超人気のショルダーバッグ2つを比較
財布やスマホ、小物などを手軽に持ち運べるショルダーバッグ。多くのブランドでこのジャンルを展開していますが、中でもアウトドアブランドで人気が高いのはアークテリクスの「マカ2」とザ・ノース・フェイスの「エレクトラトートS」。
スタイリッシュで使いやすいそうなサイズの両者。使ってみるとどう違うのか、YouTubeで幅広いファッションのアイテムをレビューするなじまりさんが徹底解説します!まずは2点の特徴を解説
比較をする前に、マカ2とエレクトラトートSのそれぞれの特徴を見てみましょう。
まずはマカ2(画像右)。こちらは現在「マンティス2」という名称にリニューアルして販売されています。違いはロゴの位置と若干のサイズアップ、10g程度の重量アップというところなのですが、それ以外は大きな変更点はありません。
なじまりさんが持っているのは旧モデルとなる「マカ2」、なので今回の比較対象はマカ2のままで進行します。サイズはW25×H18×D6cmで重量は170g、容量は2.5L。カラーは今回のブラック以外に5色を展開し、丸みを帯びたデザインが特徴です。
対してエレクトラトートS(画像左)。サイズはW20×H14×D8cmで重量は160g、容量は2.5Lとなっています。カラーは今回のニュートープグリーンとブラックを展開していましたが、現在はブラック1色のみ。ボックスシルエットのスッキリしたデザインが特徴です。
アークテリクス マカ2(現:マンティス2)
実際に使って違いを比較
見た目は異なれどスペックはほぼ互角。さて、それぞれどれほどまで異なるのか、詳しく解説します。まずは収納機能からです。
(1)収納スペースは「マカ2」が多く配置
マカ2は、メインコンパートメントに小さいポケットと、仕切りを挟んで1つの収納スペースがあります。これだけでも十分収納機能が備わっていますね。
フロントポケットにはキーフックが入っており、鍵や財布など大事な貴重品を落とさないように固定できるようになっています。
さらに、身体に接する内側にはスマホを収納できるポケットも配置。これによってわざわざファスナーを開けなくても、スムーズにスマホを取り出せます。マカ2の魅力は収納面にあります。
対してエレクトラトートSは、メインコンパートメントには仕切りやポケットがなく、収納スペースがシンプルです。
フロントポケットもキーフックはなく、奇をてらうことのないデザイン。また、スマホを入れるポケットもないため、2つの収納機能しかありません。よって、収納機能はマカ2が優れていました!
(2)収納力も「マカ2」が優秀
次に大事な収納状況を見てみましょう。最初にマカ2のメインに350mlのペットボトルを2本入れてみます。
ご覧のとおり余裕をもって入れられました。フロントポケットも手が問題なく入れるほどゆとりがありました。
普段使いで使うことを想定し、なじまりさんが長財布、コンパクトウォレット、スマホの3点を収納してみました。マカ2はこちらも問題なくすっぽりと収納できています。
対してエレクトラトートSは、2本のペットボトルを入れるとこれでジャスト。むしろフロントポケットにはあまり隙間がなく、貴重品などを入れるにはやや窮屈な印象でした。
長財布、コンパクトウォレット、スマホの3点の収納は問題なく収納できました。しかし、3点に加えて350mlのペットボトルを入れてみたところ、マカ2はまだ余裕があった一方で、エレクトラトートSは限界でした。よって、収納状況を見てもマカ2が優秀と言えます!
マカ2の収納力が優れているワケ
収納機能が高いだけでなく、ものを入れた際にも優れていたのはなぜなのでしょうか。その秘密はマチにあります。マカ2を裏返してみると、思ったよりしっかりとした厚みがありました。
元に戻してみると、ポケットとマチは別生地を使用しており、独立した形状になっています。
一方のエレクトラトートSは、底にタックを入れることで少しマチができていますが、ほぼないと言っていいでしょう。従って、マカ2の収納力が優秀である理由は、マチを出すために別生地を使っていることにあります。
(3)ロゴは「エレクトラトートS」が控えめで服装を選ばない
収納力はマカ2に軍配が上がりましたが、エレクトラトートSにもいいところはあります。まずはロゴ。マカ2のロゴは白糸で刺繍されており、目立つように作られています。
一方のエレクトラトートSのロゴはブラックのプリント。近くで見るとわかりますが、ある程度距離を置いてみるとザ・ノース・フェイスのものとはわかりません。ブランド愛が強い人ならいいですが、主張の強いアイテムは服装を選ぶ場合があります。
よって、エレクトラトートSの控えめなロゴはカジュアルな服装でも本気のアウトドアファッションでも合わせやすく、使いやすいことが言えるでしょう。
(4)ファスナーの操作性は「エレクトラトートS」が上
次にファスナー。マカ2は良くも悪くも一般的なもので、生地を噛むことはなさそうですが、あまりこだわりを感じない印象。
ファスナーのテープは剥き出しになっていて、いざ雨が降ったら中に入ってしまわないか心配になります。
一方のエレクトラトートSはボディに対して大きめのビスロンファスナーを採用。マカ2より滑らかで操作性は抜群。グローブをつけた状態でも動かしやすい印象です。
また、フロントポケットのファスナーはデザインを崩さないように埋め込まれた構造になっており、雨が降ってもファスナーのテープから水が入りにくそうです。
この点でもデザインに力を入れているのがわかります。
(5)ショルダーストラップの質は「エレクトラトートS」が優位
肩にかけるショルダーストラップは使ううえで大事なポイント。幅は両者ともに同じ21cmですが、質感が大きく異なります。
マカ2は光沢のないザラッとした質感のナイロン素材で、長時間背負っているとやや痛くなってしまいます。
一方のエレクトラトートSは、ツルッとした滑らかな肌触りで、擦れても痛いとは感じません。移動したり荷物を取り出すために前に出したりする際に、エレクトラトートSのほうが身体への負担をかけない点で優秀と言えます。
そのほかに気になったところもチェック
マカ2にはバックルがついており、ショルダーバッグにしたりウエストバッグにしたりと使い方をスムーズに変えられるのですが、使ってみると少し厄介なんです。
左掛けで実際に試すと、このバックルが目立ちます。また、バッグを前にしてかけるとバックルが服のジャケットや胸ポケットにあたり、気になることが多々あるんです。
また、ストラップを外して本体に入れることでポーチのようにも使えますが、バックルがあることで膨らみが出てしまいボコボコした印象。美しいとは言えません。
対してエレクトラトートSはバックルがない代わりに自在があるだけ。
実際にかけてもあまり邪魔には感じません。ストレスを感じないのはかなり重要なんですよね!
また、バッグとの接合部は両端ともフック部品がついていて、すぐに取り外すことができます。
フックを外せばスッキリとしたポーチとして使えます。この手軽さはエレクトラトートSのほうが素晴らしいと感じました。
マカ2とエレクトラトートSを比較した結論
ということで、よく似たマカ2とエレクトラトートSを徹底比較してみました。まとめると、以下の結果となります。
色々と比べてみましたが、「バッグだから収納力が高いほうがいいでしょ!」という人もいれば「使い勝手がいいほうが大事でしょ!」という人もいると思うので、結論としては、用途や重視したい項目にあったものを選ぶのがいいでしょう。
マカ2(現:マンティス2)もエレクトラトートSもアウトドアショップや直営店で販売されているので、店頭で実際に試して、ご自身にあったものを購入してみてはいかがでしょうか。
アークテリクス マカ2(現:マンティス2)
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