思い通りにいかないのは当たり前、そのことを自然から教わる
自然はもうひとつ、わたしに少しずつ変化をもたらしています。
思い通りにならないと自分を責める癖があったのですが、自然の中では思い通りにならないことばかりに見舞われます。だって火を熾すことさえ難儀してしまいますから。
そうすると思い通りにならないことが当たり前、もしも思い通りになったら喜びを感じることができます。このような経験のおかげで、日々の生活の中での物事の捉え方も少しずつ変化してきているのかなと思います。
生活の基本は「衣食住」と言われますが、自然では「衣食住炎」
さて焚き火の話に戻すと、炎は癒し効果だけでなく人間にとってなくてはならない大きな役割を持っています。
暖をとる、料理をする、灯りにするなど知らず知らずのうちにわたしたちの生活基盤となっていますが、キャンプではその恩恵を直に受ける場面が多く、炎のありがたみを最大限に感じることができるのではないでしょうか。
きっとキャンパーのみなさんに焚き火好きの方が沢山いらっしゃるのは、こういった理由があるからでしょう。
わたしはキャンプを始めたころからメタルマッチと麻紐、そしてロウ漬けした割り箸を使っているのですが、いつかは現地で採取する自然の材料だけを使った「きりもみ式の火起こし」に挑戦してみたいですね。
より一層、炎のありがたみを感じることができ、焚き火の見方も変わるのではないかなと思っています。
人それぞれのリセットスイッチ、あなたも見つけてみませんか?
このコラムを読んでくださっているみなさんはストレスを抱えたとき、どのようにリセットされていますか?
お酒を飲んだり、カラオケしたり、誰かと話したり、映画を観たり、きっとそれぞれの解消法をお持ちだと思います。中には自分のリセットスイッチが見つけられなくて、いつも心がギュウギュウしている方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方はぜひ野に出て、自然の中にある「1/fゆらぎ」に包まれたひとときを、焚き火とともに楽しんでみてください。体の中心からじわじわと鎖が解けていくような、積もった重石が取り除かれていくようなそんな気持ちを味わえるのではないかと思います。
まずは野に出て癒しの恵みに包まれてみよう!
さて第四回目のアウトドア女子ヒミカのコラムはいかがだったでしょうか? 今回は道具というよりも、わたし自身の内面について少し書かせていただきました。
それでは次回もお楽しみに。