものです。
合計8か所を挿し終えたら脚フレームの完成です!
ここからはシートへの取り付け。ビスが刺さっているほうを上に向けて片足ずつはめていきます。
シートを持ち上げた状態で、下側から取り付け用の穴にフレームをはめていきます。
下側を両方とも取り付けたら、ここから少し力が必要な作業。上側の先端が平らになっている部分を手の腹でグッとと押しこみます。力が入りやすいように平らになっているのは嬉しいポイントですね。
押し込んだ力でフレームが少したわんだすきに、ポールにはめ込みます。このときはめ込みがあまいと破損やけがの原因になるので注意しましょう。
最後にフレームがシートを巻き込んでいないか念のため確認を。
これでハイスタイルのコットの完成です! 基本的な組み立て方は他のコットと大きな違いはないのですが、ポールをスリーブに通す穴が上下どちらにもあったり、フレームとポールを合わせるときの力の入れ場が平らになっていたりと細やかな仕様が嬉しいですね。
ロースタイルへの切り替えは一瞬!
気になるのが、この製品最大の特徴であるオプション品無しでハイとローが切り替えられるというその方法。切り替え方法はというと……
ハイスタイル用の差込口からショックコードを跨がせて、ロースタイル用の差込口に入れ替えるだけ!
これを8箇所全て行うだけで簡単にロースタイルにチェンジできるんです。
シチュエーションに応じて気軽に変えられるというのは、キャンプ中ではもっと便利に感じられるポイントではないでしょうか。
ちなみにセッティングには10分もかからず、慣れれば5~6分でできそうなほど簡単でしたよ! では、さっそく横になって寝心地やハリ感をチェックしてみます。
さっそく寝てみた
商品名の通り横幅は71cmのワイド設計で、多少体が大きい人であっても余裕で寝られるサイズ感です。
ちなみに人気コットのヘリノックス「コットワンコンバーチブル」 の横幅は68cm。数値上はわずかな差にしか感じられないかもしれませんが、肩幅が広くややガッチリめな男性であればこの差は快適度に関わってくるはず!
横になったときの沈み具合も丁度よく、120kgというタフな耐荷重のおかげでたわみもなく快適。多少の寝返りを打てる余裕まであります。
ハイポジションの高さ42cmは腰を掛けるのにもちょうど良い高さなので、ベンチとして使うのにも良さそうな印象です。
10分足らずで組み立てでき、寝心地も快適なハイ&ローコットワイド。ここで改めてメリットをまとめてみるとともに、使ってみてリアルに感じたデメリットもお伝えします!
ogawa ハイ&ローコットワイドのメリット・デメリットは?
主なメリットは設営や寝心地の紹介部分で触れた通りですが、それに追加して脚部の先がボール型であるのも良いところ。安定感があり、土など柔らかい地面でも沈み込みにくそうです。
安定感に繋がる脚の本数の多さゆえではあるのですが、収納サイズは19.5×59×17cmと大きめ。
他社製コットの収納状態と並べて比較してみても、縦横ともに大きめなのがわかります。
また、組み立て自体は楽ではあるものの脚の本数は多いため、重量も5.2kgとこちらも重め。携行面を考えるとツーリングや自転車キャンプには不向きで、オートキャンプでの使用が前提になりそうです。
ちなみにお値段は?
ハイ&ローコットワイドの価格は21,789円。オプションなしで簡単にポジションを切り替えられるうえ品質や細かなつくりも良いとなれば、決して高くはないのでは?
でも「もうちょっとリーズナブルなものが欲しいな~」という方は、同じogawa 製品でこちらも検討してみてはいかがでしょうか。
同じogawa製でもう少しリーズナブルなものがよければ……
折り畳み式の「アルミGIベッド」 は、サッと広げるだけで設営できる組み立て不要の便利なコット。素材はアルミのため軽量でありながら耐久性も十分! 通常サイズとワイドサイズの2サイズ展開で、どちらも1万円台とお手頃価格になっています。
オガワ アルミGIベッド
オガワ アルミGIベッドワイド
ogawaのハイ&ローコットワイドは一生モノの予感!
今はリーズナブルに買えるコットもあるにはありますが、買いなおすようでは結果コスパも良くはありません。一生愛用できるコットという視点で選ぶなら、細かいつくりも丁寧でポジション切り替えも楽々なogawaのハイ&ローコットがオススメですよ!
オガワ ハイ&ローコットワイド