時間に追われないためにはじめたキャンプ
30代半ば頃、仕事がすごく忙しくて、毎日時間に追われるスケジュールをこなしていたんです。でも、このままじゃダメだ。どこかで時間に追われない生活をしないといけないと思っていたときキャンプに出会ったんです
若い頃からキャンプに興味はあったけど、なかなか行く機会もなかったという太一さん。30代後半になって、友達から誘われて行ったのがはじめてのキャンプだったそう。
いまから10年くらい前ですけど、キャンプをしてたら『暗くなったら夜、明るくなったら朝』っていう、忘れていたけど当たり前の感覚が戻ってきて、すごく癒やされたんです。天気も快晴で、夜は星が空一面に広がって。
焚き火をしながら友達と普段話せないようなことも話せちゃう時間が、すごくよかったんです。テンションも落ち着くというか。焚き火って魔法ですよね
それ以来、キャンプの魅力にはまっていき、気がつけば四季を問わずキャンプを楽しむヘビーキャンパーに。
カーミットチェアの購入がきっかけで“ギア沼”にもハマりました。この椅子はTOKIOメンバーへの誕生日プレゼントとしても贈ったことがあるほどのお気に入りで、焚き火用にはハイバックタイプのものを愛用しています
ギアは総額を言いたくないほどいろいろと買いましたけど(笑)、結局行き着くのは使いやすいもの。便利が一番です。
焚き火台はこれが4台目。サンゾー工務店のRODANは折り畳めてA4サイズのケースに収納できるから持ち運びがコンパクト。薪が良く燃えるから掃除も楽なんです
テーマを決めて、想定外の事態も楽しむ
プライベートのキャンプでは、家族で行くファミリーキャンプが中心。アクセスの良い関東近郊のキャンプ場に行くことが多いそうで、お気に入りは水辺のキャンプ場。
キャンプって設営や料理、片付けなど、とにかくやることがたくさん。だから、『何をテーマにキャンプするのか』を決めることが大切だと思っています。
僕の場合、焚き火をメインにするときはほかのことに時間をかけない。料理をメインで楽しもうとなったら、ご飯にだけ集中! という感じ。そうすれば飽きないし、時間に追われることもなくなります
やりたいことを詰め込み過ぎずに、1つ1つ焦らずにチャレンジしていくことで意識的にキャンプの1日に心の余裕を持たせる……これはキャンプ初心者にぜひ参考にしてもらいたい考え方です。
国分さんのファミリーキャンプ
我が家の場合、夏のキャンプではスイカ割りが定番。川でスイカを冷やしておいて、落ちている枝を使ってやるんですけど、すごく盛り上がるんです
とはいっても、家族でキャンプへ行くと予期せぬ失敗もすると笑う太一さん。
それも別にいいんじゃないかと思います。やっぱキャンプってすべてがうまくはいかないんですよ。突然の大雨でテントが水没してしまったこともありますし、調味料を忘れて料理が思い通りの味にならないなんてことはよくあります。でも、そういう想定外のことを楽しむのがキャンプの醍醐味だと思います
自然の中で五感を取り戻して欲しい
長年のキャンプ経験を通して、あらためて自然の力を感じたと語る太一さん。TOKIO-BAに来た際は、ぜひ五感をフル活用してほしいと語りかけます。
便利な時代になった反面、すごく感じるのは五感を使わなくなってきてしまったということ。
自然の中にいると鳥やカエルの鳴き声を聞いているだけでも楽しい。焚き火も火を見るだけじゃなくて、木が燃えている音を聞いたり、薪によって違う香りがあるんだと気がついたり、楽しみ方は自分で磨いていかないといけないと思うんです
そんな想いもあり、TOKIO-BAでの楽しみ方や伝えたい部分もあまり言い過ぎないようにしていると言います。
例えば、新たにできた森エリアは、鳥の鳴き声や葉が揺れる音で包まれる癒やしの空間です。でも、僕がすべてを説明してしまうと、お客さんは先入観がある状態で見てしまいます。来てくれた人がそれぞれ感じてもらうことが正解だと思うので、ぜひ五感をフル稼働して見に来て欲しいですね
TOKIO-BAが目指す、温泉付きのキャンプ場
現在、TOKIO-BAが利用できるのは毎週日曜の10時~16時のみ。ですが、今後の構想としてはキャンプ場の運営や温泉発掘も目指しているそうです。
まだ2年目なので、描いている未来への進捗状況は10%ぐらい。いつになるかは未定ですが、初心者の方が楽しめるキャンプ場運営や温泉発掘をしていきたいと思っています。
福島県の人たちには多くのことを教わりましたし、それを還元していきたい。みんなと一緒になって、これからもTOKIO-BAをつくっていきたいですね
国分さん、インタビュー対応ありがとうございました! この取材の様子はYouTube動画でもCAMP HACKチャンネルで公開予定ですので、お楽しみに。
ここから新しく変化していく「TOKIO-BA」というフィールドのまさに黎明期に当たる今。福島随一のスポットになっていく可能性を秘めているので、気になる方は一度覗いてみてはいかがでしょうか?
TOKIO-BA
住所:福島県西白河郡西郷村小田倉伯母沢90-1
電車でお越しの場合
東北新幹線「新白河駅」より車で20分
車でお越しの場合
東北自動車道「白河IC」より15分