組み立ててみた
お洒落なスタッフバッグから取り出しました。脚のパーツが外れた状態でスタックされています。さっそく組み立ててみましょう。
組み立ては脚をはめ込むだけ
組み立てると言っても、脚を天板にはめ込むだけ。一目瞭然の組立方法で、迷いようがありません。
数秒で組み立てが完了しました。それぞれの辺の比率がいいのか、とても可愛らしく、美しく感じられます。
おや、後方にアルコールストーブとSOTOの名作バーナーが写り込んでいますね。お察しの通り、オラオラsはこれらの熱源を使いやすいように、工夫が施されているんです。その様子は後ほど!
全体をくまなくチェック!
それではオラオラsのディテールをチェックしていきましょう。まずは天板から。
素材はホワイトオークの柾目(まさめ)が採用されています。柾目とは、ストライプの木目が出るように切断された木材。おかげで品のある美しい天板に仕上がっています。サイズは長辺が299mm、短辺が144mm。
真横から。金属や樹脂素材がまったく使用されていない、オール木製の気品が感じられますね。高さは76mm、天板の厚さは10mmです。
真横から、その2。脚の下部はアーチを描いており、なんとも可愛らしい佇まい。なお当記事内では、光の加減により色味の写り方がさまざまです。この写真が実物にいちばん近いので、参考にしてください。
サイズは「○○mm」とか言われてもいまいちピンとこないもの。そこで一目瞭然でサイズ感がわかる写真を掲載しておきます。ペグはエリッゼステークの28cm、天板に載っているのはトランギアのメスティン(通常サイズ)です。
脚の固定パーツは調整可能
脚を固定しているのは、T字型の挿し込みパーツです。もし脚が緩ければ、これをハンマーなどで軽く叩いて、より深く挿し込めばOK。逆にキツければ、天板の内側から押し出すことで調整できます。
金属製の場合は手出しのしにくい接合部ですが、オール木製ゆえメンテナンスは自分で行えます。
一台何役?
それではオラオラsが、どのように活躍するのか見ていきましょう。ビジュアルがいいだけでなく、汎用性の塊って感じの仕様をご紹介していきます。
オラオラsを目の前にすると、まっさきに飛び込んでくるのがこちらの穴。四方にスリットが走っていますね。この穴こそが、オラオラsの実用性を支えています。
アルストがぴったりフィット!
アルコールストーブが、気持ちよくピッタリとはまります。アルストでお湯を沸かしながら、コーヒーを入れるためのカップを天板に待機させる……そんな小洒落た使い方ができてしまうんです。
しかしもちろん、ゴトクは用意する必要があります。エバニューの十字型ゴトクあたりがビジュアル的にはスマートですかね。筆者はアルストでは十字型ではないゴトクを使っており、それはオラオラsの構造と共存できなかったので、写真のハイマウント製を使うことにしました。
ST-310に見事に対応!
天板の裏、穴とは逆サイドの脚の接合部には、半円にくり抜かれた加工が。CB缶にフィットする形状となっています。つまり……
そう、SOTOの「レギュレーターストーブ ST-310」が、見事にはまりました! 穴周辺のスリットは、ST-310のゴトクに対応するためのものだったんですね。思わず「天才かよ……」とつぶやきました。
ST-310をはめ込むと、脚が浮いた状態に。脚を長くするとゴトクに干渉しそうですから、これは致し方のない仕様でしょう。ST-310を使う場合は、脚を外して天板だけでOKです。
なるほど、ST-310と合体したときは、脚を外した方が画になりますね。もともとはこうした製品をイメージしたところから、オラオラsはスタートしたのではないかと思いました。
ちなみにアルコールストーブをはめ込む場合も、脚を外して大丈夫です。それでもアルストが地面にギリギリ触れない構造になっています。
脚を外さずに調理に使うと……?
ちなみに脚を外さずにST-310を使うとどうなるのか? まあ脚が浮いてるぐらいなら大丈夫そうですよね……と思いきや、盲点がありました。
火力調整のツマミを回転させるときに、脚パーツに干渉してしまうんです。ツマミの角度を垂直近くにしたい場合に、困る結果となりました。ST-310を使うときは、素直に脚を外すことにします。
まな板にもドリップスタンドにも!
アルストとST-310を外しても、まだまだ活躍します。天板は木製ですから、まな板にして食材をカットすることも可能。どうしても小さな切り傷が入ってしまいますが、それを味と捉えられるキャンパーなら問題ないでしょう。
また穴にコーヒードリッパーをはめ込み、オラオラsをドリップスタンドとして使うという活用方法もあるようです。