ヴェイパラックスは当時のイギリスで、1台1台丁寧にハンドメイドされていたもの。大量生産では作れない細部まで手の込んだしっかりとした作りと佇まいが魅力的です。
アーミーグリーンと軍プレートのゴールドの配色、雰囲気があってかっこいいです。このランタンをサイトを灯したら、また特別な時間が過ごせそうな気がしてきます。
1979年よりイギリス軍で採用されていた軍用モデルなので、底面部にブロードアローの刻印と真鍮の軍用プレートがついているんですよと足高さん。
刻印の意味などを知ると、より一層以前使っていた人のストーリーが想像できるのが中古品の魅力のひとつ。そんな気がします!
左側のブラスカラーのランタンがテリー、右側のアーミーカラーがヴェイパラックスのランタン。どちらもイギリスの中古ランタンです。ヴェイパラックスのランタンは2011年より製造箇所が韓国へ移転したためイギリス製はすでに製造が中止。イギリス製は今あるものしかもう買えないということになります。稀少価値が今後も高まりそうなアイテムですね!
とはいえ、ヴェイパラックスは今も韓国製を製造しているので部品も供給しやすい点は安心です(シンプルでずっと使える構造なんです)。燃料はケロシン(灯油)。どこでも手にはいりやすく、なんといってもコストパフォーマンスが最高!
リッター90円ほどで燃料が簡単に入手できるのは嬉しいポイントです。ガソリンに比べて灯油は揮発性が低いので扱いが比較的容易。灯油はご家庭でも使うこともありますし(でも、取り扱いは十分注意!)。キャンプ以外に、もしもの災害の時にも便利かもしれません。
雰囲気は抜群のランタン!でも……?
予熱作業とかポンピングとかメンテナンスとか……難しいんじゃないの? 漠然とそう思っていました。YURIEさんがおもっているよりも簡単ですよとスタッフさん。スイッチひとつの品物に比べたらひと手間かかるかもしれませんが、キャンプの準備の方がよほどたいへんなので、キャンプ慣れしてきた方はクリアできると思います、とのこと。
コールマンのランタンをお持ちの方からは「拍子抜けするシンプルさ」と言われたこともあるんだそう。1900年代前半に、イギリスで圧力式灯油ランタンが登場し、様々なモデルを経てこの形状になっているのでいらないものはついていない、いたってシンプルな構造。
思い描いていたより取り扱いがグンと簡単なイメージになりました。シンプルでかっこいい、燃料のコスパも最高なヴェイパラックス。確立されたスタイルのキャンプをしている人で、人とは違うキャンプギアや、セカンドランタンがほしくなった人からのお問い合わせが多いというのも、うなずけます。