メスティンを磨くと、こんなカッコよくなる…!
アウトドアギアのDIYやカスタムといえば塗装がポピュラーですが、”磨き(ポリッシュ)”という方法もなかなか遊べます。インスタではこんな面白いメスティンを発見!
投稿者のキャンパーにインタビュー
メスティンで”磨き”を楽しんでいるキャンパーの@akubida19 さんに実際にインタビューしてみました。
方法から動機まで、いかにこのピカピカなメスティンを楽しんでいるのかじっくり聞いてみましたよ。
「メスティン磨き」のやり方【6ステップ】
見慣れたメスティンが一変する”磨き”、やってみたいと思いませんか? 難しそう? 大丈夫です。
@akubida19 さんに伺ったやり方をご紹介するので、皆さんもぜひ愛用のメスティンでトライしてみてくださいね。
用意する道具たち
●軍手等の手袋・養生用の新聞紙等
●ブルーマジック メタルポリッシュクリーム
(又は画像左下のピカール等の金属用研磨剤)
●ウエス(布)(※多目に用意)
●耐水ペーパー ♯1500~♯2000
●アテ木(なくてもよいですがあると楽です)この5つの道具たちで私は磨きました。
基本装備は塗装の仕上げに近い内容です。手袋は手の保護と動かしやすさの兼ね合いがポイント。薄いゴム手等だと細かい調整がしやすくなります。
アテ木は手のサイズに合わせて握りやすいものを選ぶと効率が上がります。ホームセンターの木っ端コーナーで数10円からゲットできます。養生テープはちゃんとしたものを選ぶのはコツ、ビニールテープ等はNGです。
【磨く前に】余計な油分を拭き取る
まずは、作業に入る前に台所用の中性洗剤などで軽く洗います。
ここは塗装と全く同じ工程です。洗浄して油分を落とします。汚れがひどくない場合にはパーツクリーナー等でもOK。
「磨き」作業に入る前の準備として、脱脂は必ず行いましょう。
STEP.1 耐水ペーパーで軽く擦る
バリ取りを兼ねて#1500から#2000番程度の耐水ペーパーで全体を軽く擦ります。
初めは目が粗めのペーパーからスタートして、#2000番程度まで追い込むのがいいと思います。
STEP.2 水洗いをして乾かす
5分程度擦った後、しっかり水洗いをして十分に乾かします。
STEP.3 ブルーマジックを塗り込む
ここから磨き作業に入ります。まず、ブルーマジックを蓋表面に適当に塗りこんでいきます。
このブルーマジックは、主に自動車整備業界で使われ、ホイール磨きに使われることで有名な商品。金属の錆びや汚れを簡単に落とすことができるアメリカ製のクリームです。
STEP.4 アテ木を利用してしっかり擦る
アテ木にウエスを巻いて、ブルーマジックを塗った表面が黒光りするまでしっかりと擦ります。
STEP.5 ウエスで磨きながら3~5の作業を繰り返す
綺麗なウエスで磨きながら拭き取り、3~5の作業を何度か繰り返します。
10分から15分程度作業を進めると、鏡のように顔が映り始めます。
ブルーマジックのような金属磨き剤を塗り込んでウエスで磨く、あとはこの繰り返し。この基本動作で色んな金属がピカピカに!
さぁ最後に仕上げのSTEP.6です!
STEP.6 綺麗な布やペーパーで拭き取って、完成!
磨き作業がおわったら綺麗な布で拭き取り作業を行います。
拭き取り用の布は多めに用意して、こまめに交換しながら汚れをのばさないように拭き取っていきます。
最後にもう一度中性洗剤で綺麗に洗って完成です。
磨きに納得のいく落としどころを見つけたら清潔な紙ウエスで拭きとります。基本的には汚れを残さず拭き取ったら完成ですが、アルミポリッシュの場合ガラスコーティング剤で保護するという作戦もアリです。
ブルーマジック メタルポリッシュクリーム 550g
注意点はありますか?
磨くだけの作業なので特に注意事項はありません。手が汚れるのとブルーマジックの匂いがきついことくらいですね。
とくにメスティンは磨きやすい単純な形なので時間と根気があれば誰にでもできると思います!
どのくらいの時間をかけているんでしょうか?
磨き時間は30分程度です(キリがないので……)。時間と手間をかけるだけ綺麗な仕上がりになりますが、どこまで磨くかは個人の判断になります。
磨きは楽しめるかどうかが勝負。日頃忙しく頭を使っている方にとっては「無になれる」時間にもなりますよ。
どこまで光らせたいか、どこまで時間とエネルギーをかけられるか、この兼ね合いで落としどころを見つけましょう。
投稿者に色々とインタビュー!
そもそも、なぜ磨こうと思ったんでしょうか?
Youtubeでニベア缶の蓋を磨いている「winpy-jijii」さんの動画をみたのがきっかけです。
簡単でとてもカッコよかったのでメスティンでも磨いてみました。
今回インタビューさせていただいた@akubida19 さんは、こちらの動画を見てメスティン磨きをやろうと思ったそう。
確かにDIYやカスタム好きなら思わずもえてしまう動画です。ぜひチェックしてみてください。(「磨き」については後半になります)
メスティン以外に磨いたものはありますか?
・スノーピークのソリッドステーク20
・OD缶
・トランギアのケトル蓋この3つは既に実践済みです。
同じようなクッカーやカトラリーなど、金属ならほとんどのものがピカピカに! OD缶など塗料が塗られているものは、一度塗料をはがすために剥離剤を使う必要がありますが、慣れてしまえば簡単。
磨いてよかったと思ったことは?
磨いただけなので機能的にはまったく変わりませんが、ちょっと手をかけた分やはり愛着が持てますね。
この「ピカピカ」は使っていくと、くすんでいくんでしょうか?
やはり実際に使っている道具なので、くすんだり傷がついたりしてしまいます。なので私は時々、時間を見つけては磨き直していますね。
今回の「磨き」作業は、塗装やメッキと違って磨き続けなくてはいけない宿命を背負っています。逆に磨きを定期メンテと考えられるなら、塗装よりも手軽にベストな状態をキープできます。
強度はどこまで磨くかによりますが、強度を確保しておきたい部位は磨かないという選択肢もありですね。
@akubida19 さん、今回はインタビューを受けていただきありがとうございました!
自分のメスティンを磨いてみない?
身近なアイテムや人と同じアイテムが、スペシャルになってそれ自体をアクティビティとして楽しめるDIYカスタム。塗装に負けず劣らず個性が出るのが今回ご紹介した”磨き”。アルミ製品ならなんでも同様の方法でできちゃうので、ぜひお好みのキャンプギアでトライしてみてください。きっと自分だけのピカピカ~に出会えるはず。
I can come across unknown Mestin if we polish it!
磨けば未知のメスティンに出会える!