ステップ④ 蝶番とマグネットを付ける
先ほどのように展開させるため、118mmでカットした箇所に蝶番を付けます。写真の位置に蝶番を置いてください。
次に蝶番の穴に対してネジが入りやすいように、キリで軽く跡をつけていきます。
キリの跡を目印にボンドを薄く塗り、蝶番を貼り付けてからネジで留めていきます。
ネジは多少余裕をもたせるくらいの締めでOK。強く締めすぎると蝶番に引っ張られて噛み合わせが悪くなる場合があります。
次に、展開した状態でマグネットを付けていきます。写真のように側面の中央あたりに、マグネットを埋め込む溝を作ります。
キリや彫刻刀でも可能ですが、ドリルを使うと手早くキレイにできます。
このときに使ったドリルの刃は竹用ドリルの6mm。マグネットが6mmなのでぴったりの溝を開けることができます。深さはマグネットの厚みに合わせてマスキングテープで目印をつけています。
穴が開いたら溝にボンドを少量流し込みます。ボンドの量を加味してマグネットの厚みよりほんの少しだけ溝を深くしています。
ボンドの上からマグネットをはめ込みます。このときに側面とマグネットが並行になるようにしてください。マグネットを埋め込み過ぎると磁気が弱くなる原因になります。
ボンドが乾いたら、先ほど埋め込んだマグネットの上に鉛筆の芯をカッターで削り粉を落とします。
そして一回蝶番を閉じます。
すると、対となるマグネットの埋め込み位置に鉛筆の粉が付くので目印にします。
あとは先ほどと同じように目印の箇所に溝を開けボンドを少量流し込み、
マグネットを埋め込みます。
余っているパーツDを扉にしていきます。蝶番を付ける位置は写真を参考にしてください。上から40mmでカットされている少し下にひとつ。下から25mmくらいのところにひとつです。
付け方は先ほどと同じように、キリで跡をつけて、ボンドを薄く引いたあとにネジで留めます。
これで扉が付きました。次に、扉にもマグネットを付けていきます。
枠側の上から40mm、下から40mmの2箇所にドリルで溝を作り、ほかのマグネットと同じようにボンドを流し込んでください。
側面と並行になるようにマグネットを埋め込みます。指のはらで優しく撫でると埋め込まれすぎず、ちょうどよかったですよ。
対のマグネットの位置を、先ほどと同じように鉛筆の粉をマグネットの上に落としてから閉じることで、目印をつけます。
あとは同じ要領で、目印がついた箇所にドリルで溝を作ります。
ボンドを溝に流し込み、マグネットを埋め込みます。
ステップ⑤ 中板をはめ込む
パーツCを中板としてはめます。最初にカットしたサイズはきつくて入らないようになっています。
中板はボンドを使用せずにはめ込みだけで支えるので、ヤスリでちょっとずつ削ってサイズを調整していきます。
収納予定のスパイスのサイズに合わせて中板の位置を調整します。
ぐっと手で押して中板をはめ込みます。ここで最初にカットした118mmが活きてきます。
スパイスの高さと中板の厚みを考慮して、中板が切り込みのちょうど下にくるようになっているんです。これで展開する際も中板が邪魔しません。
ステップ⑥ カンナ・ヤスリがけと塗装
出っぱって引っかかる箇所があれば、カンナやヤスリを使って削り調整します。
最後に塗装です。みつろうクリームとウッドワックスを使います。
みつろうクリームとウッドワックスを混ぜながら指でまんべんなく塗っていきます。@hatanaka.famさんにも手伝ってもらいながら塗っていきました。
あとから塗装しにくい部分は、ステップ②の貼り付け前に塗装してしまってもOKです。
ついに1セット完成です!
もうひとつ作れば、風防の役割も果たすスパイスラックになります。2セット目は斜めカットと扉の付け位置を逆にすると対になって使いやすいですよ!
ちなみにDIY初心者の筆者が1セット作るのにかかった時間はおよそ2時間。DIYが楽しかったのであっという間でした!
さっそくキャンプで使ってみた!
2セット作ったものをさっそくキャンプで使ってみました。バーナーの前に置けば、スパイスラックが風防にもなってくれるんです。右側のスパイスラックは背の高い瓶用にアレンジしましたよ。
こうやって2つのスパイスラックを並べても風防になります。即席のコンパクトキッチンですね。
※風防として使用する場合、バーナーの炎から十分に安全な距離を取って使用してください。また、強風時には使用を控えましょう。
このように並べればコンパクトにできます。場所をとりたくないない場合はこのスタイルがおすすめです。
変形するスパイスラック、ぜひチャレンジしてみて
いかがでしたか? 最初はどうなるかと思いましたが、DIY初心者の筆者でも難なく作ることができました。できあがったスパイスラック兼風防はさっそくキャンプで愛用しています。みなさんもぜひチャレンジしてみてください!