ウッドパネルってどこで使う? メリットを紹介!
ベランダや庭、部屋などの雰囲気を簡単に変えられるウッドパネル。素材が木なので、設置するだけで手軽にアウトドア感を出せるのも人気の理由のひとつです。
ウッドパネルは、ベランダや庭、壁などに取りつけることができます。それぞれの場所に使用するメリットを紹介しましょう。
ベランダや庭で使うと高級感が出る
人工的で冷たい印象を受けやすいコンクリートのベランダや庭も、ウッドパネルを敷くことで、簡単にリッチな雰囲気を演出できます。
ベランダや庭に長時間いることが多い人や、ベランピングを楽しむ人、ガーデニングをする人などにとっては、より一層居心地の良い空間になることでしょう。
壁に使うと温かみのある空間になる
壁にウッドパネルを取りつければ、木材ならではの風合いを壁面に表現できます。シールタイプの壁紙にはない、1本ごとの木の質感や立体感によって、セレクトショップやデザイナーズハウスのような温かい雰囲気に早変わり。
壁の四方全面ではなく、一面のみパネルを貼るだけでも部屋に違った雰囲気をもたらしてくれます。
ウッドパネルの選び方
ウッドパネルはメーカー、商品ごとにサイズや材質、連結方法などが異なります。
中には切断するのが難しい商品や、重さに耐えられない商品もあるので、設置場所の広さやウッドパネルを敷く目的などを購入前に十分確認し、その用途に応じた商品を購入しましょう。
ここではいくつかの視点から、ウッドパネルを選ぶポイントを説明します。
目的別に選ぶ
大きく分けて、ベランダや庭、部屋の床など下に敷くタイプと、壁面に貼るタイプがあります。壁に貼る場合は必ず壁専用のものを使いましょう。
ベランダや庭に敷く場合は、連結部分が凹凸になっているタイプが簡単でおすすめ。ウッドパネルを定期的に清掃する際に、どのパーツからも1枚単位で剥がすことができて便利です。
素材で選ぶ
ウッドパネルには、天然木と人工木があり、それぞれの特徴を理解することがポイントです。
天然木は、素材ごとに色や木目に違いがあり、無機質なコンクリートの床にも温かみを持たせてくれます。断熱性や保温性も高いため、日が当たるベランダや庭に敷いても年中快適に過ごせます。
ただし、自然の木なので、月日が経つとささくれができて素足で歩くと危なかったり、きちんとした手入れをしないとシロアリなどの虫のすみかになったりする可能性もあるので注意が必要です。
一方、人工木は木粉と合成樹脂を合わせたもので、耐久性に優れているのが特徴。色や柄が同じで統一感があるので、すっきりとした印象を与えます。
ただし、商品によっては濡れると表面が滑りやすいので、雨の日やその翌日は注意が必要です。また、天然木に比べて水捌けが良くないこともあるので、表面に溝が入っているタイプを選ぶと長持ちしやすいでしょう。
形や大きさで選ぶ
床に敷くウッドパネルは正方形がオーソドックスですが、すのこのように長方形のものもあります。
また、壁用だと厚さが1cm未満の細長い板が主流です。床用も壁用も、長方形の縦横の比率はさまざまなので、貼る場所に適した形を選ぶか、デザイン重視で選んであとから端を加工するか、どちらにしてもあらかじめ計画を立てましょう。
細かい加工が可能な商品もありますので、設置場所が複雑な形なら、実際に敷いていきながら形を変えると隙間なく埋めることができます。
取り付け方で選ぶ
ウッドパネルは商品によって、取りつけ方法が異なります。
凸凹をはめ合わせるジョイントタイプはパズルのように互いをはめ合わせるだけで設置できます。
比較的簡単に合わせることができるので設置が簡単。外しやすいため、掃除や手入れもしやすいです。ただし、外れやすい分、耐久性はそれほど高くないともいえます。
一方、穴に差し込むタイプは、耐久性、安定性に優れています。その分、設置には少し手間がかかり、外しにくくなるので、掃除やメンテナンスをする際に面倒に感じる場合も。
それぞれの特性を理解したうえで選ぶようにしましょう。
貼る範囲を確認する
購入前に、必ずウッドパネルを貼る範囲を確認しましょう。細かく敷き詰める場合はパネルを切る場合もあるので、カットが容易かどうかも事前にチェックが必要です。
ネットではまとめ売りと1枚売りの場合があるので、必要枚数を計算し、貼りきれなかったり、足りなくなったりしないように注意しましょう。
また、数ミリですがパネルの厚みが出るので、敷いたあとにドア開け閉めがスムーズにできるか、段差でつまづかないかなども確認をするようにしましょう。
水捌けを確認する
屋外でウッドパネルを設置する場合に気をつけてほしいのが水捌けです。
天然木はもちろん、人工木も水が溜まれば衛生的に良くないので、やはり水捌けの良いものを選びたいところです。
裏面に水抜き穴が付いたものや、人工木だと表面に水捌け用の溝が加工されているものがあるので、購入前に確認しましょう。
塗料を確認する
天然木のウッドパネルの場合、耐候性や耐久性を高めるために塗っている塗料についても確認しておきましょう。
安全性を確かめるポイントのひとつは、建築基準法にもとづく「F☆☆☆☆認定塗料」を使用しているかどうか。
Fは「ホルムアルデヒド」のことで、☆の数が多いほど(最大4つまで)放散が少ないことを示しており、☆が4つの「エフフォースター」が最も安全性が高いといえます。
※参考:国土交通省「建築基準法に基づくシックハウス対策について」
ベランダ・庭用のウッドパネルのおすすめ
ここからは、ベランダ・庭用のウッドパネルのおすすめをご紹介します。
天然木
プロテック 天然アカシヤ木製ジョイントウッドデッキパネル
耐候性・耐久性が高い天然木のアカシアを使用しており、敷くだけで高級感やぬくもりを味わうことができ、温かい印象になります。
裏面がハサミで切りやすいポリエチレン素材のため、敷きたい場所に隙間なく合わせたい人におすすめ。工具が不要で設置できるのもうれしいポイントです。 プロテック 天然アカシヤ木製ジョイントウッドデッキパネル
タンスのゲン アカシア天然木 ウッドパネル
このウッドパネルは1枚あたり30cm×30cmのオーソドックスなサイズです。穴へ差し込んで固定するタイプになります。
天然材のため見た目の統一感は多少薄れますが、その分、表情豊かな木のぬくもりを感じることができます。乾燥や害虫に強いアカシアは、ガーデニングスペースにもぴったりです。
タンスのゲン アカシア天然木 ウッドパネル
オトギノ 天然木ウッドパネル
凹凸連結タイプのジョイントなので、設置が簡単なのがポイントです。また、1枚だけの取り外しも楽にできるので、汚れてしまった際の掃除もしやすいです。
本物の天然杉で作られているので、断熱性にも優れ、1年中快適に過ごすことができます。デザインが4種類あり、異色を組み合わせて凝った雰囲気にしたい人にもおすすめです。 オトギノ 天然木ウッドパネル
ウィルベランダガーデンストア ウッドデッキ匠 すのこタイプ
30cm×60cmのすのこ状で頑丈な作りのウッドパネルです。がたつきも心配ありません。厚みが4cmあるので、置く場所のスペースはよく確認しましょう。
置くだけで設置が完了し、掃除の際も楽に移動できる優れもの。天然木の高級感を十分に活かした商品です。 ウィルベランダガーデンストア ウッドデッキ匠 すのこタイプ
uyoyous ウッドパネル
こちらは独特な模様のアカマツで作られており、1枚毎に色の濃淡に差があります。凹凸タイプのジョイントなので側面から接続することが可能です。
土中や水中に強いといわれているアカマツは、屋外や庭の土の上などに設置するのに適しています。汚れた場合は外して水洗いもしやすく、お手入れも簡単です。 uyoyous ウッドパネル
人工木
杉田エース エス・ウッドパネル
人工木の中でも未利用木材と再生プラスチックを融合した、環境に優しい再生木材を使用。
木材の独自の加工方法によりカットが容易で、複雑な形のベランダや柱、室外機がある箇所などにも形に合わせてぴったり置くことができます。 杉田エース エス・ウッドパネル
アイリスオーヤマ プレミアウッドパネルデッキ PWD-300
こちらはプラスチック製のリサイクル材を使用しています。1枚あたり720gと少し重みがありますが、その分、風で飛ばされる心配は少ないでしょう。
ブラウン・ベージュ・グレーの3種類のカラーを展開しており、異色の組み合わせも可能です。 アイリスオーヤマ プレミアウッドパネルデッキ PWD-300
グッドライフウッド ウッドパネル
表面に溝がついているので水捌けが良く、屋外に適しているウッドパネルです。ジョイントは凹凸連結タイプのため初心者でも簡単に設置が可能。腐りにくく手入れも簡単な人工木は、長く使えて経済的です。
切断する必要がある際は、上部は固いのでのこぎりを使用しましょう。下部はハサミでも可能です。 グッドライフウッド ウッドパネル
モダンデコ ウッドパネル
天然木粉を60%使用した、耐久性に優れた人工木です。耐荷重500kgと丈夫な設計のため、重いテーブルや収納庫を載せても平気です。表面には溝が、裏面には水捌け穴がついているので衛生的にも安心です。
庭の照明などで電気コードを使う場合も、パネルの下の隙間に隠すことができ、見た目がスッキリします。 モダンデコ ウッドパネル
タカラフネ ウッドパネル
人工木のウッドパネルは、補強塗料のメンテナンスが不要なのでシーンを選ばず設置できます。月日が経ってもささくれや割れがないため、庭やベランダで子供やペットが遊んでも安全。
まっすぐに水捌け用の溝がついているので、カットの際も簡単です。1枚約1kgありますが、連結部分は凹凸タイプなのでDIY初心者でも簡単に設置ができます。 タカラフネ ウッドパネル
壁用のウッドパネルのおすすめ
ここからは壁用のウッドパネルを紹介していきます!
AZUMAYA ウォールパネル WALL-101
こちらは壁用のパネルで、木の素朴さと質感を活かしたおしゃれなデザイン。部屋の照明や日光によって凹凸に影ができるのも魅力です。
取りつける際はネジや釘で固定すれば設置可能。部屋を簡単にイメージチェンジすることができます。 アズマヤ ウォールパネル WALL-101
エレメンツ 天然木 ウッドウォールパネル
天然木を利用した柔らかい印象のウォールパネルです。あえて太さ・長さ・太さの異なるパイン材を使用していて、端材風に見えるのがおしゃれ。
セレクトショップやカフェのような雰囲気が簡単に演出できる、おすすめのウッドパネルです。 エレメンツ 天然木 ウッドウォールパネル
エレメンツ ウォールパネル 天然木 サーモオーク
つややかな質感で部屋に馴染みやすい天然木を使用しているウォールパネルです。
1枚のパネルにさまざまな端材をランダムに貼り合わせてあるので、並べて貼っていくだけでDIY初心者でもプロがリフォームしたような仕上がりに。はみ出した部分は手ノコで簡単にカットできます。 エレメンツ ウォールパネル 天然木 サーモオーク
ZENEDL 天然木カフェウッドパネル
軽くて扱いやすい桐の天然木を使用しています。集成材ではありませんが、ひび割れの防止など無垢材の懸念点を解消。
ハサミやカッターで簡単に切断したり、グルーガンや両面テープで貼り付けることができるなど、初心者や女性でもDIYしやすい工夫が施されています。 ZENEDL 天然木カフェウッドパネル
エレメンツ ウッドタイル 壁 シール
こちらは12.8cm×118cm×厚さ4.5mmの細長い板です。サーモ処理という高温の水蒸気を利用した熱処理をすることで、薄く軽い板でも反りや伸縮を防いでいます。
裏面には強粘着テープがついているので、剥離フィルムを剥がして壁に貼るだけで簡単です。 エレメンツ ウッドタイル 壁 シール
ウッドパネルは身近なお店でも買える!
ウッドパネルはインターネットで購入する人も多いですが、近くのホームセンターや100均でも手に入れることが可能です。実際に目で見て商品を選ぶと安心して購入することができるでしょう。
まとめ買いの際は商品によってかなりの重量になるものも多いので、持って帰る場合は重さにも注意しましょう。
イケア
イケアのウッドパネルは天然のアカシア無垢材を使用しながらも、リーズナブルな価格におさえているところがポイント。
天然木は断熱性と保温性に優れているため、夏は表面が熱くなりにくく、冬は冷えすぎないのが特徴です。
サイズ | 30×30×2cm |
素材 | アカシア無垢材, アクリルステイン, ポリプロピレンプラスチック |
ニトリ
天然木の杉を使用しており、リッチな印象に。凹凸連結タイプのジョイント部分も丈夫に作られており、長く使えるウッドパネルです。
サイズ | 30.5×30.5×3.1cm |
素材 | 杉 |
同じくニトリから出ている陶器タイプや人工芝のパネルと組み合わせることも可能ですので、バリエーションがかなり広がります。
サイズ | 30×30×2.6cm |
素材 | ポリエチレン |
ダイソー
安いもので済ませたいという人にはダイソーの商品がピッタリ。ガーデニングやちょっとしたアクセントに使うと雰囲気が明るくなります。
税別200円とリーズナブルなものの、穴やジョイントする部分はなく、置くだけになるので別途固定をする必要があります。
サイズ | 30×30×2.5cm |
素材 | 天然木(桐) |
ウッドパネルを使うときの注意点
ウッドパネルを設置する際や使う際に気をつけておくべきポイントをご紹介します。
経年劣化することを理解する
天然木はもちろん、人工木であってもやはりいずれは経年劣化していきます。屋外は太陽光や雨風に晒され、ベランダや庭も人が乗ることで負荷がかかりやすい場所です。
購入してそのまま放置するのではなく、古くなって危ない箇所はないか定期的に確認が必要です。
定期的に掃除を行う
長持ちさせるためには、1年に1回ほどはウッドパネルを剥がして掃除するのがおすすめ。屋外にあるベランダや庭は、埃や汚れがたまりやすい場所です。
溝に汚れがたまると水捌けが悪くなり、害虫の温床になる場合も。また、庭に敷く場合、雑草が生えていないかも確認してみましょう。
天然木の場合は、せっかく敷いたウッドパネルが腐ってしまい、踏んで壊れてしまうかもしれません。定期的な掃除で、心地の良い空間を長持ちさせましょう。
また、壁に設置したパネルは室内のため、汚れにくく水捌けの心配は必要ないですが、木の凸凹に埃が溜まりやすいので掃除したほうが見栄えが良くなります。
DIYが難しいと思った場合はプロに依頼する
ウッドパネルは初心者が簡単にDIYできるものが増えていますが、庭に敷く場合は、事前に地面を平らにする必要があり、初心者には少しハードルが高い一面も。
また、壁に直接貼り付ける場合、失敗すると取り返しのつかないことになりかねません。
不安を感じるようなら、無理せずプロに相談しましょう。
そのほか、後々のトラブルを避ける意味でも、賃貸の場合は管理会社や大家にあらかじめ確認すると安心です。
おしゃれな空間を作り上げよう!
ウッドパネルは人工木も天然木もそれぞれ良いところがあり、ひととおり理解していれば、誰でも簡単にウッドパネルを設置することが可能です。
定期的なメンテナンスは必要ですが、自分の好みの雰囲気に変えられるところはDIYの醍醐味。ぜひ素敵な空間をDIYしてみてください!