さて、たっぷりと二束近くの薪を燃やして、そろそろ終わりの時間が近づいてきました。薪が燃え尽きても高温の熾火がたくさん残っているため、最後までじっくりと燃えていきます。
そのまま放置しておけば、塊の炭はほぼ残らず、細かい灰だけになっていきます。燃焼力が低い焚き火台だと、終わる頃に火力が弱まり、塊の炭の状態で残ってしまうものもあるんですよね。
この状態まで燃やしきれば難燃シートに包んでサッと灰捨て場に運べるので、後片付けがとても簡単。二次燃焼でしっかり燃えてくれたので、灰の量自体が少ないのも助かります。
燃焼による歪みは?
鉄板がそれほど厚みがないので、始める前は焚き火の熱で反ってしまうんじゃないかと若干心配だったんですが、終わってみれば火床が多少反った程度。
他のパーツも熱による焼けはありますが、変形などは特に見られませんでした。素材がステンレスでサビに強いので、汚れが気になる場合は水で丸洗いもできちゃいます。
6,578円というリーズナブルなDCMの焚き火台は、噂に違わぬコスパ良好で燃焼力の高い焚き火台だというのを実感できました。
ヘキサファイアピットの気になったところ
総合的に判断するとかなり優秀な焚き火台ではありますが、あえて挙げるならここが気になる、というところがいくつかありました。
“二次燃焼ならでは”の炎の動きが少ない
写真は、王道の二次燃焼焚き火台、ソロストーブ「レンジャー」の炎。周囲の穴から噴き出す綺麗な二次燃焼の炎が印象的ですね。
使用前、筆者の頭の中にはこのような二次燃焼のイメージがあったんですが、「ヘキサファイアピット」では時折部分的に噴き出す程度。ここまで周囲をぐるりと囲むように燃えることは無く「ちょっと燃え方が物足りないな」と感じる方もいるかもしれません。
市販サイズの薪の長さだと、はみ出す可能性大
市販の薪のサイズは30〜40cm程度のものが一般的。この手の長さの薪を入れると、へキサファイアピットにくべると、ご覧の通り大幅にはみ出してしまいます。
この状態でも燃やせないことはないですが、煙が出てしまうので、せっかくの二次燃焼効果が半減してしまいますし、燃えた薪が外側に落ちてしまう危険も……。
のこぎりで焚き火台に収まる長さにカットするなど、加工して焚き火することをおすすめします。
本体の底面と地面との距離が近い
火床の部分は底上げされているとはいえ、地面からの距離はおよそ10センチ程度。上昇気流を生み出す空気穴から、細かい炭や灰が落ちることもあります。
焚き火の熱が地面に伝わって地面にダメージを与えてしまう可能性があるので、念のためブロックなどで高くして、地面を保護する難燃シートを敷いて使用しましょう。
高コスパで燃焼力も優れたDCMのヘキサファイアピット
人気の二次燃焼焚き火台ソロストーブ「レンジャー」と比べて若干燃焼力のインパクトは劣るものの、価格はなんと約5分の1! しかも分解できてコンパクトになるというメリットもこの焚き火台の大きな特徴だと思います。
携帯性やコスパ重視で気軽に二次燃焼を楽しみたいというニーズにフィットしそうな、DCMの「ヘキサファイアピット」でした。
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※店頭販売の場合、店舗によって取り扱いのない場合があります。