子どもたちは遊びの天才
そう決めてからというもの、夕方、行ける時はできるだけ公園に行くようになりました。
当時、息子は4歳児。沖縄県の石垣島から移住してきた土地なので、周りは見知らぬ子達だらけでしたが、顔が知れればだんだんと一緒に遊ぶようになっていきました。
おにごっこやボール遊び、公園で木登りからはじめ、近所の道なき崖をよじ登ったりと、公園の遊具で遊ぶだけではない遊びを一緒にやってみます。
散歩をしては、皆が雑草だとしか思っていなかった野草を食べたり、木の実を口にいれながら歩いたり。
子どもたちは遊びの天才です。
本質は昔と変わらない
花壇の草むらに入り込む。魚役と釣り人役を決めて、落ちている枝を使って釣りごっこ。
火のリスクが無い場所では、枯れ木を集めて焼き芋。
時には危ないことも平気でやるわけです。
それでもできるだけ止めずに見守ることを大事にしていました。
こうした時間を過ごすことで、一つの確信が生まれていきました。子どもは昔と変わらないということ。
環境さえあれば、全身で遊ぶのでした。
都市生活でもやれることはある
まずは自分で出来ることからやってみよう、から始まったいろいろ。
家の庭木を全部、食べ物に変えました。そして庭の鳥、ニワトリを飼って、自宅から出た生ごみで育ててみること。
育て始めて数か月後、はじめて卵を産んだのを見たときは感動したし、人の体温より暖かい卵をアツアツのごはんに乗せて食べたときは、少し涙が出そうでした。
水は水道から出てくるけれど、本来はどこかの河川から取水したものです。
自分の家の近くの水場を調べ、水道が止まっても湧水が採れる場所を探します。井戸もいくつもありました。
一年を通して自宅の半径5キロにある草木で食べられるものをつぶさに探す。
そんなことも子供と遊びながら。自宅周りを遊びつくしていくと都市生活の中でもアウトドア的に生きていけることがわかってきたのです。
これを自分だけでなく、近所の子どもや大人と共有していくことで、暮らしがもっと豊かになるのではないか、そう思うのです。