買出し前に「肉の量」と「部位」をチェック!
バーベーキューに道具が必要なのはもちろんですが、食材、特にメインのお肉も入念に準備したいもの。ですが、どのくらいの量、そもそもどんな種類があれば参加者が満足できるのか、ここが幹事の頭を悩ます最大のポイントではないでしょうか?
今回はそんなお悩みを解決すべく、バーベキューで用意すべきお肉の量とその種類、そしてレシピをご案内します!
基本となる1人あたりの「肉の量」
■男性 300g ・・・20代のお肉をたくさん食べる方なら+100g。30~40代の、お肉よりもビールなどのお酒がメイン、またはつまみを好む方なら-100g
■女性 200g
■子供 中学生以上なら200~300g、小学生なら200gくらい。幼児ならウインナーなど食べやすいものを用意しておくのがいいでしょう。
例えば小学生の子供2人がいる4人家族の場合、父300g+母200g+子供2人分400g=900g。という目安になります。お肉は足りなくても余っても困ってしまうので、1人あたりの目安をしっかりと把握して無駄のない買い物をしましょう!
バーベキューに合う「牛肉」4つの部位
まずバーベキューとして一番に考えるのは牛肉ですね。炭火で焼くなら、焼肉のような薄めの厚さではなく、ボリュームたっぷりのステーキがおすすめ。今回は部位ごとに適したレシピを紹介!
1. サーロイン
きめが細かく、柔らかい背中部分。日本ではステーキ=サーロインのイメージ。繊維方向が一定のため初心者でも扱いやすいくカットしやすいのが特徴です。霜降りの肉をチョイスするなら網ではなく、せっかくの、美味しい脂が落ちない鉄板焼きに。網で焼くなら赤身の多いものを選ぶのが美味しく食べられるコツです。
サーロインステーキ
2. リブロース
サーロインと肩ロースの間の部位。牛肉の中では最も厚みのある部分で、繊維方向が一定のため初心者でも扱いやすくカットしやすいのが特徴。サーロイン同様、霜降りは焦げやすいので赤身部分がおすすめです。
<材料>
ロースブロック肉 2~3kg
塩コショウ 適宜
オリーブ油 適宜
ホースラディッシュ 適宜
《ポイント》
オリーブオイルをひいたダッチオーブンに牛肉を入れ、表面全体に焼き目を付けて取り出す。ダッチオーブンの底に底網を敷き、再び肉を入れる。蓋をして中〜弱火で天火もし、30〜40分ロースト。好みの焼け具合になったら、火から外し、取り出した肉をアルミホイルで包み20分ほど休ませましょう。その後、好みの厚さに切ってソースやホースラディッシュを付ければ、さらに美味。
ローストビーフにぴったりな分厚いお肉です。食べ盛りなお子さんがいる家庭や友達同士のわいわいバーベキューにももってこい!参加人数に沿ってグラム数を選んでくださいね。
3. 肩ロース
肩にあるロース部位で柔らかな肉質が特徴です。筋っぽい部分があるため、薄切りか焼いてからのカットがおすすめ。焼肉風バーベキューに最適な部位ですよ。
<材料>
牛肩ロース かたまり500g~1kg
塩 適宜(肉の重さの2~2.5%)
粗挽き黒こしょう 適宜
オリーブオイル
《ポイント》
牛肉に塩胡椒をまんべんなくつけ、30分置く。オリーブオイルを全体に塗り、網で強火で焼く。表面が焼けたら火の弱いところに移動させ、蓋をし20〜30分かけて、じっくり火を通す。焼きあがったら焼き具合を確認し、火から外してアルミホイルをかぶせ、20分ほど休ませて食べやすい厚さに切る。
米国産牛肩ロースブロック
1kgのどーんと構えたお肉!アメリカンスタイルのバーベキューには欠かせません。近くに大きめのお肉を売っているスーパーがない場合、事前にネットで買っておくと楽ですよ。
4. ヒレ(ステーキ)
サーロインの内側にある部位。英語でテンダーロインとも言います。最も運動しない筋肉であるため、他の部位に比べてかなり柔らかい肉質。脂肪も少なくヘルシーで、赤身の柔らかさが堪能できます。しかし焼きすぎると固くなってしまうため、上級者向け食材と言われる一面も。
胃もたれが気になるお父さんたちに特におすすめのヒレステーキ。いくら食べても苦しくならず、美味しくお肉をいただけます。バーベキューにはやっぱ厚切りが映える!
バーベキューに合う「豚肉」3つの部位
牛肉に比べ比較的に安価で、味付け次第でさまざまな料理に使えるのが豚肉の魅力。ただし、中まで火が通っているか、脂身が多いので焦げやすいので注意が必要です。部位別におすすめのバーベキューレシピを紹介!
1. バラ肉
日々の食卓でお馴染みの豚ばら肉。濃厚な脂身が特徴で別名は三枚肉。ベーコンはこの部位から作られているもので、骨付きのものはスペアリブとなります。肉じゃがや焼き豚などにもおすすめ。
<材料>(1人分)
焼き海苔 1枚
ごはん 適量
豚バラなどの薄切り肉 適量
プロセスチーズ(スティック状) 1~2本
きゅうり(千切り) 適量
焼肉のたれ
《ポイント》
肉を焼き、野菜やチーズを切る。焼き海苔に具材、たれをのせ巻いて完成。
訳あり商品だとお得に購入できて、バーベキューと家庭内で使用する、といった手もあります。
2. ロース
背中の筋肉部分の部位。きめが細かく適度に脂がのっているのが特徴です。そのまま焼くと肉が縮み、固くなりがちなため筋切りをするなど下ごしらえが必要となります。お肉の味が十分楽しめるレシピがおすすめ。
<材料>
豚ロース 2枚(500g)
塩コショウ 少々
ケチャップ 大さじ4
ウスターソース 大さじ4
はちみつ 大さじ3
酢 大さじ2
醤油 大さじ1
おろしにんにく 小さじ1
おろししょうが 小さじ1
一味唐辛子 少々
《ポイント》
筋切りした豚ロースに塩胡椒をふり、すりこんで10分置く。中〜弱火でじっくり焼く。小鍋にソースの材料を入れ5分煮る。付け合わせの野菜も一緒に焼き、ソースをかけて召し上がれ。
現地で厚切りにするのも手間なので、できればカットされているのがおすすめです。
3. スペアリブ
骨まわりのお肉が美味しく、かぶりついて食べるダイナミックな食べ方もバーベキューならではの醍醐味を感じられそうなスペアリブ。脂身が燃えやすいため、強火でさっと表面を焼いた後は網の位置を移動しじっくり焼くのがおすすめ。
<材料>(1人分)
スペアリブ 250g
焼肉のたれ 大さじ3
いんげん 3本
たまねぎ 1/2個
にんにく 1片
カットトマト(缶詰) 100g
オリーブオイル 大さじ2
塩 小さじ1/2
こしょう 少々
米 1カップ(180g)
水 250cc
《ポイント》
スペアリブに塩コショウをふり、焼肉のたれをもみ込み焼く。みじん切りにした野菜・カットトマト・お米の順に炒める。スペアリブをもみ込んだたれ・水・塩を加え、スペアリブをのせ蓋をして弱火で18分炊く。蓋をはずして水分を飛ばしておこげをつけ、炒めておいたいんげんをトッピングして完成。
骨つきの九州産黒豚スペアリブ。脂と赤身が詰まった贅沢なお肉です。
バーベキューに合う「鶏肉」3つの部位
串に差した鶏肉をジリジリと炭火でやいた焼き鳥はバーベキューの定番ですよね。味付けもしやすく、甘辛い醤油だれやタンドリー味など、子供が好きな味付けが多いのも人気の秘密。
1. むね
淡白な味わいと脂肪の少ないヘルシーさが特徴の部位。お肉の水分を閉じ込めた調理法だとジューシーでホクホクな味わいに。蒸し鶏ならあらかじめ自宅での下処理をしていくのがおすすめです。焼きすぎるとぱさつきやすいため、じつはバーベキューに慣れた上級者向けの部位。
<材料>(1~2人分)
鶏胸肉 1枚
しょうが(スライス) 1片
サラダ野菜 おこのみ
《ポイント》
茹でた鶏むね肉を冷まし、細く手でさく。レタスやトマトと水菜などお好みの野菜の上に散らし、ドレッシングをかけたら完成。
ヘルシーにお肉を楽しみたい人にはむね肉が断然おすすめ。罪悪感なくお肉を楽しむことができます。
2. 手羽
比較的リーズナブルな価格の部位。骨まわりの濃厚な味が楽しめるのが魅力です。焦げやすかったり、逆に火が通りにくかったりすることがあるので、初心者はホイルを活用したり網に置く位置などに注意すると上手に焼けますよ。
シンプルに焼いて塩コショウをするだけで美味しくなるのが手羽。食べやすくしたい人は、骨部分をアルミで巻いておくと良いですよ。
3. もも
脂身もほどよく楽しめる、言わずと知れた大人気の部位です。よく焼いてもパサつきにくく、ふっくら仕上げやすいので初心者におすすめ。汎用性が高いので、いろんな料理にアレンジできます。
肉を制する者はバーベキューを制す!
買い出しをきちんと決めてしまえば、あとはワイワイ楽しみながら出来るバーベキューのが醍醐味。ビールを飲みながら、友達や家族と作ってバーベキューを楽しみましょう!
BBQ HACK(バーベキューハック)で日本全国のバーベキュー場を検索する
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