川で最も事故の起こりやすい場所は「中州」
基本的に中州にテントサイトを設けることは大変危険であると言えます。 中州は、上流から流された土が沖積してできたものですから、そこは水の流れる場所、つまり水が引いた川底の一部なのです。上流で大雨が降ったり、治水ダムの放流が行われたりすると、簡単に水没してしまう、テントの設営をしてはいけない場所です。(出典:公益社団法人 日本キャンプ協会)
毎年この「中州」での事故は多発しています。日本キャンプ協会が伝えているように、中州で遊ぶときは陸地ではなく川の中にいるという認識で行動しましょう。
飲酒後の川遊びは避ける
お酒を飲んでいると判断力は当然鈍ります。危険を察知できなかったり、普段泳ぎに自信のある人でも溺れてしまったりと飲酒後の川遊びが事故につながるケースが多く非常に危険です。
水の事故の恐ろしさ
事故にあった人の約半分は死亡
山の遭難事故にあった人の約16%(6人に1人)が死亡または行方不明、交通事故では約1%(100人に1人)が死亡しています。
それと比べると、川と海も合わせた水難事故の統計だと、水難事故にあった50%の人たちが死亡または行方不明となっています。2000人のうち1000人は助かっていないんです。(出典:公益社団法人 日本キャンプ協会)
この数字から見ても水難事故の恐ろしさ、事故を事前に防ぐことの大切さがわかります。
川での水難事故を防ぐためには
安全な場所を選ぶ
まずはテントを建てる場所や拠点をしっかり選びましょう。禁止されている区域はもちろんのこと、人が少なすぎる場所もすぐに助けを呼べないので危険と言えます。テントを建てる際は川に近すぎず、中洲はNGと心がけましょう。
川についての情報を調べておく
「川」と一言で言っても、ひとつの川は、ダム、滝、深い淵、早瀬など複合的にできているもの。川底の深さと流れの速さ、鉄砲水のメカニズム、水温の変化などについて知っておきましょう。