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写風人の駒ヶ根アウトドアライフ#11:焚火で土器と花炭づくり(3ページ目)

気軽に挑戦できる、花炭づくりについて

土器の野焼きは少々専門的ですが、お手軽に出来るのがこの花炭です。「飾り炭」とも呼ばれ、茶道の世界では新年の床飾りに用いられている炭です。

材料は木の実や花だけでなく、果物や野菜など有機物であればそのままの形で炭になります。用意する道具は空き缶とアルミ箔、針金だけです。
焚火 年輪 蓮の根 栗
今回は花炭づくりで最も簡単な栗・蓮・松ぼっくりを使いました。
焚火 炭づくり
材料を空き缶に入れアルミ箔で蓋をして針金で縛り、その上に1ヶ所小さな穴を開けます。あまり火が強いと燃え尽きてしまうので、熾き状態になった頃が最適です。
炭づくり アルミフォイル
暫くすると穴から水蒸気が上がり始めます。水蒸気が収まると熱で分解されたガスも抜け、やがて炭化します。穴から水蒸気が出なくなった頃を目安として、火から取り出しそのまましばらく冷まします。

チャークロスも同じような方法で作れます。(チャークロスとは炭化した布の事で、火打ち石などと併せて火口として使います。)
まつぼっくり 蓮の根
乾燥した状態の松ぼっくりと蓮は10分ほどで炭化します。水分が含まれている栗はやや時間が掛かり20分ほどで出来ました。材料によって炭化する時間が違うので、空き缶には同じ種類の材料を入れるようにしましょう。
松かさ とうもろこし 木の切り株
以前作ったパイナップルとトウモロコシです。パイナップルは勿体ないので底から果実だけをくり抜いて食べています。

残った皮を丸一日干してから火に掛けましたが、炭化するまで1時間以上掛かったと思います。水分の多い果物などは時間が掛かるので、根気よく挑戦してみて下さい。
蓮の根 松かさ とうもろこし くり スキレット
花炭は観賞用だけでなく、空気浄化・消臭・調湿などの効果があるので色々な素材を炭化してみても楽しいのではないでしょうか。このように火は暖や食・灯りだけでなく、ものづくりのエネルギーとして人類に文明をもたらしてきました。癒やされる火、安らぎのある火、それが一歩間違えればとても恐ろしい存在になり得るのです。

キャンプで焚火を見つめるとき、家族や仲間とじっくり火と向き合う時間を持って欲しいと思います。次回は最終回として焚火の総括で締めくくりたいと思います。

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