ジュニア向け自転車の選び方
ジュニア向け自転車は身長110~150センチくらいの子どもが乗る自転車です。文部科学省が公表している「令和2年度学校保健統計調査」の結果から年齢別の平均身長のデータを見てみると、大体5歳〜小学生くらいの子どもが対象といえます。
※参考:文部科学省「令和2年度学校保健統計調査の公表について」
ジュニア向け自転車は、基本的に自転車に乗り始めたばかりの子どもでも乗りやすいよう設計されていますが、以下のようなポイントを意識して選びましょう。
1. 身長に合ったタイヤのサイズを選ぶ
ジュニア向け自転車のタイヤのサイズは、20〜26インチくらいが主流です。
サイズ | 適正身長 |
---|---|
20インチ | 110~135cm |
22インチ | 115~145cm |
24インチ | 120~155cm |
26インチ | 135cm〜 |
上記に表でまとめてみましたが、タイヤサイズに対する身長はあくまで目安となります。
それぞれの自転車のフレームの形状やデザインによっても変動があるので、実際に自転車にまたがってみて、乗り心地や安定感を試しながら検討してみましょう。
特に、小学校低学年のときは、サドルにまたがった状態で両足がしっかり地面につくものを選ぶと安心です。
2. 安全性が高い自転車を選ぶ
子どもが乗るものである以上、ジュニア向け自転車を選ぶときには安全性をチェックすることが大切になります。
安全な自転車を選ぶために目安のひとつとなるのが「BAAマーク」。BAAマークとは、一般社団法人自転車協会が認証する印で、厳しい安全基準の検査をクリアした自転車だけに貼られているものです。
※参考:一般社団法人自転車協会「自転車の安全基準 BAA」
政府が進める「自転車活用推進計画」においても、BAAマークをはじめとする自転車の安全基準に係るマークの普及率を上げていくことが目標の一部になっており、購入時にはマークの有無を確認しておくとよいでしょう。
※参考:国土交通省「第2次自転車活用推進計画」
また、補助輪の有無やハンドルグリップの形状なども、子どもが安全に自転車に乗るためには見逃せないポイント。ブレーキが握りやすいことも重要ですよ。
3. 買い替えのタイミングを見極める
子どもの身長が伸びてきて自転車のサイズが合わなくなったと感じたら、適当なサイズの自転車への買い替えを検討しましょう。
ペダルの漕ぎ方がスムーズでなかったり、ハンドルを握る腕が窮屈に曲がっていたりしたら、買い替えのタイミングといえます。
サイズが合わない自転車に乗り続けると、無理な運転姿勢からバランスを崩すこともあり得るので、定期的に子どもが自転車に乗っているところを見て判断するようにしてください。
ジュニア向け自転車のおすすめモデル
ジュニア向け自転車は、できるだけ乗る本人が気に入るデザインのものを選んであげることも重要。
保護者目線でデザインや機能性を選ぶだけでなく、本人の意思を尊重することで、大切に乗ってくれるようになりますよ。
男の子&女の子に人気のおすすめモデルをそれぞれ紹介するので、ぜひ参考にしてみてください!
男の子に人気のモデル
男の子に人気のモデルは、スポーティなフレームのマウンテンバイクや、ハンドル周りにコンパスやスピードメーターが付いているものなど、どんな場所にも出かけたくなるような冒険心をくすぐるデザインが多いのが特徴です。
ジオス GENOVA
太めのタイヤで安定感のある走りを実現するジオスの「GENOVA」。ジュニアマウンテンバイクながらも大人用のような本格的でかっこいいデザインです。
カラーやタイヤサイズのバリエーションが豊富なので、好みが変化したときや身長が伸びたときも買い替えることで長く愛用できるでしょう。
ジオス GENOVA 20インチ
ジオス GENOVA 22インチ
ジオス GENOVA 24インチ
ネスト X-VALLEY KID
グラデーションのかかった幅広のフレームが印象的なジュニアマウンテンバイク。子どもたちの冒険心を目覚めさせるようなワイルドなデザインです。
太めのタイヤで安定感もあるので、遊びに行くだけでなく塾や習い事など距離のある走行にもおすすめ。カラーバリエーションは3色あるため、好みに合わせて選べます。
ネスト X-VALLEY KID 20インチ
ネスト X-VALLEY KID 22インチ
ネスト X-VALLEY KID 24インチ
ルイガノ J
スタイリッシュでスポーティーなカラーリングが目を引くルイガノのジュニア自転車。20インチから6段変速(22インチは18段、24インチは21段変速)を採用した本格的なマウンテンバイクです。
初めて変速操作を学ぶ子どもに最適で、長距離のサイクリングにもおすすめ。サイズにもよりますがカラーバリエーションが豊富なので、子どもも前向きに選びやすいでしょう。
ルイガノ J20
ルイガノ J22
ルイガノ J24
ハマー CTB
まるで飛行機のコックピットのようなCIデッキが男の子の心をくすぐるクールなデザイン。ジュニアマウンテンバイクながら、シマノ製の6段変速ギアを搭載しており、道路の状況によって快適な走りを実現します。
暗くなると自動で点灯するLEDオートライト搭載で、見通しの悪い時間帯でも安心。塾や習い事の行き帰りにもおすすめです。
ハマー CTB 20インチ
ハマー CTB 22インチ
ハマー CTB 24インチ
アイデス D-Bike Xstreet
近年のトレンドを踏まえたクールでスタイリッシュなデザインが魅力的なエクストリート。自転車に乗ってどこまでも行きたくなる「街乗り冒険」をサポートします。
太いBMXタイヤと6段変速ギアのコンビネーションで、乗り心地良く安定感のある走りが楽しめます。がっちりした作りで、兄弟間などで乗り継いでも安心のタフさにも注目です!
アイデス D-Bike Xstreet 20インチ
アイデス D-Bike Xstreet 24インチ
アイデス D-Bike Xstreet 26インチ
ブリヂストン クロスファイヤー ジュニア
まるでスポーツカーのようなメタリック感のあるクールなカラーリングが特徴的なクロスファイヤージュニア。外装7段変速で、どんな道でも安定感とスピード感のある走りを叶えます。
男の子に人気のコックピットメカ、ギヤインジケーター標準装備で冒険心をくすぐります。サビに強いステンガードチェーンで、長く乗り続けられるでしょう。
ブリヂストン クロスファイヤー ジュニア 20インチ
ブリヂストン クロスファイヤー ジュニア 22インチ
ブリヂストン クロスファイヤー ジュニア 24インチ
ブリヂストン クロスファイヤー ジュニア 26インチ
女の子に人気のモデル
女の子に人気のジュニア向け自転車は、キュートでかわいらしいデザインのものが多数。キッズファッションにも馴染みやすいカラフルなカラーリングの自転車が目立ちます。
ブリヂストン ワイルドベリー
きらきらと輝く星型のスポークアクセサリーがキュートなブリヂストンのワイルドベリー。サドルもかわいいハート型になっています。
カラーの名前も、パールシュガーやブルーベリーなど、女の子心をくすぐるようなネーミングで選ぶのが楽しくなりますね。
ブリヂストン ワイルドベリー 20インチ
ブリヂストン ワイルドベリー 22インチ
ブリヂストン ワイルドベリー 24インチ
ブリヂストン ワイルドベリー 26インチ
ブリヂストン リコリーナ
優しいパステルカラーの色味で、キュートさと大人っぽさを兼ね揃えているリコリーナ。サドルのブラウンがアクセントカラーになっています。
またぎやすさも考慮された曲線的なフレームが魅力。カラフルなハートのスポークアクセサリーも注目です!
ブリヂストン リコリーナ 22インチ
ブリヂストン リコリーナ 24インチ
ブリヂストン リコリーナ 26インチ
タマコシ マハロ ジュニア
フレームにホヌ(海亀)がプリントされ、まるでハワイの海辺のような涼しげなデザインのジュニア向け自転車です。シンプルで飽きの来ないカラーリングで、成長しても長く乗り続けられます。
外装6段変速装備で、街中の上り坂や向かい風の中でも快適な走りを実現。暗い夜道を明るく照らすLEDライト採用で、塾や習い事の帰りも安心です。
タマコシ マハロ ジュニア 20型
タマコシ マハロ ジュニア 24型
グラフィス GR-RIBBON
明るくポップなカラーリングが元気なイメージを与えるグラフィス。省スペースに収納可能な折りたたみ式で置き場所にも困りません。
シマノ製6段変速ギアで坂道や向かい風でもすいすい進めます。LEDオートライト搭載で、見通しの悪い時間帯も安全に走行できますよ。
グラフィス GR-RIBBON 20インチ
グラフィス GR-RIBBON 22インチ
グラフィス GR-RIBBON 24インチ
トイザらス ロコモーションガールジュニア
ハワイアンなイラストやロゴが、フレームだけでなくサドルにもプリントされたおしゃれでキュートなトイザらス限定のジュニア自転車。
フレームに角度がついているので、女の子でもまたがりやすく、乗り降りがスムーズになります。バスケットが大きいので、荷物が多いときにも便利です。
トイザらス ロコモーションガールジュニア 20インチ
トップワン NV206・NV246
比較的シンプルなカラーリングにワンポイントのロゴマークがかわいいトップワンの自転車は、変わりやすい子どもの好みにも左右されづらいデザイン。
おしゃれな籐風カゴには、塾や習い事などで荷物が多くてもすっぽり収まります。また、ワイヤー錠が不要な後輪錠搭載でセキュリティ面も安心です。
トップワン NV206 20インチ
トップワン NV246 24インチ
コーダーブルーム asson J
街乗りにぴったりのおしゃれでスタイリッシュなジュニア自転車。カラーリングも大人っぽい印象なので、小学校高学年まで長く愛用できるでしょう。
外装6段変速ギアで、街中の坂道や風の強い日でも快適な走りをサポートしてくれます。前後の泥除けで、雨の後でも洋服が汚れにくいのが嬉しいですね。
コーダーブルーム asson J20
コーダーブルーム asson J22
コーダーブルーム asson J24
一緒に用意したいアイテム
ここからは、ジュニア向け自転車と一緒に用意すると便利なアイテムをご紹介します。アイテムによっては付属品として自転車についている場合もありますよ。
ヘルメット
13歳未満の子どもが自転車に乗る場合、保護者はヘルメットをかぶらせるように努めなければならないことが道路交通法に定められています。
※参考:警視庁「自転車用ヘルメットの着用」
ヘルメットは、頭のサイズに合ったものを用意するのがポイント! もしものときに、子どもの頭を衝撃から守れるヘルメットをご紹介します。
ブリヂストン ビーク
ひさしがついた可愛らしいデザインのヘルメットです。上品で発色の良いつや消しカラーは、キュートさの中にもおしゃれさを兼ね揃えています。
カラーバリエーションが豊富で、シンプルなカラーリングにワンポイントのロゴマークがよく映えます。
ブリヂストン ビーク
ブリヂストン エアリオ
自転車の色やデザインに合わせると一体感が出る、大人かっこいいキッズヘルメット。ピンクやホワイトはキュートに、レッドやシルバーはスポーツカーのようなかっこよさに仕上がっています。
通気性が良く、汗をかきいやすい子どもでも頭が蒸れにくいベンチレ-ションで、夏の走行も快適。後ろからの視認性を高める反射シール付きで、見通しが悪い時間帯も安全です。
ブリヂストン エアリオ
オリンパス キッズヘルメット Mサイズ
スポーティーで元気な印象のオリンパスのジュニアヘルメットは、軽くて丈夫なソフトシェル素材でつや消しのマットカラーや、イラストなどの装飾が入ったものなど、バリエーションが豊富なので、お気に入りのヘルメットがきっと見つかるはず。
あごひもには、ヘルメットの着脱が簡単な「ワンタッチバックル」を採用しています。
オリンパス キッズヘルメット Mサイズ
レインコート
雨が降っているときの傘差し運転は、前方の視界が遮られて危険なうえに、片手運転によってバランスを崩す原因のひとつになるのでやめましょう。
傘差し運転は大人でも危ないことなので、自転車に乗り始めたばかりの子どもには危険性がより高まります。
※参考:政府広報オンライン「知ってる? 守ってる? 自転車利用の交通ルール」
雨の中でも安全に自転車に乗るためにはレインコートを用意しましょう。ただし、丈が長いものは裾が車輪に巻き込まれる危険性も生じるため選ぶときは注意してください。
ロゴス KIDS レインスーツ
ロゴスのKIDS レインスーツは、耐水圧10,000mm、ベンチレーション搭載の優れもの。7箇所にメイプルリーフの再帰反射を配して視認性を高めています。
パンツの裾はマジックテープで簡単にめくって固定できる仕様になっており、子どもの成長に合わせて調節可能なのも便利なポイントです。
ロゴス KIDS レインスーツ
カバー
自転車にカバーをかぶせることで雨や砂埃などから自転車を守り、サビや汚れを防止します。
また、紫外線によっても自転車のパーツやタイヤは劣化することがあるので、自転車に乗らないときにはできるだけカバーをして、経年による劣化を最小限にとどめましょう。
マルト 自転車カバー 300デニール Sサイズ
幅広いサイズの自転車をすっぽり覆えるサイクルカバー。耐久性が極めて高い300デニールの厚手生地を使用し、二重裁縫によってさらに丈夫で破れにくくなっています。
また、高い防水性と耐候性を実現するためにカラーアクリルコーティングを施しているので、雨や埃から愛車をしっかり守れます。
マルト 自転車カバー 300デニール Sサイズ
カゴ
斜めかけの鞄や、肩掛けのトートバッグなどを身に着けたまま自転車に乗ると、運転の邪魔になってしまうことがあります。
遊びに行くときだけでなく、塾や習い事にも使う子どもの自転車には、荷物を安全に運ぶためのカゴの装着をおすすめします。
あさひ Jrシティワイヤーカゴ フロントバスケット ジュニア自転車向け
ジュニア向け自転車にぴったりな、少し小ぶりなワイヤーバスケット。どんな自転車の色やデザインにもなじむホワイトカラーで、カゴの後付けにおすすめです。
深さがあるので荷物がカゴから飛び出しにくく、安全に荷物を運べます。
あさひ Jrシティワイヤーカゴ フロントバスケット ジュニア自転車向け
購入後に確認したいポイント
自転車に乗るときには、守るべきルールや注意しなければならないことがたくさんあります。以下のような点はあらかじめ確認しておきましょう。
必要な装備が揃っていることを確かめる
車輪が16インチを超えるジュニア向け自転車は原則として道路交通法上「軽車両」に該当するため、ライトや反射板(リアライト)、警音器(ベル)などの装備が必須になります。
※参考:警視庁「自転車の交通ルール」
実際に乗り始める前に、これらの装備がきちんと揃っているかどうかは改めてチェックしておきましょう。
公道での基本的な走行ルールを教える
自転車に乗ったら、自分と歩行者を守るためのルールを知っておかなければなりません。信号やライト点灯などの基本的なルールは保護者から伝えておきましょう。
以下の警察庁のWebサイトでは、自転車に関するルールを学べるクイズも掲載されているので、楽しみながら一緒に学ぶことができますよ。
※参考:警察庁「自転車の安全利用の促進 キッズページ」
損害賠償責任保険等に加入する
警察庁が発表している『「自転車対歩行者」事故のうち歩行者死亡・重症事故における自転車運転者(第1・第2当事者)の年齢層別件数(平成29年〜令和3年合計)』というデータを見ると、ジュニア年代を含む「10歳〜19歳」の若年層が占める割合が全体の約34%と、各年代層の中で最も多いことが分かります。
※参考:警察庁「自転車は車のなかま~自転車はルールを守って安全運転~」
つまり、自転車に乗ることで、子どもが「加害者」になる可能性も考えておく必要があるといえます。
万が一に備え、自転車を利用する家族全員で損害賠償責任保険等に加入しておくことを検討しましょう。
子どもに合った自転車を選ぼう!
ジュニア向け自転車には、子ども心をくすぐるようなデザインや機能性を備えたものがたくさんあります。自転車を選ぶときには、子どもの好みも踏まえながら、身長や体形に合うものを探してみましょう。
お気に入りの自転車が見つかったら、交通ルールや注意点をよく話し合い、安全にサイクリングを楽しんでもらいましょう!