キャンプ場で深刻化するゴミ問題。私たちにできることは?
キャンプで楽しんだ後、大きなゴミ袋がたくさん出ていませんか? キャンプ場によってはゴミ置き場がありますが、分別されていなかったり大量に置かれかれているなど、管理人さんたちが困っているという話もよく聞きます。
ゴミを減らす努力、できるはず!
実際、利用者のマナーが悪く閉鎖してしまったキャンプ場もある程、ゴミ問題は深刻化しています。多くの人が憩いの場とする自然豊かなキャンプ場を守るために、ゴミをなくす・減らす行動をはじめませんか?
というわけでこの記事では、ゴミを出さないための7つの工夫と、それを実践するためのアドバイスをまとめます。キャンプはもちろん普段の生活から取り組めるものも多いので、「うちってゴミが多いかも……?」と感じている方こそチェックしてみてくださいね。
ゴミを出さない7つの工夫とTO DOリスト
1:食材やモノを買い込みすぎない
キャンプ場に着いたら買い物に行けないからと、必要以上に食材を買い込んでいませんか? 途中お店に立ち寄ると、衝動買いや無駄なモノを買ってしまうことも。
結局食べきれなかったり後々使わなかったとゴミになってしまわないよう、必要以上の買い込みは控えたいですね。
エコバッグ持参はプラスチックゴミ削減のための常識になりつつありますね。バッグは防水性のあるものだと、水に濡れがちなシーンが多いキャンプでも安心です!
2:丸ごと使いきれる食材を選ぶ
生ゴミの多くは野菜の皮やキノコの石づきなど、下処理で発生するもの。それを減らすには、丸ごと食べられる食材やメニューを選ぶのが近道です。
ジャガイモ・人参・大根・カボチャなどは皮ごと食べた方が栄養価が高いうえ、下処理の面倒がなくなる上にゴミも削減!
ダッチオーブンを使った「丸ごと蒸し野菜」など、キャンプならではの豪快なメニューにチャレンジしてみるのも良いですね!
3:自宅で下ごしらえしておく
食材の皮を剥いたり、袋から出してジップロックやタッパーに漬けておいたり。こうすることでゴミが減るのはもちろん、現地でスムーズに料理ができます。
新品の調味料類は、キャップ付近のゴミを取り除いておきましょう。
野菜の皮やヘタ、芯などを煮出して作る「ベジブロス」もオススメ。作り方は、野菜クズと水とお酒を入れて弱火でじっくり煮込むだけ。ポトフやカレー、翌朝のスープのベースとして応用できます。
製氷機で凍らせて持って行けば、保冷材代わりにもなりますよ!
下ごしらえを済ませておくのはゴミの削減に時短調理にと良いことづくめ。ポリ袋も清潔で安心、マチ付きで使いやすいアイラップがオススメです!
4.使い捨てのモノをやめる
紙皿やプラスチックコップ・割り箸などの使い捨てアイテムをやめるだけでも、ゴミは十分減らせます。おうちで使っている食器やカトラリーと同様に繰り返し使えるものを用意しましょう。
マスクも今や洗って使えるものが多く、ホッカイロも充電式のものがありますね。嵩張ってゴミになりやすいペーパー類も見直しポイントです!
シェラカップは嵩張らずスタッキングできて持ち運びにも◎。手ぬぐいは濡らせばウェットティッシュの代わりにもなるほかケガの応急処置や簡易マスクなど、いろいろ使える万能アイテムです!
5:飲み物は水筒を利用、または作る
紙パックやペットボトルのラベルなども、ゴミが増える要因の一つ。捨てる際もきちんと洗ってから処分するのが基本ですが、それ以前に水筒に入れ替えて持って行くことで、キャンプでのゴミを減らせます。
粉末タイプのドリンクであれば、水出しやお湯を足すだけで現地でも簡単に作れます。お酒もウィスキーや焼酎など、割り物を用意するだけで缶ゴミを減らすことに繋がりますね。
最近導入しているスーパーが増えたリサイクル回収機、キャンプ後に持って行くとポイントが貯まります! ビールや炭酸水持って行くには、密閉性の高いグロウラーがオススメです。
6:「箱から出して」持って行く
箱買いした食材や薪はもちろん、買いたてのキャンプ用品を箱に入れたまま持って行き、現地で捨てる人もいるのだとか。ダンボール類は嵩張りやすく、キャンプ場にとっても大変迷惑なので、事前に開封・処分してから持って行くのがマナーです。
箱をちぎって焚き火に放り込むのは、当然NG! またログキャリーを用意すれば持ち運びも便利なうえに、薪を湿気からガードすることもできます。
7:食べ残しは持ち帰る
キャンプで張り切って料理を作り過ぎたり食べ残してしまうこと、ありませんか? その場合も捨てずに必ず持ち帰りましょう。
また、翌日にアレンジできるよう献立を決めるのも一案。おでんからカレーにしたり、ポテトサラダをコロッケにしたり。残り物を絶品メニューにリメイクして、余すところなく食べ尽くしましょう!
残った野菜やお肉を最後にパパッと焼きそばにして、帰宅後のご飯にしても良いですね。持ち帰りには、こぼれたり漏れてしまわないように密閉できる容器があると便利です!
“ゼロウェイストなキャンプ”を目指そう!
無駄なゴミをなくす(=ゼロウェイスト)という行動は、少し意識するだけで誰にでもできること。まずは無理なくできる身近な工夫から始めてみましょう。
日常的に心がけつつキャンプでも実践することは、豊かな自然や近い未来を守ることに繋がるはずです!