その名も「ECLIPSE(エクリプス)270」。クルマをすっぽり覆い隠すような大きさで、プライベート感抜群です。日本ではあまり見かけないスタイルですよね。
まずは、この独特のスタイルを生み出した、オーストラリアのDARCHE(ダーチ)というブランドについて調べてみました。
ダーチが提案するオージー流キャンプスタイルとは?
「DARCHE(ダーチ)」というブランドは日本でこそマイナーですが、本国のオーストラリアでは25年以上のキャリアがある実力派。ルーフテントやオーニング、テントなどのキャンピングギアを幅広く扱っています。とくに生地の丈夫さやクオリティの高さには定評があります。
そもそもオーストラリアでは、テントを設営するキャンプと同じくらいキャンピングカーやルーフテントを活用したキャンプが一般的。一方で、「SWAG」というオーストラリア特有のソロシェルターを使ったキャンプも人気があります。
共通するのは、どちらも設営が簡単で、気軽に出かけられること。ダーチが提案する、クルマを最大限に活用した自由度の高いオージー流キャンプスタイルは、日本でも今後注目されること間違いなしです。
クルマに取り付けてみた
今回はランドローバーのディスカバリースポーツに取り付けてみます。
取り付け方法は、DARCHEの代理店「SOLID JAPAN(ソリッドジャパン)」の藤原浩さんに教えてもらいました。
エクリプス270を取り付けるにはルーフラックが必要。エクリプス270の本体重量は約28kgなので、ルーフラックの重量制限をよく確認してから取り付けましょう。
これがエクリプス270の本体。畳んだ状態のサイズは約220×18×20cmで、かなりスリムな印象です。
そしてこちらが、付属の金具です。U字金具をルーフラックのバーに引っ掛け、黒いパーツをネジで固定します。
ではここからは、取り付け作業の工程1〜5を見ていきましょう。①このクルマに付いている「FRONT RUNNER(フロントランナー)」のルーフラックは、バーに直接ネジ留めできるタイプなので、U字金具は使用せずに取り付けました。
②黒いパーツを2つ取り付けた様子。
③エクリプス270の本体裏側にはネジが付いているので、これを黒い金具の穴に差し込みます。
④30kg近くあるので、本体を持ち上げるときは2人掛かりで慎重に。
⑤ネジを穴に通したら、裏側からナットで留めます。
これで取り付けは完了! 取り付け方法はシンプルで、DIYに慣れている人なら自力でも問題なくできるレベルです。
こちらは本体を真横から見た様子。ラック上面からの高さは約8cmと、あまり車高が高くならないのが魅力。
横への張り出しもラック側面から約20cmなので、車幅にもほとんど影響しません。
こちらはトヨタ・ハイエースに取り付けた様子。ルーフラックさえあれば、いろいろなクルマに取り付けられますよ。
今回は助手席側に付けましたが、運転席側用の製品もあります。うまく取り付けられるか不安な人は、SOLIDJAPANでの取り付けや、最寄りのカー用品店などへの直送もできるので相談してみてくださいね。
SOLID JAPAN公式ホームページはこちら
実際に設営もしてみた
まずはオーニングを展開
本体カバーのジッパーを開きます。
カバーは本体にくっついているので、そのまま上にまくり上げておきましょう。
本体を固定しているマジックテープ式のバンドを外します。
バンドを3つ外すと、ベロンとすぐに広がりました。
手前のアーム(リア側)を開きます。
次に奥のアーム(フロント側)を同様に開きます。
アームの固定には、付属のバンドを使いましょう。
まずはフロント側のアームを固定。先端の黒いループに、バンドのフックを引っかけます。
広い構図にするとこう。フックをループに引っかけた場所からバンドを伸ばし、生地を展開します。
そしてバンドの先に付いたもう一方のフックをルーフラックの縁(運転席側)に引っ掛けます。
バンドの長さを調節し、しっかりとテンションをかけましょう。
リア側も同様に、アームの先端のループにバンドのフックを引っかけます。
もう一方のフックをルーフラックの縁にかけたら、同じくバンドの長さを調整しテンションをかけます。
一般的なオーニングと比較してかなりアームが太くて丈夫なので、バンドで固定しただけでオーニングはしっかり広がり、たわんだりもしませんでした。
しかし、このままだと本体やルーフに負担がかかるため、ポールでしっかり支えます。
ポールは全6本。3本はアームの下に収納されています。セットで収納できるのは便利。
残りのポール3本は別の袋に入って付属しています。
アームの先端の穴にポールの突起部を差し込み、使用します。
ポールをひねると、長さが自在に調節可能。
垂直にポールを立てます。
これでオーニングの設営は完了です! なんと、設営にかかった時間はわずか3分ほど。
タープなどを設営することを考えるとかなり楽だし早いですね。力も要らないので、女性1人で全く問題なく設営できました。