冬の楽しみは、大人な焚き火にあり
キャンプデビューは幼稚園の頃。もう50年以上も前の事です。
その頃のキャンプ場は直火が当たり前で、到着すればまず薪(たきぎ)集めが子供の仕事。焚き火で暖をとり飯盒を炊く。夜になれば焚き火だけが唯一の遊び。小枝の先に火を点けて、振り回しては父に叱られていた事を思い出します。
火遊び好きな幼稚園児は、そのまま大人になり、いつでも焚き火のできる静かな森へと移り住むようになりました。
ここでの暮らしは薪との共生です。ナラやヒノキの原木から作った薪は、薪ストーブ用に、森に散乱している枯れ枝や落ち葉、倒木は焚き火用。朽ちゆく木を真っ白な灰にして成仏させる。それが森の恵に対するささやかな感謝の念でもあります。
焚き火の楽しみは、薪作りから始まっている
日頃は薪を大量に作るためチェンソーや斧などの道具が必需品ですが、今回はナイフひとつで焚き火を楽しむ方法をご紹介したいと思います。