アイキャッチ・記事中画像撮影:筆者
キャンプでの炊飯が、いつまで経っても安定しない…

アウトドアでの炊飯は、自宅とは勝手が違うだけに上手くいかないこともありますよね。とくに、炎の広がりが少ないシングルバーナーで炊くのは余計難しかったり。
誰でも「炊飯上手」になれるやり方、教えます!

そこで今回は、炊飯成功の極意をご紹介。40年を超えるキャンプ歴の中で筆者が実践してきた7つのポイントをおさえれば、誰でも初めてでも美味しいご飯が炊けるはず。
「何度やっても上手くいかない!」という方、せひ参考にしてみてくださいね!
失敗しない極意その1|アルミ製コッヘル(飯盒)を使う

チタン製やステンレス製に比べて、アルミ製コッヘルは熱伝導性が非常に高いため全体に熱が伝わり、黒焦げや半煮えの心配が少なくなります。
形状については、筆者の長年の経験上円筒状がベスト。深さと直径がほぼ同じか、やや直径の方が大きいものが炊飯に向いています。

左は円筒形の英国製逸品コッヘル(メーカー消滅)、右は楕円筒形状のスノーピーク・ワッパー(生産終了品)。
水洗いが困難な場所で使う場合は、こびりつきしにくく、汚れも落としやすいためテフロン加工してあるタイプが便利です。
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LOGOS 23式ハンゴウ(2合)
サイズ | [本体](約)口内寸(幅)17×口内寸(奥行)9.6×深さ7.9×外形幅20.2cm/(約)1.2L [蓋](約)口内寸(幅)17.4×口内寸(奥行)10.3×深さ4.5×外形幅18cm/(約)0.62L [なかご](約)口内寸(幅)16.8×口内寸(奥行)9.5×深さ4×外形幅17.2cm/(約)0.5L |
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重量 | (約)380g |
素材 | アルミ、真鍮、鉄 |
エバニュー 山岳飯盒弐型 EBY636
サイズ | 168 x 深さ80mm(本体) 180 x 深さ45mm(フタ) 165 x 深さ38mm(ナカゴ) |
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容量 | 900ml(本体) 550ml(フタ) 400ml(ナカゴ |
重量 | 370g |
素材 | アルミニウム(アルマイト加工) |
目分量は失敗の元。水量は、しっかり計測しよう

上手にご飯を炊くには、米と水の量を正確に計る容器が必要。米1合は水180mlとほぼ同じ体積になり、米1合を炊くのに必要な水は1割多い200mlが基本です。
このユニフレームのシェラカップのように、1合と200mlの目盛りが入っている便利なものもありますね。

ではさっそく、アルミ製コッヘルとシングルバーナーを使って、2合(ご飯茶碗で約5杯分)のご飯を炊いてみましょう。
ムラなく炊き上げるには、風防があると成功率が上がります。そして熱いコッヘルを持つときのため、綿軍手や革手袋を用意しておきましょう。
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イワタニ ジュニアコンパクトバーナー
サイズ | (幅)約155×(奥行)約155×(高)約127mm |
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収納時サイズ | (幅)約73×(奥行)約68×(高)約109 mm |
重量 | 約274g |
最大発熱量 ガス消費量 | 2.7kW(2、300 kcal/h 相当)、約194g/h |
連続燃焼時間 | 約120分(イワタニカセットガス、FWノルマル使用時)、約115分(パワーゴールド、FWイソ使用時)、約40分(イワタニカセットガスジュニア使用時) |
キャプテンスタッグ アルミ ウインドスクリーン
サイズ | (約)横39.8×縦24cm |
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収納時サイズ | (約)幅8.3×奥行24×厚さ2cm |
重量 | (約)170g |
材質 | アルミニウム合金 |
ユニフレーム 燕三条シェラカップ 300
サイズ | 約Φ11.9×17.5×4.1(高さ)cm |
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満水容量 | 約300ml |
重量 | 約90g |
材質 | ステンレス鋼 |
失敗しない極意その2|米は必ず研ぐ

研ぎ汁には米の栄養素のほとんどが含まれるのですが、失敗を減らすためには研いだ方が◎。米の表面に微細な傷が付き、水が浸透しやすくなるからです。とはいえゴシゴシとやる必要はなく、手やヘラで20回程度かき混ぜればOK。
無洗米を使う場合も1~2回ほど研いだ方がヌカくささが減り、美味しく炊き上がりますよ。最近では湯切り穴つきの便利な飯ごうもありますね。

・1回目の研ぎ汁:汚れなどが含まれるため、米に吸収させないようすぐに捨てます。
・2回目以降:食器洗い用に残しておくのもあり。多少の油脂汚れなら研ぎ汁で落とせます。
・3回目以降:研ぎ汁の濁りが少なくなったら、米研ぎは完了。
研ぎ汁がほぼ透明になれば十分で、今回は米研ぎ4回目でほぼ透明になりました。ちなみに2回目以降の研ぎ汁は、食器洗いにも活用できますよ。
失敗しない極意その3|水は、基本の1割増し

米1合に対し水は200mlが基本ですが、シングルバーナーで小人数分を炊く場合は、水の量をさらに1割増やすと失敗が少なくなります。1合炊きの場合、水の量はおおむね220mlでOK。
ナイフなどを使って、事前に自宅でシェラカップなどに米1合・水200ml・220mlと、3つの印を刻んでおくと便利ですよ。

今回は2合炊きをしますので、水は基準より1割増しの440mlに。目分量は失敗の元なので、軽量カップで正確に測っておくと安心です。
失敗しない極意その4|最低20分間、水に浸す

最低でも20分間米を水に浸しておくのは、失敗しないための鉄則。寒い時期は30分から1時間程度が適当ですが、それ以上だと雑菌が繁殖する可能性が出てきます。とくに真夏は30分以内にしましょう。
水に浸した時間が経つにつれ、米は半透明から白色に変わり少し膨らんできます。米全体が真っ白になったら、加熱準備OKのサイン。今回は気温18℃で30分後に全体が真っ白になりました。
失敗しない極意その5|はじめチョロチョロなかチョロチョロ

炊飯の火加減は「はじめチョロチョロなかパッパ」と言われていますが、シングルバーナー+アルミ製コッヘルの場合は、「はじめチョロチョロなかチョロチョロ」が◎。
弱火でスタートしたら沸騰しても火力を強めず、そのままキープ。そして、風防で囲うとコッヘル全体が温められ、炊きムラが少なくなります。フタとの噛み合わせが緩いコッヘルには重しを載せましょう。
写真ではコッヘルが見えるようにしていますが、ガスカートリッジ部分以外は、なるべく囲うとベター。

火力はちょっとした風などでは消えてしまわないような、安定した弱火をキープ! 炎はコッヘルの底のど真ん中に当てましょう。
失敗しない極意その6|グツグツクンクン法

火にかけてから10~20分経つと、コッヘルからグツグツと音がしてきます。ここからが成功か失敗を分ける重要ポイント。コッヘルから目と耳と鼻を離してはいけません!
時間経過ではなく、「音」と「におい」の変化を嗅ぎ分ける

湯気とグツグツ音が弱くなってきたら、およそ30秒ごとにコッヘルに鼻を近づけクンクンと嗅いでみましょう。ご飯が炊ける甘いにおいに混じり、うっすら焦げるにおいがしてきたら、加熱終了のタイミング。5~10分以内で嗅ぎ分けられれば失敗には至りません。
コッヘルの一部が視界の目一杯になるくらいまで鼻を近づけてクンクンしましょう。鼻とコッヘルの距離は数センチ程度なので、ヤケドに注意!
さて、お米の様子を確認して、さっそく実食! ……の前に、じつは失敗しないための極意があと1つ残っています。