焚き火に欠かせないアイテムとは?
焚き火台、サイドテーブル、手斧、ファイアーブラスター……今やその専門店ができるほど焚き火アイテムは百花繚乱状態。あれもこれもと欲張りたいところですが、そもそもどれを選ぶべきか迷ってしまう方も多いのでは?
そこで今回は焚き火を愛してやまない3人の先輩キャンパーに、これだけは欠かせないという“焚き火三種の神器”を教えてもらいました! ぜひこの冬の焚き火グッズ選びの参考にしてみてくださいね。
オレの三種の神器~38explore 宮崎秀仁さんの場合~
最初の先輩はガレージブランド「38explore」主催の宮崎秀仁さん。通称“ミヤさん”は、仕事とプライベートを合わせるとなんと年間150泊以上もキャンプをしているのだとか。
「焚き火は嗜好品。お酒を美味しく飲むためには欠かせません(笑)」と言うように、四季を通してさまざまなシチュエーションで焚き火を楽しんでいるそうです。そんなミヤさんの必携アイテムとは?
【三種の神器 其の一】サンゾクマウンテンのデルタス
3年前に購入して以来、焚き火の時に欠かさず使っているというのがサンゾクマウンテンの「デルタス」(購入時価格:4万円前後)。アイアン素材でできた三角形の天板3枚と、長さの違う脚計18本がセットになった同ブランドの人気モデルです。
コンパクトにまとまるので積載に優しく、アイディア次第で用途は無限大です! 焚き火まわりで使うサイドテーブルとして、熱々のケトルや薪を置いたりするのはもちろん、シーズニングを行えばグリルとしても使えます。
先日は車がスタックしたときに助けられました(笑)。使い方はご想像にお任せします……。
「デルタス」について詳細はこちら
【三種の神器 其の二】アイアンクラフトのアイアンプレート
焚き火調理の相棒として挙げてくれたのが、アイアンクラフトの「アイアンプレート」(購入時価格:1万8000円)。鍛造製法で作られた鉄のフライパンはスキレットよりも薄くて軽く、強いのが特徴。
熱伝導性が良く冷めにくいので、一気に加熱をするステーキや水気を出したくない食材の調理に適しています。
焚き火で熱々にして、ごっついステーキ肉をドン! 両面を短時間で焼き上げたら、焚き火から外してそのまま放置します。すると、安い肉でも激ウマに変身してくれるんです。
「アイアンプレート」について詳細はこちら
【三種の神器 其の三】38exploreのA38grate
3つめは今秋にリリースしたばかりの、38exploreとアシモクラフトのコラボレーションで誕生した「A38grate」(販売価格:1万6000円)。
小さなサイドテーブルとしてはもちろん、ウッド部分を外せばバーナースタンドに、スチールの天板部分は焚き火台の五徳としても使える一石三鳥なアイディア商品です。
「こういうのがあったらいいな!」という思いをカタチにした商品です。これが完成してからは、キャンプに持ち込む焚き火道具が減りました。ソロキャンパーには特にオススメしたいアイテムです。
「A38grate」について問い合わせはこちら
オレの三種の神器~OUTDOOR SHOP DECEMBER 菊地大二郎さんの場合~
続いての先輩は、山形発の人気アウトドアショップ「OUTDOOR SHOP DECEMBER(以下、DECEMBER)」のオーナー・菊地大二郎さん。アウトドア好きが高じて東京から山形へ移住し、現在はショップ運営の傍ら、狩猟やキャンプといった趣味を謳歌されています。
ご自身のブランド「ダイス」も人気で、いずれも菊地さんの“欲しい”をカタチにしたもの。そんなこだわり派の菊地さんの必携アイテムがこちらです。
【三種の神器 其の一】スノーピークの焚火台M
10年以上前に購入したスノーピークの「焚火台M」(購入時価格:1万2000円前後)は、いまでもキャンプの現役選手。当時は焚き火台という商品自体が少なく、限られた選択肢から選んだというのが購入経緯だそうです。
コンパクトに折りたためるので、気軽に持っていけるんです。Mは大きすぎず小さすぎず、ちょうどいいサイズ。シンプルなデザインで頑丈。ラフに扱ってもなんともないところが気に入っています。
スノーピーク 焚火台 M
【三種の神器 其の二】ダイスのギア&ログキャリー Mサイズ
2つめは6年前から愛用しているダイスの「ギア&ログキャリー Mサイズ」(販売価格:1万1900円)。
ダイスはDECEMBERのオリジナルブランドで、このキャリーは菊地さんがアウトドアでの“運ぶ”にこだわって製作した逸品。持ち手部分には削り出しの楢(なら)を使うなど、シンプルながらディテールにこだわって作られています。
ボックス型のシンプルなデザインで、薪を運ぶという行為を忠実にこなしてくれます。布製で軽量でありながら自立するので、運搬だけでなくストッカーとしても機能してくれます。
【三種の神器 其の三】ホワイトルームスタジオのウインドスクリーン
3つめは焚き火の大敵、風を防いでくれるホワイトルームスタジオの「ウインドスクリーン クラシックキャンバス WIDE 600」(販売価格:3万6800円)。ホワイトルームスタジオはDECEMBERが手掛けるブランドで、タープやウインドスクリーンをオーダーメイドできるのが特徴。
菊地さんはコットン100%の素材がベースの、幅600×高さ110cmのサイズを愛用されています。
東北地方でキャンプしていると、真夏以外の夜は冷え込むことがほとんです。ウインドスクリーンがあると焚き火の暖かさをより感じることができるので、暖を取りたい季節の焚き火には欠かせないアイテムです。
「ウインドスクリーン クラシックキャンバス」について詳細はこちら
オレの三種の神器~iLbf(イルビフ)堀之内健一朗さんの場合~
最後にご登場いただく先輩は、焚き火専門店「iLbf」のオーナー、堀之内健一朗さん。通称“ホリケン”さんは、焚き火好きが高じて新三郷に店をオープンして以来、様々な商品を見て触ってきたまさに焚き火道具の伝道師的存在。
今回のトリを飾っていただく、ホリケン先輩にとっての三種の神器はこちら!
【三種の神器 其の一】ペトロマックスのファイヤーボウル
ホリケンさんが3年前から愛用している焚き火台が、ペトロマックスの「ファイヤーボウル fs56」(購入時価格:1万5000円)。3本脚を取り付けるだけで設置が完了するシンプルな構造で、焚き火台としてはもちろん食材を焼く鉄板としても使える人気のモデルです。
近年直火NGなキャンプ場が増えていますが、この焚き火台はほぼフラットな形状のため、直火に近いスタイルにできる点が気に入っています。焚き火台を使うと薪の組み方に制約を受けることが多いんですが、これだと自由に組めるんです。
ペトロマックス ファイヤーボウル
【三種の神器 其の二】グレンスフォシュのラージスプリッティングアックス
2つめは、グレンスフォシュの「ラージスプリッティングアックス」(購入時価格:2万4000円)。1902年から斧を製造しているスウェーデンの老舗メーカーで、今でも一人の職人が一本一本を手作業で作っているのが特徴です。
刃の作りに伝統を感じますし、その趣が男心をくすぐります。力まずに芯を捉えれば薪が爽快に割れてくれるので、5年くらい愛用しています。
グレンスフォシュ ラージスプリッティングアックス
【三種の神器 其の三】達薪の樫
そして最後に紹介してくれたのが、iLbfで販売されている達薪シリーズの「樫」(販売価格:1kgあたり160円前後)。焚き火にこだわるホリケンさんが、いろんな薪を燃やして辿り着いたこだわりの薪です。
この薪との出会いが、焚き火ライフを豊かにしてくれました。樫の木は乾燥に時間がかかりますが、手間を掛けているだけあって燃焼効率も抜群。焚き火が楽に楽しめるようになりました。
「達薪」について詳細はこちら
焚き火のカタチは三者三様
一言で焚き火といっても、そのスタイルも必要な道具も三者三様でしたね。自分の焚き火スタイルと照らし合わせてみて、先輩たちの三種の神器を取り入れてみてはいかがでしょうか?