海に生きる八幡暁の”足元サバイバル”#7~足元にあるアウトドアとは?~
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沖縄県石垣島を中心に活動し、世界の海を渡った数々の記録を持つ八幡暁(やはた さとる)さん。CAMP HACKの連載では、「足元サバイバル」というテーマで語っていただきます。身近にあるものや、身体一つを大きく使いながら生きている八幡さんの人生に触れていきましょう。第7回は、今の子どもたちの日常を、もっとアウトドア的にするためのヒントが散りばめられています。
海の民たちの日常は、自然と常に密接

この記事を読んでいる皆さんは、おそらく外遊びが好きな方が多いと思います。
山、海、川へと繰り出し、街の時間とは違った非日常で思い切り身体を動かしたり、焚火をしたり、ボーっとしたり。過ごし方は多様です。
わたしも見知らぬ世界へと漕ぎだしては、海の民に触れ、心動かされてきました。
彼らの暮らしを見て思うことは、日常の暮らしが、自然と人の関りの中にあることです。
非日常も、遠いどこかではなく、身近な暮らしの中に作り出していました。

満月の月明りであり、豊穣の祭りであり、雨のもたらす恵みでありました。
自然と共に生きることは、自然をよく観察することでもあります。
それは海を渡ることも、陸で暮らすことも同じことでした。
身の回りに目を向けてみると……
しかし自分の街に戻ってみると、自然の上に暮らしがあるのは違いないにも関わらず、子どもの多くの時間は学業やスポーツに費やされ、父母は子育てや仕事で忙しくしている現実があります。身近な自然が、暮らしから少なくなっている?(無くてもいいでしょ!? という声もあると思いますが……)
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