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満足できる折りたたみ傘に出会いたい…
梅雨時期は雨が1日シトシト降ることもあれば、降ったりやんだりでグズグズする日も。そんなシーズンは、折りたたみ傘をバッグに忍ばせておきたいですよね。
できるだけ軽量でありながら、撥水性や耐風性も欲しいところ。また、真夏の日差し対策もできる日傘としても優秀だとなお良しですが、そんな都合の良い傘ってどれなんでしょうか……?
アウトドア“ガチ勢”の軽量傘を比較してみた
この3つを比較!
① EuroSCHIRM(ユーロシルム) ライトトレックウルトラ
② SixMoonDesigns Silver Shadow Mini(シルバーシャドーミニ)
③ GOSSAMER GEAR FOLDING UMBRELLA(フォールディングアンブレラ)
機能重視で選ぶなら、やはりアウトドアブランドの製品に期待大! ということで今回は3本の折りたたみ傘を用意して、満足度が高い1本を探すべく性能を比べてみます。
主な比較ポイントは、次のとおり。
- 1|使用サイズ
- 2|軽量コンパクト性
- 3|使いやすさ
- 4|耐風性
- 5|撥水性
- 6|紫外線への効果
いずれもハイカーをはじめ軽量スタイルのキャンパーが愛用する、ガチな折りたたみ傘。3本とも1万円前後と多少値は張りますが、機能優先で選ぶならやはり価格もそれなりに上がるもの。
「本当に使える折りたたみ傘が欲しい」という方に向けて、上記ポイントにおいて一番バランスが優れている1本を探していきます!
ユーロシルム ライトトレックウルトラ
サイズ | 58cm×98φcm |
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収納時サイズ | 27.5cm |
重量 | 175g |
素材 | キャノピー(天蓋):テフロン加工ポリエステル100% フレーム:特別設計アルミニウム ハンドル:EVAハードフォーム アーム部:ファイバーグラスアナダイズド・アルミニウム、カーボンの混成 |
付属品 | ナイロンケース |
付随品 | セーフティーランナー |
シックスムーンデザインズ シルバーシャドーミニ
サイズ | シャフト長さ : 52cm(広げた大きさ直径約96cm) |
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重量 | 193g |
ハンドル | ハンドル、芯部分:プラスティック |
機能 | 紫外線保護指数:50+ |
ゴッサマーギア フォールディングアンブレラ
サイズ | 約90cm×約56.5cm |
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収納時サイズ | 約22cm |
重量 | 約173g(本体のみ約170g) |
素材 | ハンドル:EVA シャフト:鉄+アルミニウム 受骨:FRP(グラスファイバー)+POM(プラスティック樹脂) 親骨:カーボンファイバー 菊座:シリコン 石突:ABS |
1|使用サイズを比較
すべて広げて並べると一番大きいのは「ライトトレックウルトラ」のようですが、実際差したときに一番安心感があるのはどれでしょうか?
一番雨を防げるのは?
使ってみると、3本には広げたときの見た目以上に違いがあることが分かりました。直径は「ライトトレックウルトラ」が一番大きいだけあり、差していてしっかり保護されている安心感があります。
次に「シルバーシャドーミニ」。直径96.6cmということもあり、感覚的には「ライトトレックウルトラ」とあまり変わらない印象でした。しっかり大きいです。
最後に、直径90cmの「フォールディングアンブレラ」。こちらはさすがに前者2本に比べると少し小さい印象。リュックがやや濡れてしまいました。
というわけで、差していて広範囲をしっかり守ってくれそうなのは一番大きい「ライトトレックウルトラ」!
使ってみて感じたのは、直径が大きいと、どしゃぶりの大雨のときに非常に助かるということ。大きい方が防げる範囲が広いので、風が強いときにも安心ですよね。
また、持ち手も「ライトトレックウルトラ」が一番長いですが、長さに関してはそこまでメリットを感じることはありませんでした。
2|軽量コンパクト性を比較
長さや重量をそれぞれ実測してみたところ、このような結果になりました。
メーカーの記載と少し違うなとは思ったものの、一番軽量コンパクトなのは「フォールディングアンブレラ」。
ちなみに「ライトトレックウルトラ」に関しては、収納袋が無ければ178gになりました。通気性を持たせながらも頑丈な作りだったり、カラビナが付いていたりと収納袋がかなり親切仕様な分、少し重たいんですね。
しかし、重さに関しては正直そこまで大差なし。どちらかと言うと収納時のスムーズさが重要かなという気がしたので、次はそこをチェックしてみます。
収納しやすいのはどれ?
この手の折りたたみ傘は、ガッツリ1日大雨の日というよりも、本当に降るかどうか分からない微妙な天気の日に持ち歩くことが多いのではないでしょうか。
そうなると、やはり荷物にならないようリュックの隙間などにスマートに滑り込ませたいところです。
それぞれとてもスリムなので、リュックのサイドポケットにスッと入る素敵な折りたたみ傘ですが……
結果は「フォールディングアンブレラ」が一番コンパクトでリュックに入れやすいと感じました。
細身というだけでなく、22cmという短さがポイント! リュックの小さなスペースにすっぽり入るのと、ウエストバッグのバンジーコードに固定してもスマートでした。
感覚的には「ペンケースを収納するとき」に似ていて、これならそのコンパクト感が伝わるでしょうか。3本のうち最も軽いということもあり、軽量コンパクト性では「フォールディングアンブレラ」に軍配が上がりました!
3|使いやすさを比較
開く~収納までが早くできるのは?
傘として非常に重要なのは、取り出してから開くまでと、収納するまでのスピード感。これは「どれくらい濡れてしまうか?」を左右する、大切な要素ではないでしょうか。ここを検証してみた結果は……
- ・ライトトレックウルトラ:開くのに8秒/収納に25秒
- ・シルバーシャドーミニ:開くのに16秒/収納に1分12秒
- ・フォールディングアンブレラ:開くのに6秒/収納に37秒
「ライトトレックウルトラ」と「フォールディングアンブレラ」は構造が似ているのもあって、ほぼ同じスピード。対して「シルバーシャドーミニ」は骨組みを自分で組み立てる作業が必要になるので、倍の時間がかかりました。
また、しまうときも「ライトトレックウルトラ」と「フォールディングアンブレラ」はほぼ同じで、「シルバーシャドーミニ」は時間がかかってしまうという結果に。このあたりは収納袋にゆとりがあるかどうかも重要ですね。
ちなみに実際雨の日に「シルバーシャドーミニ」を使用したときは、収納袋に入れずに途中まで畳んで置いておく事が多かったです。
周囲を濡らさないためには袋に入れた方が良いのですが、畳むのが面倒だと億劫になってしまうもの。毎回きちんと収納袋にしまいたい方は、手早く開閉できるタイプの方が良さそうです。
持ちやすいのは?
持ちやすさは、長時間傘を差すときに重要になってくるポイント。また、キャンプやハイキングでも使うとなると風で煽られることも少なくないので、グリップ力にも注目したいところです。
「ライトトレックアンブレラ」、「フォールディングアンブレラ」はどちらもグリップ部が適度に柔軟性があるEVAハードフォームなので、持ちやすさを感じました。
とくに持ちやすいのは「フォールディングアンブレラ」で、グリップ部の大きさがポイント! やはり長めのりグリップが握りやすく、風が吹いたときも持って行かれるような抵抗感が少なかったです。
しかし、実は「シルバーシャドーミニ」にはEVAハードフォームの持ち手が付いているんです。自分の用途に合わせて選択できるというなんともお得なパーツ付き、これはこれでポイントが高いですね!